野球観戦に最適なレンズを検証した件④(PayPayドーム) 2024,04,21
ワイルド・シャッタースピード
前回の北九州遠征から見慣れたPayPayドームへ。
いやードーム球場って最高ですね。特に雨の日は(半ギレ)
■今回の機材
・ SONY α7R
・ SONY LA-EA5
・ TAMRON 70-200mm F2.8 (A001S)
満を持してのフルサイズ投入です。
席が割と外野寄りだったので数日前まではE-M1を持ち込むつもりで準備していました。
が、DXOMARKの「Dynamic Range」(Print) *1 を眺めていたところ、α7Rの高感度耐性が割とイイようだったので、
高速シャッターの試し撮りのために急遽、上記のセットに変更してみました。
なので今回はちょっと被写体(鷹戦士)が大きく写せておりません。
どちらかと言えば「シャッタースピードを上げるとどう写るか」という試し撮りに近い撮影結果になりました。
撮影自体も500回しかシャッターを切っていません。*2
なお、α7Rは高画素機(36MP)であるため写真はすべて9MPまでリサイズして掲載しています。
リサイズなしだと1枚4MBくらいですが、リサイズによって1枚1.4MB程度と大変お手頃なファイルサイズになりました。
また、ISO1600だと観客席のサポーターがかなりガッチリ写ってしまっていたのでプライバシー対策も兼ねています。
■試合開始
今回は比較のため、ISO感度をISO1600とISO6400~10000の2種類に設定して撮ってみました。
シャッタースピードはそれぞれ1/1250秒と1/6400~1/8000秒ほど。
前者も十分高速シャッターですが、後者はほとんどカメラの上限一杯です。
又吉の投球。シャッタースピードによって投じたボールのブレ量が違ってくる。 | |
SONY α7R + TAMRON 70-200mm F2.8 (A001S) + LA-EA5
マウンドまでおよそ100m | |
200mm、ISO1600、F2.8、SS1/1600
マニュアルフォーカス 【SILKYPIX】忠実標準色 ファインディティール R-1 B-5 レンズ補正100 デモザイク標準 【GIMP】3680x2456pxにリサイズ、JPEG品質80 |
200mm、ISO8000、F2.8、SS1/8000
マニュアルフォーカス 【SILKYPIX】忠実標準色 ファインディティール R-2 B-6 レンズ補正100 デモザイク標準 【GIMP】3680x2456pxにリサイズ、JPEG品質80 |
上の2枚それぞれをノイズ除去0に変更して現像後、ボール部分のみ(240x160px)をトリミングしたもの。 |
高速シャッターの威力により1/8000秒ではボールの縫い目までキッチリ見えるほど止まっています。
ただ、高感度耐性の限界を超えている感があり、画質はあまり思わしくありませんでした。
おおむねISO3200~ISO6400くらいがこのカメラの限界のように思えます。
あるいはノイズに負けないくらい被写体を大きく写すか、でしょうね・・・。(でもこれ以上の望遠レンズはデカすぎる)
又吉の投球。別角度から。 | |
SONY α7R + TAMRON 70-200mm F2.8 (A001S) + LA-EA5
バッターボックスまでおよそ110m | |
135mm、ISO1600、F2.8、SS1/1250
マニュアルフォーカス 【SILKYPIX】忠実標準色 ファインディティール レンズ補正100 デモザイク標準 【GIMP】3680x2456pxにリサイズ、JPEG品質80 |
135mm、ISO8000、F2.8、SS1/8000
マニュアルフォーカス 【SILKYPIX】忠実標準色 ファインディティール レンズ補正100 デモザイク標準 【GIMP】3680x2456pxにリサイズ、JPEG品質80 |
画角を広く取ってバッターもセットで写してみました。
ただ、画角が広くなる分だけ被写体が小さくなり、ノイズの影響がより顕著になっています。
被写体ブレを許容できるならもっとISO感度を落として低速シャッターを使うべきでしょう。
ところでこのレンズは片ボケを起こしているようで、画面右側だけが流れるような描写になっています・・・。
「♥チア うでずもう 対決♥」。6回表に入るところで実施された。 |
SONY α7R + TAMRON 70-200mm F2.8 (A001S) + LA-EA5 |
200mm、ISO3200、F2.8、SS1/3200
【SILKYPIX】忠実標準色 ファインディティール R-1 B-3 レンズ補正100 デモザイク標準 トリミング 【GIMP】1500x1000pxにリサイズ、JPEG品質80 |
恒例の腕相撲です。
今回は双方のチームのチアリーダーの女の子同士で対決となりました。
なおいつものマスクドマッチョマン氏は後ろで見守っていました。
結果、見事にハニーズの女の子が勝利!
