UAP14475 のブログⅢ

Yahoo!ブログから引っ越してきました。パソコンとトイガンが大好物です。  暇になると艦これを始めてしまいます。とにかく秘書艦は阿武隈ちゃんで。

野球観戦に最適なレンズを検証した件(PayPayドーム) 2024,03,22

コンデジがオススメですよ(^-^) という記事ばかりで頭にきたので自分で検証しました(半ギレ)


福岡県民にはプロ野球チームと公式戦の行われる球場があります。
そのため当然のことながら福岡県民は野球観戦をしなければなりません。これは義務です。
もちろん野球は見ているだけでも楽しいものですが、せっかくなら写真に収めてみるのも良いものです。

今回、ひょんなことからオープン戦の「内野自由無料入場券」なるものを手に入れたので、
望遠ズームレンズ2本をバッグに詰め込んで、早速PayPayドームへ行ってきました。
対戦相手は広島カープです。


  ↑ 持ち込んだ望遠ズームレンズ2本。左が35-100mm、右が100-300mm。



紙のチケットをかざしてチェックイン、手荷物検査はバッグの中を見せてOK、割とすんなり入れました。
球場内はスタンド裏がグルーっと一周売店だらけになっていて、スタンドへの出入口の両脇にトイレがありました。
何はともあれスタンドに入ってみよう! ということでチケットに書かれた通路からスタンドへ。

スタンドに入ってみると既にかなりのサポーターが。想定していたよりかなり外野寄りの席しか空いてません・・・。
バッターボックスからの距離はせいぜい数十メートルと見込んでいたところ、実際に座れた場所からは120mありました。
そして一塁側は福岡県民で超満員だったので広島人に混ざって三塁側へ。少し肩身の狭い思いをします。
しかし三塁側は広島人だらけとはいえ簡単に端に座れたので一長一短でした。


さて、何はともあれカメラを構えて実際に撮影してみました。
なお、PayPayドームでは三脚とフラッシュの使用は禁止されているので手持ちでの撮影になります。*1


Panasonic LUMIX G X VARIO 35-100mm/F2.8/POWER O.I.S (H-HS35100)
焦点距離100mm(35mm換算200mm) F2.8 SS1/400 ISO800。バッターボックスまでおよそ120m。
ボディ内現像JPEGをGIMP2.8でJPEG品質80に再圧縮。縦横比3:2。

左の写真は栗原のスイング(ホームラン)、打球はボールボーイ(ボールガール)の足のところ。
右の写真はウォーカーのスイング(ホームラン)、打球は「株式会社アクタス」の「社」の字のところ。

バッターボックスまでの距離は、座席表上での座席からバッターボックスまでの距離と、
一塁線・三塁線の長さ(いずれも約27m)を見比べて目測で出しています。

まず撮影を始めた時点で気が付きました・・・暗い!!!
F2.8の大口径でもISO感度を上げないとシャッタースピードが全然出ません。*2
晴天時の屋外と比べて3段くらいは暗くなってると思います。ドーム球場の泣き所でしょうか・・・。
高感度に特に強いでもないE-M1(初代)なのでなるべくISO感度は低く抑えたかったんですが・・・。

なお、AFエリアはバッターボックス周辺を3x3の範囲で指定しています。
やや前ピンのような気がしなくもないですが、おおむね合っているだろうと思います。
スポーツ撮影にはC-AFが必要なものと思ってましたが、この場合はS-AFで問題ないようでした。

ドライブモードは連続撮影にしていましたが、大まかな動きを撮るだけなら5fps程度の連写で十分なようでした。
ピッチャーが投球動作に入ってからおおむね10枚(2秒間)程度の連射でスイングまで撮れます。
さすがに「バットがボールにミートする瞬間」などスポーツカメラマン並みの撮影をする場合は足りませんが・・・。
きっとグランドレベルで撮ってる職業カメラマンたちは数十コマ/秒くらいは出してるでしょうね・・・。*3



Panasonic LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6 /MEGA O.I.S. (H-FS100300)
焦点距離300mm(35mm換算600mm) F5.6 SS1/250 ISO1600。バッターボックスまでおよそ120m。
ボディ内現像JPEGをGIMP2.8でJPEG品質80に再圧縮。縦横比3:2。

左の写真はギータのスイング。
右の写真は山川のスイング。

開放F2.8のレンズでも苦戦するなら開放F5.6のレンズはかなり厳しいだろう・・・と思いつつも撮ってみました。
ISO感度をさらに1段上げていますが、シャッタースピードは1段程度落ちています。だいぶ苦しいです。
とはいえ換算600mmの超望遠なのでかなり大きくバッターを写すことができました。大迫力です。

RAWファイルも記録していたのでSILKYPIXでの現像も試してみましたが、もとよりMTFの低いレンズであるうえに、
高感度ノイズの影響もありボディ内現像と大差ない結果となりました。いっそJPEGで撮っても良いのかな・・・?

