Canon EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM 【解像力検証18MP】
キットレンズとしての・・・格が違う・・・!
先日思いついた方法で早速解像力の検証を行いました。
第一弾はCanonの超優秀なキットレンズ、EF-S18-55mmSTMです。
このレンズはデジタルレンズオプティマイザ(DLO)に対応しているため、補正結果も掲載しています。
検証方法については以下の記事に記載しています。
・ 「 アライメントルーラーで解像力を測れる説 - UAP14475 のブログⅢ 」
掲載する撮影結果は上のように、写真の左上1/4の領域を切り抜いたものです。
このため、掲載している画像の右下の角はオリジナルの写真の中心にあたり、
左上の角はオリジナルの写真でも左上の角となっています。
コマ収差や像面湾曲といった収差は画面端に近づくほど増大するため、
掲載画像の右下に比べて左上の画質が悪いほど、収差補正が不十分であると言えます。
解像力の検証ではボディ性能も影響し、基本的に高画素機ほど収差が目立ちます。
今回使用したボディはEOS7Dで、有効画素数は18MP(1MP=100万画素)です。
結果は以下の通り。
補正なし | ||
---|---|---|
開放F値 | F5.6/F8 | |
18mm | F3.5 | F5.6 |
24mm | F4 | F5.6 |
35mm | F4.5 | F8 |
55mm | F5.6 | F8 |
DLO適用 | ||
---|---|---|
開放F値 | F5.6/F8 | |
18mm | F3.5 | F5.6 |
24mm | F4 | F5.6 |
35mm | F4.5 | F8 |
55mm | F5.6 | F8 |
EOS7D、ISO100、ストロボ発光、絞り優先モード。
掲載画像はGIMP2.8にてJPEG品質50で圧縮済み。
開放F値がF4以下なら開放絞りとF5.6、開放F値がF5.6以下なら開放絞りとF8で検証。
・ 18mm ・・・ 画面端付近の解像力が大きく低下している。絞ってもほぼ同じ。
・ 24mm ・・・ 18mmから大きく改善するも画面端のみ解像力が低い。絞ってもほぼ同じ。
・ 35mm ・・・ 画面端のみ少しだけ解像力が低い。絞るとほぼ完璧。
・ 55mm ・・・ 35mmと同じ。
今回が第一弾なので分かりにくいと思いますが、これは非常に良い結果です。
18mmのみ画面端が少し残念なことになってますが、24mm以降は理想的な解像力です。
このレンズを基本に考えれば、ほかのレンズの良いところ・悪いところが見えてくるでしょう。
このレンズは以下のページで公式情報としてMTF特性図が公開されています。
上の写真と見比べてみると、MTFの変化が実際の撮影結果にどう反映されるか把握できると思います。
・ 『 https://faq.canon.jp/app/answers/detail/a_id/72948/~/【交換レンズ】ef-s18-55mm-f3.5-5.6-is-stm-機種仕様/ 』