この記事、実は投稿済みと勘違いして9ヶ月も書きかけのまま放置してました・・・
■SONY MDR-1A
リコレ(神戸ハーバーランド店)にて、2021,07,15注文⇒2021,07,15発送⇒2021,07,16受取。
本体10,978円+送料550円。中古品(Aランク)。
2014年発売のソニー製の有線アラウンドイヤー型(オーバーヘッドバンド型)ヘッドホン。
上位モデルにMDR-Z7、旧モデルにMDR-1Rがある。姉妹機にDACを内蔵したMDR-1ADACが存在する。
通常の3極ケーブルとマイク/リモコン付きケーブルが付属し、別売のケーブルを使用すればバランス接続もできる。
カラーはブラック、シルバー、マットブラックの展開。シルバーモデルのイヤーパッドとヘッドバンドはブラウンである。
いやーついに買ってしまいましたよ、MDR-1A。
たしかATH-WS1100を買う時に評価の高いヘッドホンだというウワサを目にしていましたが、
去年の時点ですでに終売していましたし、後継のMDR-1AM2では低音が弱くなってるというウワサがあって、
しかもATH-WS1100と方向性が被っている、という3つの事情で買うに買えない状態になっていました。
が、先日 「 そういえばリコレってヘッドホンも扱ってたよねー 」 と思ってフラりと見てみたところ、
ちょうどAランク&付属品完備の中古MDR-1Aが3つも出てまして、値段もなかなか悪くないものでした。
この月はPayPayジャンボの対象期間ということもあり、中古の日(5%ポイント還元)に買うことに決めました。
3つの出物のうち今回の個体は(写真で見る限り)最もキズが少なく、スイーベル近くのステッカーも付いたままでした。
まあどれもそれほど劣化の進んだものではなかったので本当にわずかな差でしたが・・・
ATH-WS1100は低音重視を謳いながらもバランス重視のようなヘッドホンでした。
これはこれで悪くなかったんですが、やはり低音重視の良さというのも忘れられずにいました。
MDR-1Aには(低音重視とは謳っていないものの)この点を期待して買ってみました。
私はヘッドホンを評価する際には十分に ” 耳を慣らす ” ことが必要だと考えています。
例えば、これまで中高音にフォーカスされたヘッドホンを毎日着けていた人が、
あるとき急に重低音にフォーカスされたヘッドホンで試聴すると、どんな音源でも篭った音に聞こえるはずです。
ATH-WS1100⇒MDR-1Aの今回がまさにそれです。
ではどうやって耳を慣らすか、というとこんなテクニックがあります↓
① 慣れたいヘッドホンだけを数日間使い続ける
② 人の声の入ったテレビの音声を聴く
③ 風呂上がりに何らかの音源を聴く *1
これをやるとだんだん良い音が鳴っていると感じるようになります。
ということで早速、MDR-1Aで耳を慣らしてみました。
まず第一印象としては・・・割と普通。
MDR-XB950のイメージで低音に期待してましたが、ここは EXTRA BASS に比べれば控えめな印象でした。
もっとも、MDR-1Aは EXTRA BASS ではないですし、他社製品のATH-WS1100に比べれば強く出てはいます。
イコライザー *2 で低音を増やすとよく反応するのでポテンシャルはたぶんあります。
そういうことで、どこの音域が良いとかではなく全体的に良くできたヘッドホンであると思います。
基本的に何を聴いてもキレイに鳴りますが、一方で個性的なアレコレというのは薄い感じです。
あえて言うなら音が”丸い”感じがします。CDっていうよりレコードっぽい?のかも・・・?*3
価格.com風に評価するとこんな感じです↓
満足度 | ★★★★☆ 4 | |
---|---|---|
デザイン | ★★★★★ 5 | |
高音の音質 | ★★★★☆ 4 | |
低音の音質 | ★★★★☆ 4 | |
フィット感 | ★★★★★ 5 | |
外音遮断性 | ★★★☆☆ 3 | |
音漏れ防止 | ★★★☆☆ 3 | |
携帯性 | ★★★☆☆ 3 |
【デザイン】
なかなかカッコイイと思います。
レビュアーによってはMDR-CD900STの面影があるとかないとか・・・
【高音の音質】
特に強くはないですが、バランス良くキレイに鳴ってくれます。
ただ、全体的にマイルドな鳴り方をするのでややこもり気味に聞こえるかもしれません。
【低音の音質】
やや強めかなとは思いますが、”重低音”という感じではありません。
【フィット感】
見た感じではイヤーパッドが浅そうに見えますが、実際に着けてみると割と快適です。
機種によってはドライバーユニットがイヤーカップにモリモリせり出してるものもありますが、
MDR-1Aの場合はせり出しが(ほぼ)ないようです。
また、スイーベル部分がかなりスムーズに動き、軋みがないのは好印象でした。
着用中に音がしないのはもちろん、着用ポジションの調整も楽に行えます。
【外音遮断性】
密閉型としては一般的な程度であると思います。
【音漏れ防止】
上部にベントがあるので漏れる感じがします。
が、それほど盛大に漏れるわけでもないので実用上の問題はないと思います。
まあ静かな場所だけ避けていればOKでしょう。
【携帯性】
スイーベル機構でたためますが、そこそこ大きいので持ち運びには向かないでしょう。
【総評】
MDR-1Aは全体的によく仕上げられたヘッドホンです。
どの音域でもキレイに鳴ってくれますし、バランスも良く取れています。
しかし、それは個性が薄いということでもあるのでもっと味付けの濃いモデルにしてもよかった気がします。
ところで付属のケーブルは4芯構造の3.5mm3極アンバランスで、なかなか良いと思います。
なのでできればケーブル単体をAmazonあたりで販売してほしいです。バランス接続用は高すぎますのでね・・・。
と、いうことでMDR-1Aでした。
この記事は2021年7月の時点でほとんど書き上がってましたが、冒頭で述べた通り放置してました。
2022年4月時点ではATH-WS1100の方が使用率は高いですが、気晴らしに度々使ってます。
評価の部分で書いた通り、このヘッドホンはもう少し個性があった方が良いと思います。
■画像保管庫 (※予告なく変更する可能性があります)
・ 「 SONY・MDR-1A - UAP14475 の画像資料庫 」
■撮影機材
・ Canon IXY DIGITAL 50
ものすごく細かいことですが、MDR-1Aの3.5mmジャックの配置はかなり芸術的だと思います。