SIGMA 18-50mm F2.8-4.5 DC OS HSM 【解像力検証18MP】
安い割に・・・
今回はSIGMA18-50mmです。
検証方法については以下の記事に記載しています。
・ 「 アライメントルーラーで解像力を測れる説 - UAP14475 のブログⅢ 」
掲載する撮影結果は上のように、写真の左上1/4の領域を切り抜いたものです。
このため、掲載している画像の右下の角はオリジナルの写真の中心にあたり、
左上の角はオリジナルの写真でも左上の角となっています。
コマ収差や像面湾曲といった収差は画面端に近づくほど増大するため、
掲載画像の右下に比べて左上の画質が悪いほど、収差補正が不十分であると言えます。
解像力の検証ではボディ性能も影響し、基本的に高画素機ほど収差が目立ちます。
今回使用したボディはEOS7Dで、有効画素数は18MP(1MP=100万画素)です。
結果は以下の通り。
補正なし | ||
---|---|---|
開放F値 | F5.6/F8 | |
18mm | F2.8 | F5.6 |
24mm | F3.2 | F5.6 |
35mm | F4 | F5.6 |
50mm | F4.5 | F8 |
EOS 7D、ISO100、ストロボ発光、絞り優先モード。
掲載画像はGIMP2.8にてJPEG品質50で圧縮済み。
開放F値がF4以下なら開放絞りとF5.6、開放F値がF5.6以下なら開放絞りとF8で検証。
・ 18mm ・・・ 開放絞りでは水平解像度の2/3程度まで良く写る。絞ってもほぼ同じ。
・ 24mm ・・・ 開放絞りでは水平解像度の1/2程度まで良く写る。F5.6では画面端以外は良く写る。
・ 35mm ・・・ 開放絞りでは水平解像度の1/3程度まで良く写る。F5.6では水平解像度の2/3程度まで良く写る。
・ 50mm ・・・ 開放絞りでは中心付近のみ良く写る。F5.6では水平解像度の2/3程度まで良く写る。
割安なレンズなのでどうかなーと思ってましたが、意外とMTF自体は良さそうな感じがします。
特に絞った状態ではなかなかイイ感じの写りを見せてくれます。一方、開放ではズームするにつれて悪化します。
また、全体的に倍率色収差が大きく、デジタル補正もないため気になる場合は手動で補正する必要があります。