TAMRON SP AF17-50mm F/2.8 XR Di II VC (B005E) 【解像力検証18MP】
明るさの代償は大きかった
第二弾はTAMRON17-50mmです。
検証方法については以下の記事に記載しています。
・ 「 アライメントルーラーで解像力を測れる説 - UAP14475 のブログⅢ 」
掲載する撮影結果は上のように、写真の左上1/4の領域を切り抜いたものです。
このため、掲載している画像の右下の角はオリジナルの写真の中心にあたり、
左上の角はオリジナルの写真でも左上の角となっています。
コマ収差や像面湾曲といった収差は画面端に近づくほど増大するため、
掲載画像の右下に比べて左上の画質が悪いほど、収差補正が不十分であると言えます。
解像力の検証ではボディ性能も影響し、基本的に高画素機ほど収差が目立ちます。
今回使用したボディはEOS7Dで、有効画素数は18MP(1MP=100万画素)です。
結果は以下の通り。
補正なし | ||
---|---|---|
開放F値 | F5.6 | |
17mm | F2.8 | F5.6 |
24mm | F2.8 | F5.6 |
35mm | F2.8 | F5.6 |
50mm | F2.8 | F5.6 |
EOS7D、ISO100、ストロボ発光、絞り優先モード。
掲載画像はGIMP2.8にてJPEG品質50で圧縮済み。
・ 17mm ・・・ 開放絞りでは中心以外はヤバい。F5.6では水平解像度の2/3程度までよく写る。
・ 24mm ・・・ 開放絞りでは中心以外はヤバい。F5.6では水平解像度の1/2程度までよく写る。
・ 35mm ・・・ 開放絞りでは全部ヤバい。F5.6では水平解像度の2/3程度までよく写る。
・ 50mm ・・・ 開放絞りでは水平解像度の1/3程度まではよく写る。F5.6では四隅とその付近以外はよく写る。
あーもうめちゃくちゃだよ(落胆)
開放での解像力、もう少しマシだろうと思って使ってましたが・・・。ヤバいですね♪
せっかく明るいレンズなのに明るくすると解像力が足りない、という危険なジレンマを抱えています。
一方、絞った状態での解像力はそれほど悪くもありません。
開放F2.8のレンズを絞って使う、というのは少々悲しいものですが手ブレ補正付きという点が救いでしょうか。
ただし、Canonの場合は超優秀なEF-S18-55mmSTMがあるため、絞って使う前提なら純正レンズの方が良いでしょう。