ヘッドホン新調! ~audio-technica・ATH-WS1100~
5年ほどSONY・MDR-XB950を愛用してきましたが、数日前から右イヤーパッドが分離し始めました。
同型かMDR-XB950BTもしくはMDR-XB950B1にしようかなーと思ってましたがどれも販売終了の模様。
SONYの最新ラインナップはちょっと趣向が違う印象を受けますし、どうも惹かれません。
予備で持ってるMDR-XB950N1は装着感がイマイチだし・・・
と、いうことで今回はSONY以外のメーカーから新たなヘッドホンを選ぶことにしました。
■条件
・ アラウンドイヤー型であること ( オンイヤー型はNG ) *1
・ 密閉型であること *2
・ 低音重視型であること *3
・ 有線接続対応であることが望ましい *4
・ イヤーパッドが交換できることが望ましい *5
と、いくらか条件を挙げたものの候補はたくさんあるし、メーカーごとの差もよく分からない・・・
と思っていたところでこんなものが目に留まりました↓
オーディオテクニカ・ATH-WS1100。
特に理由はないものの、なんだかすごく良さそうな予感がしました。条件もすべてクリア。
値段はMDR-XB950(販売当時)の3倍くらいだと思いますが、まあいいでしょう・・・
( 正直下位モデルのATH-WS770でも良いような・・・ )
一度気になりだすと頭から離れないし、実際MDR-XB950はもう何日持つかわからない状態なので、
早速Amazonでポチッておきました。時価23,200円。改めてものすごい値段だと思うんですが・・・
もちろん分割払いにしました・・・(金欠)
↑ 11日注文⇒12日発送⇒13日配達。
ついでにGeekria製のヘッドバンドカバーも買っておきました。時価1,009円。
ヘッドバンド部分も経年劣化でボロボロになると分かっているので、最初から付けておくことにします。
3倍の値段のヘッドホンですから、3倍のエクスペリエンスを期待したいところです。
いやーしかしヘッドホンで2万円は本当に冷や汗ものなんですが・・・
もちろん、ヘッドホンとはいえ値段によって音が全く違うというのはすでに実感済みですが・・・
一応、価格.comあたりで口コミも調べはしたんですが・・・
ヘッドホンって特に悪い機種でもなければ大抵は高評価なので、良い悪いについてはなんとも・・・という感じでした。
■3日間使ってみた感想
( 3段目左 : 一緒に買ったヘッドバンドカバー ) ( 3段目右 : 日本設計・中国製造 )
届いたので早速使ってみました。
オニューのヘッドホンということで、やはり初日は耳栓の上にヘッドホンをしているような聞こえ方でしたが、
音楽を聴いたり動画を見たりしているうちに耳が慣れてきまして、良いところが見えて(聞こえて?)きました。
価格.com風に評価するとこんな感じです↓
満足度 | ★★★★★ 5 |
---|---|
デザイン | ★★★★★ 5 |
高音の音質 | ★★★★★ 5 |
低音の音質 | ★★★★☆ 4 |
フィット感 | ★★★★★ 5 |
外音遮断性 | ★★☆☆☆ 2 |
音漏れ防止 | ★☆☆☆☆ 1 |
携帯性 | ★★★☆☆ 3 |
【デザイン】
なかなかカッコイイと思います。
ところでロゴがデルタフォースっぽい・・・ぽくない?(COD:MW3)
【高音の音質】
低音重視と聞いてましたが、実際には中~高音がなかなか良く出ていて驚きました。
”分離が良い” との表現を見かけますが、実際そんな感じの鳴り方をします。
【低音の音質】
音質は良いんですがそれほど大きく鳴ってはくれませんでした・・・
その分バランス良く仕上がっているとも言えますが、迫力重視でもう少し強くしてもよかったように思えます。
【フィット感】
イヤーパッド内部の空間が非常に広いので耳への負担が軽くて良いと思います。
代わりに位置決めで迷うこともありますが、耳が当たると痛いのでこちらの方が好みです。
あえて言うなら、イヤーパッドはもう少し深く、スイーベルはもう少し前に開くようにすると良いような気もします。
アジャスターは13段階調整です。(私は10段階目で使ってます)
【外音遮断性】
ベントが多いこともあってか周りの音はいくらか聞こえてきます。
ただし環境音が丸聞こえというほどではありません。ただ、なるべくうるさくない場所で使う方がいいと思います。
【音漏れ防止】
ダ ダ 漏 れ で す 。
近くにいれば何の曲を聴いてるのか分かるくらいに漏れています。間違いなくベントの影響でしょうね。
