UAP14475 のブログⅢ

Yahoo!ブログから引っ越してきました。パソコンとトイガンが大好物です。  暇になると艦これを始めてしまいます。とにかく秘書艦は阿武隈ちゃんで。

野球観戦に最適なレンズを検証した件②(PayPayドーム) 2024,04,03

前回のマイクロフォーサーズでは満足できなかったので代打投入です。


「フルサイズ機で撮ったらどれだけ精細に撮れるんだろうなぁ・・・」と思っていたところ、
ちょうど良さげなレンズをAmazonマーケットプレイスで発見してしまいました。本体39,000円+送料無料。
もちろん即スカウト(注文完了) ただし今回はフルサイズ機ではなくAPS-C機での出撃です。


  ↑ TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD [IF] MACRO (Model A001)。

このレンズの良いところは前回使用したPanasonic35-100mmと同じく開放F値がF2.8と明るいこと。
望遠端の画角がやや広めではありますが、やはりPayPayドームの低照度が脅威なのでF値(と値段)を優先しました。
本当のことを言えばEFマウントのEF300mmF2.8Lシリーズの方が適任ですが、お値段は2倍以上します・・・。

実際に使ってみると、絞り開放ではやや光がにじんでいるようにも感じられましたが、まあ許容範囲内でした。
つまるところ、イケる、ということですね。

今回は少しでも軽くなるように三脚座を外して使用しました。
・・・が、それでもボディと合わせて2kgほどあるのでずっと構え続けるのは難しいと感じました。
ズームリングが軽いので、構えているうちに手のひらで回してしまわないか心配でしたが、
ホールド性、操作性とも特に問題はありませんでした。


組み合わせるボディはα57。
「α65の下位互換品(笑)」と悲しい評価を受けがちな当機ですが、連写中の連続撮影可能枚数は多めです。
連続撮影優先AEモードでは10コマ/秒の連写速度で1.8秒間の連写ができます。おおむね投球1回分ですね。
せっかくなので、今回は連続撮影優先AE(10コマ/秒)とAモードの連写速度Hi(8コマ/秒)を両方使ってみました。



■現地入り

この日取ったチケットは

福岡ソフトバンクホークス千葉ロッテマリーンズ 公式戦 VICTORY GLOVE付チケット <引換券>】

というものでした。

これはチケット交換窓口で、記念品の「VICTORY GLOVE」とA指定席チケットがもらえる「引換券」なんですね。
なのでこれ自体はチケットではなく、座席も当日のチケット引換時に決定されるというものでした。
引換券には追加料金を払うことで「通路側」などの指定ができる制度(席リク)がありますが、「売り切れ」とのことでした。
「ああ、これはもう真ん中あたり確定だろうな・・・」と頭をよぎりました。


が、出てきたチケットはなんと通路側。



「これはシャッターチャンスだ!」と思いましたが、席を確認したところちょうどバッターボックスと逆側。
この位置だと他のサポーターの目の前にレンズ鏡筒が飛び出しかねないので撮影は自粛となりました。
代わりに低倍率の双眼鏡を覗いてみたら楽しく観戦できました。オススメです。


特典の「VICTORY GLOVE」ももちろんGET。窓口でチケットと一緒に渡されました。
外箱もちゃんと作ってあるなどなど気合入ってて驚きました。そして見た目のわりに少しズッシリしてます。

この記念品は実は2パターンあり、こちらはいわば「PayPayドーム仕様」で4/2、4/3、4/4 *1 に貰えるものです。
そしてもう一つはいわば「北九州市民球場仕様」で4/11に貰えるもので、それぞれ台座天面の文字が異なります。
もちろん2つとも入手したいと思っています・・・北九州(小倉)まで小旅行する羽目になりますが・・・。



■4時間の激闘

ところがこの日の試合は9回ウラでも2-2の同点であったため、延長戦に突入しました。
しかし翌日は平日。もちろん足早に帰路に就く人も少なくありません。
するとちょうど横の席が空席になり、心置きなくカメラを振り回せる状況になりました。
( ただなぜか毎度のごとく目の前に大男が居たため撮りづらくはありました・・・ )

撮影結果を確認してから気づきましたが、α57の自動露出が結構アンダーめに調整していたらしく、
前回のE-M1+Panasonic35-100mmに比べて明らかに暗い写真となっていました。
そのため、今回はSILKYPIXで調整しながらRAW現像しています。

Aモード連続撮影優先AEモード
200mm(換算300mm)、ISO250、F2.8、SS1/320。
マウンドまでおよそ70m。
SILKYPIX +2/3EV 忠実標準色
ファインディティール ノイズ除去25
R-3 B-1 レンズ補正100 デモザイク標準
200mm(換算300mm)、ISO800、F2.8、SS1/1000。
マウンドまでおよそ70m。
SILKYPIX +1EV 忠実標準色
ファインディティール ノイズ除去50
R-2 B-3 レンズ補正100 デモザイク標準

今回は試しにピッチャーの方を撮ってみました。又吉です。(この試合では残念ながら負け投手に・・・)
高速連写では投球フォームがパラパラ漫画みたいに撮れるので結構おもしろいです。

連続撮影優先AEモードは今回初めて実戦投入したので挙動の違いを知らなかったんですが、
どうやら通常のAモードに比べてISO感度シャッタースピードを高めに設定してくれるようです。
なかなか良いチューニングと思います。(ただし被写体が止まっている場合は画質が劣化するだけなので注意)

上の写真はいずれも球を投じた瞬間で、ボールのブレ具合が違うことが分かります。
1/400秒では大きくブレていたボールも1/1000秒では縫い目が見えてきています。
おそらくは1/4000秒や1/8000秒などの上限一杯くらいのシャッタースピードなら止まるでしょう。

