『audio-technica ATH-MSR7 BK』 ◇恐怖の側圧、納得の音質
型落ち品だからってMSR7bに比べて安すぎる・・・安すぎない?(ほぼ半額)
■audio-technica ATH-MSR7 BK
eイヤホンにて、2022,05,02注文・発送⇒2022,05,04受取。
本体6,190円+送料660円。中古品Cランク。完品。
2014年発売のオーバーイヤー型(オーバーヘッドバンド型)ヘッドホン。
「"トゥルー・モーション"ハイレゾオーディオドライバー」 なる高精細φ45mmドライバーを搭載している。
片出し3極の着脱式ケーブルを採用し、リモコン付きケーブルを含む3種のケーブルが付属している。
後継機種はATH-MSR7SE(限定品)あるいはATH-MSR7b。
少し前に購入したATH-MSR7bがなかなか良かったので買ってみました。
"MSR7bとMSR7ってほとんど同じものなのでは?" と自分でも思っていたんですが、
実はダイアフラムにDLC(Diamond Like Carbon)コーティングが施されているのはMSR7bのみで、
DLCコーティングのないMSR7とは少し音が違うらしいのです。
ウワサによるとMSR7bよりも特性がおもしろいらしいので気になっていたところ、
ちょうど程度もそこそこな中古品がお安くなっていたので渡りに船と、まさに乗っかってしまいました。
淋しいゴールデンウィーク、オニューのヘッドホンくらいなくっちゃあやってられません! *1
一方、MSR7bより側圧が強く、ヘッドホン側端子が片出し3極であるという違いもあります。
側圧はやや不安なところですが、3極アンバランスについてはWS1100もそうだったのであまり気にしてません。
そして手元に届いた個体を数日間ほどじっくり味わいました。
その結果を価格.com風に評価すると以下の通り↓
満足度 | ★★★★★ 5 | |
---|---|---|
デザイン | ★★★★☆ 4 | |
高音の音質 | ★★★★☆ 4 | |
低音の音質 | ★★★★☆ 4 | |
フィット感 | ★☆☆☆☆ 1 | |
外音遮断性 | ★★★★☆ 4 | |
音漏れ防止 | ★★★★☆ 4 | |
携帯性 | ★★★☆☆ 3 |
【デザイン】
なかなか締まった感じがして良いと思います。
ハウジングのフチが銀色になっているので、ここがワンポイントになっているように思います。
青色の部分もありますが、こちらはあまり目立ちません。
【高音の音質】
いわゆる「抜けの良いサウンド」という感じでキレイに出ます。
「Sound Reality」ブランドではないようですが、実質的にはその仲間でしょう。
後継のATH-MSR7bに比べるとやや高音が少ないようにも感じますが、
中音~中高音あたりはよく似ていると思います。
【低音の音質】
意外としっかり出ます。そのため低音成分の楽しい楽曲も気持ちよく聴けます。
低音・中音・高音とバランスが良いのでフラット特性に優れていると感じます。
後継のATH-MSR7bとの音質面での最大の違いだと思います。
【フィット感】
と に か く 側 圧 が キ ツ い 。
ほかのヘッドホンが普段着ならMSR7はダイビングスーツですね。パツパツなので。
コツとして、イヤーパッドの前縁側を少し閉じるように装着すると負担が軽減されると思います。
また、このヘッドホンは有線型としてはそこそこの重さ(290g)があるので
手に取ったときに「なんか重くね?」と思うかもしれません。
【外音遮断性】
キツい側圧のおかげか、外音遮断性は密閉型の中でも比較的良好だと思います。
【音漏れ防止】
上に同じ。
【携帯性】
スイーベル機構で平たくはできます。
【総評】
やや高音寄りながらも非常にフラットな、非常に満足度の高いヘッドホンだと思います。
ただし、その代償なのか何かの間違いなのか、側圧がキツすぎるという難点がまさに玉に瑕となっています。
側圧さえ問題なければ、価格帯から考えてまさに「傑作ヘッドホン」と呼べたと思います。
後継のATH-MSR7bでは問題の側圧は一般的な程度になり、バランス接続にも対応しましたが、
音質が(名前が似てる割りに)そこそこ違うので完全な上位互換ではないように思えます。
ATH-MSR7は中古なら割安で手に入るようなので、もし興味があれば手に入れてみてはどうでしょうか。
と、いうことでATH-MSR7でした。
とにかく側圧がキツいのがこのヘッドホン最大の欠点ですが、逆にそれ以外は非常に優秀です。
特にフラットな出力特性と十分な精細さはあらゆる楽曲を楽しく聴くことを可能にしています。
現在は生産終了済みのため中古品しか手に入りませんが、
代わりにかなりお安く手に入れることができるので、中古品としてもコスパの高いヘッドホンと評価できます。
オーディオテクニカもそう言うように、このヘッドホンはある種の集大成と言えるのでしょう。
■画像保管庫 (※予告なく変更する可能性があります)
・ 「 at・ATH-MSR7 - UAP14475 の画像資料庫 」
■撮影機材
・ Canon IXY DIGITAL 50
なお後日、上位機種のATH-SR9も買ってしまった模様。
オーディオテクニカへの愛が止まらない。
*1:なお記事を書き上げるまでに半月掛かった模様。