大きさも大きさなので屋内用と思って使うのが良いと思います。私は特に困りませんでしたが一応。
【携帯性】
オーバーヘッドバンド型としては一般的かと思いますが、
やはりかさばるので持ち運んで使うよりは据え置きで使う方がいいと思います。
持ち運びを想定してかは分かりませんがポーチ付属です。
【総評】
正直、”えー低音少ないじゃん・・・” と思うところもあるにはあるんですが、やはり値段が値段なだけあって
バランスが良く明瞭な音が聞けるヘッドホンになっていますし、低音も少なくとも弱くはないと思います。
自分の想像とは違いましたが、それがかえって良い出会いになったと思います。
なお、明瞭性の高さが災いして再生機器のノイズまでよく聞こえてしまう点に注意が必要です。
MDR-XB950でもそこそこノイズが聞こえていたWS754/Mはもちろん、R731でも少し聞こえるようになりました。
なかなか良い値段のヘッドホンですし、USB-DACの導入も検討していいと思います。(しています。)
ところでインピーダンスと感度の割に音が大きい気がするんですがどうなんですかね・・・?
■各楽曲との相性(主観・アニソン中心?)
○相性が良いもの
・ 『 get the regret over 』(片霧烈火) ( Youtube )
・ 『 real-Reality 』(KOTOKO) ・・・ 収録CDはコミケ販売のみだったっぽいのでレア
・ 『 完全崩壊パラドクス 』 (妖精帝國)
・ 『 Re-TrymenT 』(紫咲ほたる) (CD音源)
・ 『 Super scription of data 』(島みやえい子) (CD音源)
○そうでもないもの
・ 『 Endless Tears... 』(彩音) (CD音源)
○音が刺さりやすいもの
・ 『 イノセント・ブルー 』(DeviceHigh) (CD音源) ・・・ サ行どころかタ行まで刺さる(!?)
やっぱ低音かな・・・。MDR-XB950ほどパワーがないので圧が欲しい曲では・・・。
代わりに明瞭性が発揮できる曲では表現力が上がって、魅力が増す感じがします。
ただ基本的に変な指向性みたいなものはないので、何を聴いても悪い音はしないと思います。
あるいはボーカルの声の高さによるかもしれない。(測ってないけども)
■参考 : スペックの違い
audio-technica ATH-WS1100 | SONY MDR-XB950 | |
---|---|---|
形状 | アラウンドイヤー型 | アラウンドイヤー型 |
ドライバー | φ53mm 5~40,000Hz 100dB/mW 38Ω | φ40mm 3~28,000Hz 106dB/mW 24Ω |
接続 | 3.5mmステレオミニプラグ(着脱可) 片出しケーブル | 3.5mmステレオミニプラグ 両出しケーブル |
価格帯 | 20,000~25,000円 (Amazonにて23,200円で購入。2020,10,11) | 5,000~10,000円(当時) (Amazonにて6,480円で購入。2015,09,30) |
高音域 | よく出る | 弱め |
低音域 | わずかに強め(?) | とても強い |
音の質感 | 硬い | マイルド |
遮音性 | 低い (実質セミオープン型とも) | 高い |
■余談 : ヘッドホン遍歴&懐古
・ 2007年購入(?) : HORI ヘッドホンDS Lite HDL-23 (定価1,029円・購入金額不明) *6 *7
・ 2011年購入 : HORI フックタイプヘッドホン for PSP HPP-380 (1,380円) *8 *9 *10
・ 2013年購入 : SONY EXTRA BASS MDR-XB400 (3,980円)
・ 2015年購入 : SONY EXTRA BASS MDR-XB950 (6,480円)
・ 2018年購入 : SONY EXTRA BASS MDR-XB950N1 (15,000円) ※ほぼ使ってない
・ 2020年購入 : audio-technica SOLID BASS ATH-WS1100 (23,200円)
最初にヘッドホン買ってから13年ですか・・・当時は10歳のショタっ子ですね(遠い目)
当時は若く、経験が必要でした。(TDN) ゲーム屋で見つけたアクセサリーでなんとなく買った覚えがあります。
値段からお察しの通りの性能ですが、ゲーム機のスピーカーに比べればもう革命的で手放せなくなりました。