選手も強いし、ハニーズも強い。やっぱりホークス最強だな。
■試合終了
試合終了 |
SONY α7R + TAMRON 70-200mm F2.8 (A001S) + LA-EA5
バッターボックスまでおよそ110m |
70mm、ISO400、F2.8、SS1/250
マニュアルフォーカス 【SILKYPIX】-1/3EV 忠実標準色 ファインディティール R+5 B+0 レンズ補正100 デモザイク標準 【GIMP】3680x2456pxにリサイズ、JPEG品質80 |
残念ながらこの日は打線が上手くつながらず、1-3で敗北してしまいました。
今回で公式戦の観戦は3回目ですが、4/3敗戦、4/11勝利、4/21敗戦、となっています。
ホークスは現在リーグ首位なので平均すれば勝ちの方が多いはずなんですが・・・。
■大混雑
この日は雨だったためサポーターはもちろん傘をさすことに。
しかしさすがにスタジアム一杯の人間が一気に傘をさすととてつもない面積が傘で埋め尽くされてしまい、
いつも以上に帰り道は混雑していました。
Apple iPhone 6s Plus |
4mm(換算28mm)、ISO25、F2.2、SS1/223
【SILKYPIX】忠実標準色 ファインディティール ノイズ除去0 デモザイク標準 トリミング 【GIMP】1500x643pxまでリサイズ、JPEG品質80 |
もう陸橋でも歩道でも大名行列かと思うような列が形成されてました。
とはいえ並ばないと帰れないので大人しく並びました。
この日はデーゲームだったので帰り着いたのは夕方でした。
■感想
今回、フルサイズ機を初めて持ち込んでみましたが、やはり200mmでは被写体が小さいですね・・・。
かといってこれ以上に長焦点距離のレンズは大抵大柄で、観客席で振り回すと周囲の邪魔になりそうです。
正直、観客席からのスポーツ観戦ならAPS-CかM4/3の方が向いていると感じました。
確かにフルサイズ機はノイズ耐性には優れていますが、トリミングしてしまえばAPS-C機と大差なく、
そのうえ連写性能が同じならラージフォーマットであるほどボディ価格が上昇するという欠点もあります。
なのでフルサイズ機はあえて避けたほうが良い、というのが今回の結論になります。
一応、最新モデルの「Sigma 500mm F5.6 DG DN OS」であれば全長236.6mmと小柄ですが、
お値段がかなりお高い(445,500円・キタムラ4/29時点)ので購入すること自体がほとんど不可能です。
というわけで、次回からはAPS-Cのα57やM4/3のE-M1が活躍すると思われます。
Aマウントはレンズ安いしね・・・。
また、今回のお席は最前列でした。
チケットを買ったときは「前が開けてるから撮りやすいだろうなー」と思ってたんですが、
プレー中でも容赦なくサポーターが通行し続けるので全然撮りやすくありませんでした・・・。
撮影することを念頭に置いて席を選ぶ場合は、あえて最前列以外の通路側を選びましょう。
■撮影機材
・ 各所に記載
■加筆・修正 2024,05,24 22:21
バッターボックス/マウンドまでの距離表記が抜けていたので加筆。
*1:https://www.dxomark.com/Cameras/Sony/A7R---Measurements
*2:ただしこれはα7Rの連写速度が最大4コマ/秒だからというのもある。あと実は徹夜して見に行ったので若干寝ていたのもある。