ただ、それほどの高速シャッターでキレイに撮るには高感度耐性のかなり高いボディが必要になります。
こればっかりはグランドレベルのカメラマン席にいるプロスポーツカメラマンの特権でしょうね・・・。
あるいはα7SIIを買ってくれば・・・! でも高いからパスで。


Aモード
200mm(換算300mm)、ISO200、F2.8、SS1/320。
マウンドまでおよそ70m。
SILKYPIX +2/3EV 忠実標準色
ファインディティール ノイズ除去25
R+0 B+0 レンズ補正100 デモザイク標準
70mm(換算105mm)、ISO160、F2.8、SS1/125。
マウンドまでおよそ70m。
SILKYPIX +1/3EV 忠実標準色
ファインディティール ノイズ除去0
R+4 B+0 レンズ補正100 デモザイク標準

又吉のピンチにマウンドへ集結する鷹戦士。
今回の席は前回よりもバッターボックスに近いので70mm(換算105mm)でもダイアモンド全体は写りません。
やはり3倍程度のズーム倍率では物足りなさを感じます。まあF2.8は各社ともこのくらいですが・・・。


連続撮影優先AE
200mm(換算300mm) ISO1000 F2.8 SS1/1000。
バッターボックスまでおよそ80m。
ボディ内現像JPEG

一応バッターの写真もいくらか撮りました。
上の写真は(おそらく)試合最後の打席に立つ中村晃
角度的にほぼ真横から見る構図なので、左バッターならスイングがきれいに写せます。
比較のためボディ内現像のJPEGを無加工(再圧縮のみ)で貼ってみました。

このほか、ウォーカーがボール球を飛び跳ねて避けるシーンなんかも撮影していましたが、
三塁側からだと右バッターは背中しか写らないので、見栄えする写真にはなっていませんでした。
バッターボックスに近いほど右打ちもしくは左打ちのどちらかしかバエなくなるのが悩みどころですね・・・。


結局このゲームは12回ウラまで行われ、4時間かかった激闘の末にソフトバンクホークスは敗北しました。
(明日の予定が)あーあもうめちゃくちゃだよ

時計は22時を回っていたので敗戦を悲しむ間もなく急いで帰路に就きました。
ところがこの日試したルートが大失敗だったこともあり、帰り着いたのは日付変わって4月4日でした。
16時ごろには出発していたのでこの日は8時間以上も野球観戦に費やしたことになるようです・・・。
これが、野球ファン。



■ストロボモーション

Aモード
ISO250、F2.8、SS1/320。
SILKYPIX ストロボモーション 合成の強さ:中 位置ずれ補正ON
【合成時】 ファインディティール ノイズ除去50 レンズ補正100 デモザイク標準
【合成後】 コントラスト2.50 忠実標準色 トリミング

「そういえばSILKYPIX Pro11にはストロボモーションという合成機能があったな・・・」
と思いついたのでやってみました。なかなか迫力のある画に仕上がりました。

ただし、この合成は少々難点があるようで・・・
  ・ 被写体の検出に難がある
  ・ ノイズが多いとノイズ部分が透ける、またはノイズが強化される
  ・ 複数コマ間で被写体が重なる部分の合成がおかしくなりやすい

上の写真も何度かトライしてようやくマトモに仕上がった一枚だったりします。
実はバッターでもトライしましたが、被写体であるはずのバッターが消えてしまうという珍事により、
バッター版のストロボモーションは作ることができませんでした。
おそらくは被写体の姿勢変化が大きすぎるとこうなるものと思われます。

SILKYPIXの合成機能は正しく機能すると非常に強力なんですが、どうも詰めが甘いんですよね・・・。



■余談

実はレンズと一緒に「SONY LA-EA5」マウントアダプターもGETしています。
偶然Amazonアウトレットで出品されていたので、こちらも即スカウト(注文)でした。
本体18,297円+送料無料。通常の新品価格から1~2割引きといったところでしょう。
おおむね新品なので儲けものです。

手持ちのボディがα7R(初代)とNEX-6なので本当はLA-EA4のほうが適切ですが、
LA-EA4は中古品でも3万円するうえ、肉体改造が足りない(突起部がある)と思ったのでLA-EA5にしました。
なお、LA-EA5をα7RやNEX-6に取り付けた場合はLA-EA3と同等の動きをします。


そのうちα7Rとセットで出動する・・・ことを画策していますが、
今回の席(かなりバッターボックス寄りのA指定席)でも換算300mmでやや引き気味だったので、
200mmレンズがそのまま換算200mmにしかならないフルサイズ機を使うにはもっと良い席が必要です。

となるとS指定席かベンチサイドシートに・・・かなり良い値段するんですよねこのお席。
果たして実際に出動する機会があるのか若干不安になっています。
(マウントアダプターよりチケットのほうが確実に安いと思うんですが・・・)





■撮影機材
Olympus OM-D E-M1 + Panasonic 12-32mm F3.5-5.6 ・・・ 特記のないもの
今回掲載している写真はいずれもGIMP2.8でJPEG品質50として再圧縮しています。
強めに圧縮した影響でJPEGノイズが出ている可能性があるので注意。

試合終了後のヒーローインタビュー、私はてっきりビジターシートに向かって喋るんだろうと思ってたんですが、
実際には3塁側のカメラ席に向かって行うようでした。もちろん写真に収めました。(記憶が正しければ荻野)
が、しかし私はロッテファンではないので非掲載です・・・。

*1:4/3と4/4は特典付きチケット(引換券)でのみ入手可能。