今回は初めての試合観戦ということもあり張り切って1000枚くらい撮影してしまいました。
バッテリーは1本目が7回あたりで空になりましたが、2本目はまだまだ残った状態で試合終了を迎えました。
一応USB充電器とモバイルバッテリーまで持ち込んでましたが、これはさすがに必要なさそうですね・・・。
ただ、撮ってる途中でグリップが結構熱くなってきたので少々焦りました。

今回は座った席が三塁側だったので左バッター・右ピッチャーがキレイに撮れた一方で、
右バッター・左ピッチャーは背中側が写るのであまり見栄えしない結果になりました。
もし、お目当ての選手がある程度決まっている場合は、選手の利き手に合わせて席を選ぶと良いでしょう。
スイッチヒッターの場合はどうするのだろうか・・・)



結論としては・・・

バッターボックスから40m離れるごとに、
焦点距離(35mm換算)を200mm増やすときれいに写せる


というところかと思います。(バッターボックスをクローズアップする想定)

席の位置との対応としては
・ 40m ・・・ 一塁・三塁とホームベースの間の内野席 (ベンチサイドシート、など)
・ 80m ・・・ 一塁・三塁からファウルポールまでの間の内野席 (S指定席、A指定席、など)
・ 120m ・・・ ファウルポールより外側の内野席と外野席 (B指定席、外野指定席、など)
といった具合です。(B指定席ってほぼ外野席だよね)

ただし、バッターボックスを横から見る構図になるホームベース付近ではより短い焦点距離が、
逆に正面から覗く構図になる中間付近の外野席ではより長い焦点距離が適している可能性もあります。
また、焦点距離が延びるほど手ブレ補正やレンズの明るさも重要になってきますが、
明るい望遠レンズは大柄であるため付近のサポーターにぶつけないように注意が必要です。

とはいえレンズの性能には限りがあるので、現実的な解決策としては、
単純にバッターボックスに近い席のチケットを購入することだろうと思われます。
ただし、ピッチャーと対峙しているバッターの顔を捉えられるのは外野席だけである点は見逃せないでしょう・・・。



■その他気づいた点

・ AF補助光は切っておこう
フラッシュではない、とはいえこれがチカチカ光ってると気になる可能性があるので切っておきましょう。

・ カメラの構え方
ひざの上にバッグ/リュックを置いて、そこにひじをつけるとカメラをうまく構えられます。
構え自体もコンパクトになるので周りの人の迷惑にもなりにくいと思います。
ひじをつく関係上、バッグ/リュックにはあまり華奢なものを入れないほうが良いでしょう。

・ 一席分のスペースではレンズ交換はできない
内野席は前後はそこそこ広いものの、左右は意外と狭いのでレンズをガチャガチャするだけの余地はありません。
いったん球場の外まで出れば交換できなくはないと思いますが、あまりに手間なので一本に絞りましょう。
今回は左右が空席だったので交換できましたが、おそらく指定席ではこうはいかないでしょう・・・。

・ 定期的に電光掲示板を撮る
後から見返すときにどの回の打席なのかが分からなくなりやすいので、定期的に電光掲示板を撮りましょう。

・ 双眼鏡
カメラがあるとはいえずっと構えているのは疲れますし、ミラーレスの場合はバッテリーの問題もあります。
肉眼での観戦を想定して、簡単なものでいいので双眼鏡を持っておくと良いでしょう。

・ 前列に大男が座ると前が見えない
こればっかりは運です。実はこれが原因で席を変えています。(屈んでくれんか、と言いたいくらいだった・・・)
指定席ではこうはいかないので、最前列かバッターボックスの方向に通路がある席を選びましょう。

・ 飲み物問題
球場内でも飲み物は販売されていますが、タイミングによっては結構並んでいます。自販機もありません。
PayPayドームは体調管理目的である程度の飲み物を持ち込めるので、事前に持っておいたほうが良いと思います。
(どの程度までのものを持ち込めるかは要チェック)

・ ビジター応援団は強い
結構な大声援なので三塁側に座る場合は圧倒されないようにしましょう。カープファンつよい(確信)

帰路問題
ものすごく混みます。どの交通手段も徹底的に超満員なので覚悟を決めましょう。
公共交通機関で帰る場合は本当の意味で寿司詰め状態になるので、荷物を小さくまとめておくことも重要です。



■余談マイクロフォーサーズ生存確認~

実はPayPayドーム周辺へ赴くのは初めてだったので少し周辺をブラついてみました。
隣接する「MARK IS 福岡ももち」にふら~っと寄ってみたところ、ビックカメラが入店していたので訪ねてみました。


  ↑ OlympusPanasonicのブース。

マイクロフォーサーズは展示もされてません」と価〇.comのクチコミで見た気がしますが、
ここのビックカメラは割と売り場面積が大きいおかげか、マイクロフォーサーズもきっちり売られてました。
でもOlympusがE-P7とE-M10MarkIV、PanasonicがG100/G100D、なのでエントリー機ばっかりですね・・・。
ちなみにSONYブースはα7IV、α7III、α7Cの3機種でした。

ビックカメラ(と隣にあったナムコ)でブラブラしているうちに試合開始時刻になったので足早に退散しました。



■検討中のもろもろ
・ 超望遠レンズの更新
・ 大型センサーでの撮影
・ 高価なチケットの購入
・ ルーフオープンデーを狙う





■撮影機材
Apple iPhone 6s Plus ・・・ 特記のないところ
マイクロフォーサーズの良いところが感じられるのは案外プロスポーツの現場(の観客席)なのかもしれない・・・!
今回は望遠レンズしか持って行かなかったので、球場外での撮影ではiPhone君も活躍してくれました。

*1:https://www.softbankhawks.co.jp/stadium/guide/rule.html

*2:手ブレ補正があるうえに座って撮ってるので手ブレはなんとかなる。が、あまりにスローシャッターになってしまうと被写体ブレを起こしてしまうので、ある程度のシャッタースピードを維持することが必要なのである。

*3:一塁を撮った写真に写り込んでいたが、みんな三脚座付きの巨大な白いレンズ(数十万円かな・・・)を付けていた。ここに掲載したいくらいに豪華な装備が写っているのだが、カメラマンまでキッチリ写ってしまったので控えておく。

*4:現在のところ、5/6、5/7、5/8に予定されているようだ。