こちらはイヤーフックの根元が折損して逝去。次のHPP-380はケーブルの被膜が剥がれ始めて逝去。
そこで何を思ったか ベス~ト電気♪ に遠征した結果、MDR-XB400を買ってしまいました。
たしか、”イヤーフック型を買おうと思って行ったけど、置いてなかったから代わりに買ってみた”
みたいな感じだったと記憶しています。初のオーバーヘッドバンド型(オンイヤー型)でしたがこれが大成功。
毎日使い続けた結果、イヤーパッドの縫製がめちゃくちゃに剥がれて逝去。
MDR-XB950からはネット通販での購入です。EXTRA BASS が3代続きましたがXB950N1はダメでした。
結局縫製の解けまくったXB950を使い続けますが、取れないはずのイヤーパッドが分離し始めて逝去。
そして今回のATH-WS1100に繋がりました。
■余談 : 予備で持ってるMDR-XB950N1
そういえばMDR-XB950N1っていつ買ったっけ・・・
と思って調べたところ、2018年9月にヤフオクで落札した履歴が見つかりました。新品15,000円(送料込み)。
これと比べるとATH-WS1100もそう高くはないと思えますね。順調なステップアップです。
ただ、MDR-XB950N1はイヤーカップが浅く、出力特性もいびつな感じがしてダメでしたからね・・・
ヘッドバンドのアジャスターも高さというより幅を調整するような感じで、どうも着け心地が良くないんです。
このヘッドホンの影響でBluetooth対応型に抵抗感があります。いや全部がBTのせいとは言いませんけども、
やっぱり無線機能やノイズキャンセリング、内蔵アンプなんかにコストが持っていかれてるんじゃないかと思うと、
どうせ使わないし有線接続専用・ノイズキャンセリング非搭載の ”ザ・ヘッドホン” な機種の方が良い音出るのかなーって。
■撮影機材
・ Canon IXY DIGITAL 50
ヘッドホンにいくら掛けるかは人によると思いますが、個人的には1万円前後まではその価値があると思います。
今回はそれをオーバーして2万円クラスにしましたが、下位機種のATH-WS770もよく出来ていると聞いています。
ヘッドホンの良し悪しは数字では分からないものですが、特に低価格帯~1万円前後では性能差が明らかです。
ただし、耳が慣れるまでは正確に評価することが難しいという点もお忘れなく。試着だけでの評価は難しいでしょう。
■更新 at 2022,04,12 18:39
価格.com風評価の部分の体裁を変更しました。(内容に変更はありません)
*1:ドライバーを大きくできる関係でオーバーヘッドバンド型(アラウンドイヤー型/オンイヤー型)が音質面で有利。しかしオンイヤー型はアラウンドイヤー型に比べて滑りやすく、耳への負担も大きいため避けたい。
*2:基本的に低音重視であればコチラになると思う。音漏れにも強いが、外から衝撃が加わると危険であり、また周辺の音が聞こえないため屋内かつ安定した姿勢で使うことが大前提となる。
*3:低音がある幸せ。
*4:Bluetoothは別のデバイスに繋ぎ変えるのに手間がかかるほか、音質面でも不安が残る。
*5:どうやってもボロボロになる。交換部品の値段はさておき、交換可能であるだけで長く使えると思う。
*6:HORIの製品ページ(InternetArchive)⇒https://web.archive.org/web/20070101202742/http://www.hori.jp/products/dsl/dsl_headphone/index.html
*7:任天堂の商品紹介ページ⇒ https://www.nintendo.co.jp/ds/l_goods/others/others09.html
*8:HORIの製品ページ(InternetArchive)⇒ https://web.archive.org/web/20120729202646/http://www.hori.jp/products/psp/psp_phones/index.html
*9:HORIの製品ページ②(InternetArchive)⇒ https://web.archive.org/web/20150903000914/http://www.hori.jp/products/psp/psp_phones/fhp_index.html
*10:SONYの商品紹介ページ⇒ https://www.jp.playstation.com/psp/peripheral/olp/hpp380.html