『audio-technica ATH-MSR7b GM』 ◇声に強い(?)
アツいバランス接続のプラグ、過熱した規格争いは、遂に危険な領域へと突入する。(消費者困惑)
■audio-technica Sound Reality ATH-MSR7b GM
リコレにて、2022,04,06注文⇒2022,04,07発送⇒2022,04,10受取。
本体14,980円+送料550円。中古品Aランク。
2018年発売のアラウンドイヤー型(オーバーヘッドバンド型)ヘッドホン。
ブラックとガンメタリックの2色展開だが、ガンメタリックはすでに生産終了となっている。
ATH-MSR7/ATH-MSR7SEが片出し3極であったのに対し、ATH-MSR7bは両出し5極(4極)に変更されている。
コネクタはA2DCで、3.5mm3極ケーブルと4.4mm5極ケーブルが付属する。バランスケーブル付属は嬉しいポイント。
今回の個体はガンメタリックカラーの中古品。箱や付属品は(おそらく)完備。状態も良い。
なお、ガンメタリックカラーにはブラウンカラーのヘッドバンド、イヤーパッドとケーブルが装着されている。
公式サイト内でどちらの色の純正イヤーパッド・純正ケーブルも購入可能だが、ヘッドバンドは売られていない。
またバランスケーブルはやや高価である。*1
以前の記事でも報告したATH-MSR7b君です。
ATH-WS1100とMDR-1Aの二台体制でやってきましたが、そろそろ低音重視シリーズもマンネリ化してきたので、
今回は高音に強いとウワサの「Sound Reality」シリーズに属するATH-MSR7bにしてみました。
ガンメタリックカラーはすでに生産終了しているうえ、良い出物もあったため、今回は中古で入手しています。
ブラックカラーの新品最安価格(2022,05,04時点)が約22,000円なので3割引手前くらいです。
本当のことを言えば ”中古ならもう少し割り引いても良いんじゃないか?” とも思ったんですが、
"程度の良さが価格を押し上げているのだ" と自分を納得させて、結局購入ボタンをポチることに決めました。
中古ヘッドホンとしてはMDR-1Aに続き2台目になります。
価格.com風に評価するとこんな感じです↓
満足度 | ★★★★★ 5 | |
---|---|---|
デザイン | ★★★★☆ 4 | |
高音の音質 | ★★★★★ 5 | |
低音の音質 | ★★★☆☆ 3 | |
フィット感 | ★★★★☆ 4 | |
外音遮断性 | ★★★☆☆ 3 | |
音漏れ防止 | ★★★☆☆ 3 | |
携帯性 | ★★★☆☆ 3 |
【デザイン】
ハウジングやヘッドバンドは・・・なんというかマジメな印象のデザインです。
両出しケーブル採用なのでスライダー部分がホネホネしていて面白いと思います。
ただ、正直イヤーパッドやヘッドバンドはブラウンじゃないほうが好みでした・・・。
【高音の音質】
MSR7bの何よりの魅力はこの中音~高音のフォーカスだろうと思います。
特にボーカルなど中音の成分が非常にキレイに聞こえます。楽曲によってはゾクゾクします。
いわゆる "抜けの良い音" という感じだと思います。
【低音の音質】
中音~高音がよくフォーカスされている分、低音は弱くなっています。
特におかしな音が出るというわけではありませんが、
特に低音成分の多い楽曲を聴く場合は物足りなさを感じる原因になります。
【フィット感】
イヤーパッドが浅めなので耳が当たります。
それ以外は特に問題はなく、見た目の割に若干軽いようなので首への負担は少ないと思います。
【外音遮断性】
一般的な程度と思います。あるいはやや良いか?
【音漏れ防止】
上に同じ。
【携帯性】
スイーベル機構で平たくはなりますが、持ち運ぶよりは場所を決めて使ったほうが良いでしょう。
ヘッドバンドが柔らかいのか前後に軽くねじるとグネグネします。一方でスイーベルは固めです。
【総評】
このヘッドホンはボーカルにフォーカスして曲を聴く場合には非常に魅力的だと感じました。
同社のATH-WS1100が割りと楽器にフォーカスできるのとは対照的でしょう。
同じ曲でもヘッドホンが違うと印象が変わる、それがよく実感できました。
一方、楽器で迫力を出すような楽曲では物足りなさを感じてしまうと思います。
迫力満点の映画やゲームを楽しもうとする場合にもあまり良い選択肢ではないでしょう。
そういう意味で、このヘッドホンは音楽鑑賞に特化しているように感じました。
それと少し聴き疲れやすいような気がします。
私の場合は音楽を聴いているとなぜか眠くなるので執筆中にこのヘッドホンは・・・zzz
と、いうことでATH-MSR7bでした。
その後、イヤーパッドを互換品に交換して、ヘッドバンドカバーも装着しました。
どちらもブラックしかなかったので自然と色違いに・・・(笑)
でもこっちのほうがイカしてると思うんですがどうでしょう。
ケーブルだけブラウンのままなので、いつかブラックで統一したいところ。(でもお金かかるし・・・)
そして先日コレも買ってしまいました↓
先代のATH-MSR7です。安かった!
軽く聴き比べてみたところ、MSR7の方が低音がよく聴こえる代わりに高音が控えめのようでした。
公式製品ページにもあるように、MSR7bは「高域特性」により重きを置いているように感じました。
それと側圧が・・・。MSR7bのヘッドバンドを移植したいくらいですね・・・。
しかし、MSR7とMSR7bはだいぶ音質に違いがあるように感じるので、
単純なアップグレードとは捉えないほうが良いと思います。
MSR7は好きだけどMSR7bは好きじゃない、あるいはその逆、といった事態が十分起こりうると思います。
私の中での評価は・・・もう少し聴き比べてからにしたいと思います。
■余談 : 私の耳の性能
フリーソフトのAudacityで ジェネレーター>トーン で何Hzまでのサイン波が聞こえるかチェックしたところ、
私の場合は20Hz~17,500Hzまでが聞こえるようでした。25Hz~17,000Hzは特によく聞こえます。
厳密な基準は分かりませんが、おそらくは可聴域とほぼ等しいものと思います。
つまるところ、私の耳の性能は高性能ヘッドホンの再生周波数帯域に釣り合わない程度だということです。
ハイレゾ云々以前に18kHz~20kHzさえも聞けないならCDですらオーバースペックですからね・・・。
老化していくと最終的には15kHzくらいまで可聴域が下がるとどこかで聞きましたが、どうも近いうちにそうなりそうです。
( 検証にはATH-MSR7bを使用しました )
ところで20Hz~25Hzの音が車のアイドリングの音に似ててなんか草
< これ以上やると気持ち悪くなっちゃう。(車酔い) もういいよ。ヤバイヤバイ。(野獣のsine波)
■画像保管庫 (※予告なく変更する可能性があります)
・ 「 at・ATH-MSR7b - UAP14475 の画像資料庫 」
■撮影機材
・ Canon IXY DIGITAL 50
そういえば冒頭でネタにしたバランス接続規格の件を本文で1ミリも取り上げてませんね・・・。
MDR-Z7の3.5mm×2とか、もはやどうすればいいのか分からないものも過去にはありましたが、
現在のところ、アンプ側は4.4mmが優勢と聞いています。2.5mmは流行りそうで流行りませんね(謎)
一方、ヘッドホン側は3.5mmとMMCXが優勢・・・かな? A2DCも頑張ってほしいところではありますが・・・。