UAP14475 のブログⅢ

Yahoo!ブログから引っ越してきました。パソコンとトイガンが大好物です。  暇になると艦これを始めてしまいます。とにかく秘書艦は阿武隈ちゃんで。

MINOLTA AF REFLEX 500mm F8 【解像力検証APS-C・16MP】

望遠鏡レンズの逆襲


今回はMINOLTA500mmです。
屈折光学系に比べてマイナーな反射光学系を採用するミラーレンズになります。
このレンズは単焦点かつ絞りが固定であるため、テストするのは500mm・F8のみです。

検証方法については以下の記事に記載しています。
・ 「 アライメントルーラーで解像力を測れる説 - UAP14475 のブログⅢ



掲載する撮影結果は上のように、写真の左上1/4の領域を切り抜いたものです。
このため、掲載している画像の右下の角はオリジナルの写真の中心にあたり、
左上の角はオリジナルの写真でも左上の角となっています。

コマ収差や像面湾曲といった収差は画面端に近づくほど増大するため、
掲載画像の右下に比べて左上の画質が悪いほど、収差補正が不十分であると言えます。

解像力の検証ではボディ性能も影響し、基本的に高画素機ほど収差が目立ちます。
今回使用したボディはα57で、有効画素数は16MP(1MP=100万画素)です。


なお、今回検証するレンズは望遠レンズであるため、
被写体のわずかな傾きによって周辺部ではアウトフォーカスを生じている可能性があります。
撮影時になるべく正対するように調整していますが、撮影距離が5mほどであるためかなり繊細です。


結果は以下の通り。

500mmF8

α57、ISO100、絞り優先モード、三脚使用。
掲載画像はGIMP2.8にてJPEG品質50で圧縮済み。

・ 500mm ・・・ 画面端に向かうにつれてわずかに解像力が低下するものの、画面全体で良好


ミラーレンズということで、果たしてどの程度の解像力を持っているのか大変興味がありましたが、
この分だと屈折光学系を採用しているレンズにも劣らない解像力を持っていると言えそうです。
色収差がほぼゼロという長所もあるので割とマジで優秀ですね。

なお、写真がやや赤みがかっているのは検証したのが夕暮れ時だったためです。
EFマウントのレンズもついでにテストしてたら日が沈みだしまして・・・。



・・・と、これだけだと中身なさすぎなのでオマケを用意しました。


α57+MINOLTA500mm、500mm、ISO100、F8、SS1/80、三脚使用。2023,01,05深夜撮影。
GIMP2.8にてレンズ補正(中央部+2)、トリミング(4912x3264px⇒2000x1333px)。

ミラーレンズを手に入れたならきっと誰しもが撮るであろうお月様です。ちょうど満月手前でしたので。
この日は残念ながら薄曇りのため解像力を発揮できるか心配でしたが、イイカンジの写真に仕上がりました。
APS-Cで使用する場合は750mm相当なので、トリミングなしでも水平方向で1/6くらいの大きさに写ります。
問題はズームアウトできないせいで月を探すのが大変なことでしょうか・・・。





■加筆・訂正 2023,01,08 16:33
・ 「画面全体でおおむね良好」⇒「画面全体で良好」
”おおむね”も何もないだろう、と見返して思ったので訂正しました。