愚痴
追記(2016,06,29午後)
このような記事が掲載され、政府側からは公式に否定された。
以下の内容は、上記の情報が出る前の古い情報なのでご注意ください。
こんな記事を発見した。
中国の空対空ミサイルは自衛隊機に向けて撃っても発表すらしないのか・・・
尖閣諸島の領海侵犯はバンバン発表するのに?
防衛省の偉い人が出てきて大々的に発表してもおかしくないような内容ではないだろうか。
軍事的な内容だから? いやレーダー照射は発表したではないか。
産経新聞によると、この人は2006年までには戦闘機乗りから司令官になって、現在は退官している。
なぜ、そのような人物が今年6月(?)に東シナ海上空で発生した事柄について語れるのだろうか?
それは元の記事にも書かれていない。
今回の話が、自衛隊の後輩やらから聞いた話だとするなら、おかしな点はない。
しかし、その場合は残念ながら信憑性の低い情報になる。個人の噂話で終わってしまうから。
それなら新聞社が当事者に匿名で直接取材させてもらった方がマシである。
というか、その 「 攻撃的な中国軍機 」 はどこいったんだろうか?
武装して、しかもぶっ放してくる危険な機体である。放置したのだろうか?
対空ミサイルは対地攻撃兵装を搭載した軍用機の自衛用ミサイルとしても用いられる。
もし対地ミサイルや爆弾を搭載していればそのまま爆撃もできる。
普通は追い回すか、もしくは撃墜するのではないだろうか?
( ※たぶんだが、レーダーに映った時点で機種は分かる。だが対地攻撃兵装の有無は分からない。 )
場合によっては敵前逃亡である。
「 危険な飛行機があるけど自分が危ないから逃げます 」 というのは民間機なら分かるが・・・
もちろん、「 ミサイル攻撃を回避 」 の意味が、「 追尾中のミサイルを回避 」 ではなく、
「 ミサイルが発射されてしまう状況を回避 」 という意味なら正常な判断かもしれない。
フレアやチャフはミサイル発射前にも使用する場合もあるためである。
これでは「異常接近」扱いになるかもしれないが。
なお、毎日新聞の記事にはもう少し詳しく書かれており、
1. 空自機は中国軍機に後ろから近づく。
2. 中国軍機は反転して正対する。
3. 中国軍機が空自機の後ろにつく。
4. 中国軍機がそのままついてくる。
こんな感じだろうか。
もしかすると、中国軍機は後ろについた空自機の行動を嫌って「反撃した」のではないだろうか。
空自機が追尾を「危険な行動だ」と思ったように、中国軍機もまた空自機の追尾を「危険な行動だ」と
感じたのではないだろうか。そこで、やりかえすために後ろについた、と。
中国も権利を主張している場所なのだから、こちらと同じように反応するのも不自然ではない。
たぶん、中国で発表されるとすれば 「 空自機が攻撃動作 」 とされるだろう。一応後ろについてるし。
チャフではなくフレアならレーダーロックオンされていなかったと考えられる。
レーダーロックオンならRWRが警告するが、赤外線の場合は発射されるまで警告しないため。
また、赤外線誘導ミサイルを発射しようとしていたのかは、発射機のパイロットにしか分からない。
それにしても毎日新聞、フレアを「火花」扱いはちょっと悲しいな・・・分かりやすいけど。
中国の危険な行動は注視していくべきだと思うが、
さすがに 「 ミサイル攻撃を回避 」 というのは信じるべきか迷う。
政府が公式発表してくれると助かる。記録は残っているはず。
フレアも消耗品だから使ったら補充しなければならない。
まさか管理してないということはないだろう。銃弾さえあれだけ厳しくやっているのだから。
そもそも、元の記事にはひとつおかしな記述がある。
まず、「 …このままではドッグファイト(格闘戦)に巻き込まれ、不測の状態が生起しかねないと判断し… 」
との一文があるにも関わらず、「 …空自創設以来初めての、実戦によるドッグファイトであった。 」 とある。
巻き込まれそうなところを回避したのに、なぜ発生しているのか。矛盾している。
「 経験が浅ければ簡単にミサイルを発射してしまう 」 ということだろうか?
そこは 「 組織が上手く機能していないから、勝手に攻撃してしまう 」 とするべきではないだろうか。
勝手にミサイルを発射するとか、現場で勝手に判断して攻撃するというのは経験以前の問題である。
もし、中国人民解放軍の出来が悪いというならそう書いた方が率直であるし、的確である。
当ブログでは基本的に政治的話題には触れない方針なのだが、
とても驚いたので今回は扱った。可能な限り記事の内容についてだけ述べさせてもらった。
元の記事のサイトの政治的報道に関して文句を言うつもりはない。
あくまでも、記事の内容に関する疑問である。