野球観戦に最適なレンズを検証した件⑦(PayPayドーム) 2024,05,19
コンデジの祭典
前回に引き続き、コンデジでの撮影を試してみました。
今回投入したのは「Fujifilm FinePix S1」です。
この手の製品としては珍しい(同社曰く世界初の)防塵防滴モデルとなっています。
前回のFZ85と比べると前世代型の16MPセンサーに、広角端がやや狭めの換算24-1200mmのレンズを搭載。
そして一番の違いとして、このカメラはRAW撮影時に連写ができません。・・・正直ショックでした。
PayPayドームには屋根があるので防塵防滴は意味がありませんが、
今後屋根のない球場に出向く可能性があったので試験運転を兼ねての投入となっています。
座席 | PayPayドーム、外野指定席、三塁側 バッターボックスまで約140m、マウンドまで約130m |
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カメラ | Fujifilm FinePix S1 |
特典 | ピンクフルデー ピンクフルユニフォームGET |
■始球式
中沢元紀さんの投球。野球経験者らしく見事な投球を披露。 | |
Fujifilm FinePix S1
マウンドまでおよそ130m | |
215mm(35mm換算1200mm)、ISO800、F5.6、SS1/120
【SILKYPIX】グレー点指定WB 忠実標準色 ファインディティール デモザイク標準 【GIMP】JPEG品質50 |
173mm(35mm換算950mm)、ISO640、F5.6、SS1/125
【SILKYPIX】グレー点指定WB 忠実標準色 ファインディティール デモザイク標準 【GIMP】JPEG品質50 |
この日はTBSドラマ『下剋上球児』で犬塚翔役を務める中沢元紀さんが投げていました。
スポーツ新聞にも載ってましたがキレイに投げていて、スタンドからも「おぉっ」という声が上がりました。
■試合開始
【9回表】ボールがパスされて、落ちた | 【9回ウラ】マウンドに集結する西武選手 |
Fujifilm FinePix S1
マウンドまでおよそ130m | |
187mm(35mm換算1000mm)、ISO640、F5.6、SS1/125
【SILKYPIX】WBグレー点指定 忠実標準色 ファインディティール デモザイク標準 【GIMP】縦横比3:2、JPEG品質50 |
173mm(35mm換算950mm)、ISO1600、F5.6、SS1/320
【SILKYPIX】WBグレー点指定 忠実標準色 ファインディティール デモザイク標準 【GIMP】縦横比3:2、JPEG品質50 |
この日のゲームはロースコアでの進行となり、西武が1回表に1点を先制したっきりで、
それ以降は9回表まで両チームとも得点することなく試合が進行しました。
あまりに試合が動かなかったので撮影枚数が少なめ・・・
と言いたいところですが、実は前回に引き続きアレコレ食べてたので、
そもそもあまりカメラを構えていなかったというのもあります。要するにサボりですね。
■山川被弾
【9回ウラ】デッドボールを受けた山川 | |
Fujifilm FinePix S1
マウンドまでおよそ130m | |
215mm(35mm換算1200mm)、ISO800、F5.6、SS1/110
【ボディ内現像JPEG】 【GIMP】JPEG品質50 |
215mm(35mm換算1200mm)、ISO800、F5.6、SS1/120
【SILKYPIX】WBグレー点指定 忠実標準色 ファインディティール デモザイク標準 【GIMP】JPEG品質50 |
先頭の周東が出塁、続く打席で代打に中村晃を送ったところで西武はピッチャー交代、アブレイユを投入。
代打を指名した瞬間に交代させたので戦略的なものかと思いましたが、
スポーツ新聞によれば手のマメが潰れたとかだそうで。(本当か?)
その後に柳田がヒットを放って周東が生還、試合を同点に戻しましたが・・・
なんと、ホークスの主砲・山川が手にデッドボールを浴びて負傷してしまいました。
スタンド席もざわつくハプニングでした。(私も「わざとに違いない」と言ってキレてました)
■サヨナラ勝利
サヨナラ勝利に選手もサポーターも大歓喜 |
Fujifilm FinePix S1
マウンドまでおよそ130m |
42mm(35mm換算230mm)、ISO1000、F4.9、SS1/120
【SILKYPIX】-2/3EV WBグレー点指定 忠実標準色 ファインディティール 回転-0.5 デモザイク標準 【GIMP】JPEG品質50 |
9回ウラ、デッドボールで出塁した山川の次に打席に入ったのは近藤。
ここで近藤がヒットを放ってランナーが生還、サヨナラ勝利となりました。
ピッチャーの交代でゲームが動くことは度々ありますが、今回はまさに試合の流れが変わるきっかけとなりました。
劇的勝利の瞬間を収めるべく咄嗟にカメラを構えて撮ったのが上の写真です。
しかし、慌てて撮ったせいで気づかぬうちにモードダイヤルが「SR AUTO」になっていまして・・・。
撮影結果はホワイトバランスから露出までめちゃくちゃになってしまっていました。(何がAUTOだよ)
RAWファイルをSILKYPIXで頑張って補正して仕上げましたが、やっぱり色味が変ですね・・・。
■試合後
ピンクフルデーの試合では勝敗に関わらず 花火を打ち上げることになっていた。 | 開いた屋根。 流れる煙に風情を感じた。 |
Fujifilm FinePix S1 | |
1920x1080p・60fpsで撮影した動画からMPC-HCで1フレームを切り出したもの。
【GIMP】JPEG品質80 |
4mm(35mm換算24mm)、ISO100、F5、SS1/450、露出補正-1EV
【SILKYPIX】HDR25 忠実標準色 ファインディティール 回転+7 デモザイク標準 【GIMP】JPEG品質50 |
この日も花火の打ち上げがあったので見て帰りました。
そしてその後に屋根が開きましたが、デーゲームだったのでキレイな青空が見えました。
いやーお昼の試合は帰りも余裕があっていいですね。(ただチケットが高いんだ・・・)
しかし花火を撮った動画は60fps(SS1/60)とはいえちょっと画質が粗いような・・・。
前回のFZ85より古い機種だからでしょうか、動画性能は一歩劣るように感じます。
FZ85で撮った動画は30fps(SS1/30)なので1段分有利だったとはいえ4K解像度を十分生かせてましたからね。
■感想
今回投入したFinePix S1は、RAWの一枚撮影もしくはJPEGの連写から選んで撮影する必要がありました。
実を言うと手元に届くまでこの仕様を知らなかったので少々ガッカリした部分でもあるんですが・・・。
実際に使ってみるとホワイトバランスの不安定さからJPEGの仕上がりは少々微妙なものとなり、
動きを捉えることは難しいものの、RAWでの撮影の方が完成度の高い撮影結果を得やすいようでした。
また、RAW撮影後の待ち時間以上にバッファフルまで連写撮影した後の待ち時間が長いため、
連写撮影後の待ち時間中にシャッターチャンスを逃してしまいやすいという問題点もありました。
実際に9回・近藤の打席では近藤のスイングを連写撮影していたため、
勝ち越しのランナーがホームインする瞬間を撮り逃す結果となっています。
■撮影機材
・ 各所に記載