野球観戦に最適なレンズを検証した件⑥(PayPayドーム) 2024,05,17
コンデジがオススメですよ(^-^) という記事を書きます(裏切り)
前回まではミラーレス/一眼レフカメラでやってきましたが、
「小型センサーフォーマットでないと被写体が大きく写らず結果がよろしくない」
という結論に至ってしまったのでM4/3よりさらに小さな1/2.3型センサー機を投入することにしました。
今回投入するのは「Panasonic LUMIX FZ85 (DC-FZ85)」です。
18MPの1/2.3型センサーに3.58-215mm(換算20-1200mm)F2.8-5.9の高倍率ズームレンズの組み合わせ。
バッターボックス、ダイアモンド、さらには球場の広い範囲までとにかく何でも撮れます。
ただし、M4/3以上にノイズ耐性が低いと予想されるため、仕上がりには不安なところもあります。
座席 | PayPayドーム、外野指定席、三塁側 バッターボックスまで約120m、マウンドまで約110m |
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カメラ | Panasonic LUMIX FZ85 (DC-FZ85) |
特典 | ピンクフルデー ピンクリボンユニフォームGET |
■先発ピッチャー・モイネロ
【3回】モイネロの投球 | 【7回】マウンドに集結する鷹戦士 |
Panasonic FZ85
マウンドまでおよそ110m | |
179mm(35mm換算1000mm)、ISO1600、F5.6、SS1/320
【ボディ内現像JPEG】 【GIMP】JPEG品質50 |
143mm(35mm換算800mm)、ISO1600、F5.6、SS1/320
【SILKYPIX】忠実標準色 ファインディティール デモザイク標準 【GIMP】JPEG品質50 |
この日のモイネロは好投かつ、かなりの球数を投げ込んでいました。
■ホームラン
【5回】近藤のホームラン | |
Panasonic FZ85
バッターボックスまでおよそ120m | |
143mm(35mm換算800mm)、ISO3200、F5.6、SS1/320
【SILKYPIX】忠実標準色 ファインディティール デモザイク標準 【GIMP】JPEG品質50 |
143mm(35mm換算800mm)、ISO2000、F5.6、SS1/320
【SILKYPIX】忠実標準色 ファインディティール デモザイク標準 【GIMP】JPEG品質50 |
近藤のホームランはスイングとホームインを両方とも収めることができました。
この試合では山川もホームランを放ったものの写真に撮れておらず、結構悔しい思いをしました。
■ホームイン/タッチプレーの瞬間
【2回】スライディングでホームインする栗原 | 【7回】スライディングする山川。 しかしわずかにタッチが早くアウトに。 |
Panasonic FZ85
バッターボックスまでおよそ120m | |
143mm(35mm換算800mm)、ISO2500、F5.6、SS1/320
【SILKYPIX】忠実標準色 ファインディティール デモザイク標準 【GIMP】JPEG品質50 |
143mm(35mm換算800mm)、ISO2500、F5.6、SS1/320
【SILKYPIX】忠実標準色 ファインディティール デモザイク標準 【GIMP】JPEG品質50 |
なんと、ホームインの瞬間やタッチプレーを捉えることに成功しました。
なかなか決定的な瞬間で非常に見ごたえのあるものが撮れたと思います。
(ただし7回のものは山川にピントが合ってないので厳密には失敗写真です・・・。)
決定的な瞬間といえば盗塁・盗塁阻止・牽制アウトもいつか撮ってみたいと思うんです。
・・・が、複数台で狙ってるでもなくこれらを撮ることは非常に難しいでしょう。(でも撮りたい)
あるいは足の速いランナーがいる場合は常に一塁を狙うようにすれば撮れるかな・・・?
今回は撮影枚数がそもそも少なかったので、掲載できる写真も多くはありませんでした。
なぜ撮影枚数が少ないか、というと球場内で買った食べ物をアレコレ食べてたからなんですね。
食べてる間は手が塞がっててロクに撮れる状況ではありませんでした。ははは・・・。
とはいえ、少ないながらも良い写真が撮れたので、グルメも写真も大満足の一日となりました。
■ソフトバンク勝利
【試合終了】戦いを終えた鷹戦士 |
Panasonic FZ85 |
72mm(35mm換算400mm)、ISO500、F5.6、SS1/80
【SILKYPIX】忠実標準色 ファインディティール 回転+1.5 デモザイク標準 トリミング 【GIMP】JPEG品質50 |
無事、ソフトバンクの勝利を見届けて帰路に就きました。
・・・と、言いたいところですが、この日は花火の打ち上げがあるのでこれも見ることに。
■花火(4K)
【試合終了後】ピンクフルデーでは勝敗に関わらず花火を打ち上げることになっていた |
Panasonic FZ85 |
4K30pで撮影した動画からMPC-HCで1フレームを切り出し
【GIMP】JPEG品質50 |
せっかくなので4K撮影の性能を確かめるべくビデオ撮影してみました。
花火の打ち上げ前までは暗い中でも上手い具合にAF動作していましたが、
花火が打ち上がっている最中には少々AFが迷う様子が見受けられました。
まあ被写体自身が現れては消えを繰り返しちゃうわけですから無理もありませんね。
画質の方は上の通り。なかなか悪くないかと思います。
ビデオなので花火が光っては消えていく様子が記録出来ていて、なかなかおもしろいものが撮れました。
■感想
高倍率ズームレンズ搭載のコンデジを手に入れるのも使用するのも実はFZ85が初でした。
以前は「レンズ交換式の下位互換」と見下していましたが、このズーム倍率はやはり驚異的で、
M4/3でも巨大なレンズが必要な超望遠撮影も手軽に行うことができて便利でした。
レンズ交換なしで大幅に画角を変えられるのでシャッターチャンスにも強いと思います。
一方、やはり弱いと感じるのはドライブ性能で、こればかりはM4/3に比べて見劣りします。
連写速度はまだしも連続撮影可能枚数は明らかに少なく、被写体の動きを長く写し取り続けることができません。
また、電子水準器の非搭載など機能面の削減も少々残念なところだと思います。
とはいえ撮影結果はなかなか良好で、気がかりだった画質についても被写体を大きく写せばなんとかなりました。
シャッターチャンスを逃しにくい点やどの席に座っても撮影できるだけのズーム倍率を持つ点を考えると、
野球観戦と高倍率コンデジの相性は良好と言えるでしょう。お値段も安いですし・・・。
ただ、M4/3ボディ+望遠レンズの方が画質は明らかに良いので予算次第な面はあります。
なお、FZ85はSモードにしないと結構なスローシャッターを設定してくるので注意が必要です。
手ブレ補正のおかげで手ブレは比較的少ないものの、スポーツ撮影では被写体ブレが無視できないので、
Sモードにしてある程度のシャッタースピードを保つようにした方が安全と思います。
■撮影機材
・ 各所に記載