TAMRON SP AF17-50mm F/2.8 XR Di II LD (A16S) 【解像力検証16MP】
覚醒です
第三弾は(初代)TAMRON17-50mmです。
前回検証したB005の先代にあたるモデルで、A16には手ブレ補正がなく全体的に小ぶりです。
検証方法については以下の記事に記載しています。
・ 「 アライメントルーラーで解像力を測れる説 - UAP14475 のブログⅢ 」
掲載する撮影結果は上のように、写真の左上1/4の領域を切り抜いたものです。
このため、掲載している画像の右下の角はオリジナルの写真の中心にあたり、
左上の角はオリジナルの写真でも左上の角となっています。
コマ収差や像面湾曲といった収差は画面端に近づくほど増大するため、
掲載画像の右下に比べて左上の画質が悪いほど、収差補正が不十分であると言えます。
解像力の検証ではボディ性能も影響し、基本的に高画素機ほど収差が目立ちます。
今回使用したボディはα57で、有効画素数は16MP(1MP=100万画素)です。
結果は以下の通り。
補正なし | ||
---|---|---|
開放F値 | F5.6 | |
17mm | F2.8 | F5.6 |
24mm | F2.8 | F5.6 |
35mm | F2.8 | F5.6 |
50mm | F2.8 | F5.6 |
α57。F2.8ではISO200、SS1/30、フラッシュなし。F5.6ではISO100、ストロボ発光、絞り優先モード。
掲載画像はGIMP2.8にてJPEG品質50で圧縮済み。
・ 17mm ・・・ 開放絞りでは水平解像度の半分程度までよく写る。F5.6では水平解像度の2/3程度までよく写る。
・ 24mm ・・・ 開放絞りでは水平解像度の半分程度までよく写る。F5.6では四隅とその周辺以外はよく写る。
・ 35mm ・・・ 開放絞りでは水平解像度の半分程度までよく写る。F5.6では四隅以外はよく写る。
・ 50mm ・・・ 開放絞りでは水平解像度の1/3程度までよく写る。F5.6ではほぼ画面全体でよく写る。
前回のB005は18MP機で検証した結果とはいえ、明らかに今回のA16のほうが好成績です。
特に開放絞りでは差が大きく、キレイに写る範囲がB005よりも広くなっていることが分かります。
ただし、倍率色収差はB005より目立つようです。