UAP14475 のブログⅢ

Yahoo!ブログから引っ越してきました。パソコンとトイガンが大好物です。  暇になると艦これを始めてしまいます。とにかく秘書艦は阿武隈ちゃんで。

ボロボロのATH-M66を清掃した件

メイク・オーテク・グレート・アゲイン!



audio-technica ATH-M66

ATH-M66はオーディオテクニカが1991年ごろに発売したとされるモニター向けの密閉型ヘッドホン。
ATH-M6⇒ATH-M6X⇒ATH-M66と世代交代してきたようだ。M66の上位機種はM77。
M66/M77のイヤーパッドはATH-M40fsと互換性があるらしい。ハウジングもほぼそのまま。


さて、eイヤホンで入手したこの 骨董品 レトロヘッドホンですが、少々状態が悪めです。



イヤーパッドは左右とも付け根部分を残して欠損、ヘッドバンドは加水分解でボロボロです・・・。
そして、商品情報を見た時から気になっていたんですが、プロテクターの内部に何かが入っています。
届くまではホコリの塊が挟まっているんじゃないかと思ってましたが、どうやら違う模様です。
ケーブルのべたつきも多少ありましたが、それほど深刻ではありませんでした。

とりあえずアルコールティッシュで全体を拭き掃除。
ケーブルはアルコールティッシュで掴んで4回ほど行ったり来たりさせました。
ハウジングの外側は比較的キレイな状態でしたが、内側を拭っていたら粉末状の何かが大量に出ました。



おそらくですが、これはダイヤフラム前方に取り付けられた音響レジスターの残骸です。
MDR-XB950もそうだったと思いますが、一部のヘッドホンはスポンジ状のシートを使って
ダイヤフラムの周波数特性をチューニングしています。たぶんウレタン製です。

一応コレも部品の一部なので厳密に 「 元の状態を復元する 」 ためにはここも張り替える必要があります。
・・・が、元の厚さや密度が分からない以上、元に戻すことは不可能です。
まあ多少変わるといってもあくまでチューニングの一部が変わるだけですからね。
大丈夫でしょう、きっと。


できればドライバー内部まで清掃したいなーと思ったのでハウジングをOPEN。



うーん・・・ドライバーユニットの外し方が分からない・・・。
どうしようもないですし、内部は特に汚れていないようなのでこのままインオペします。
なお、この部分はネジ4本を外すだけで開封できます。締め付けトルクはあまり強くありませんでした。



と、いうことで一応オーバーホール終了しました。



ヘッドバンド部分は加水分解でボロボロなのでサランラップを巻いておきました。
結構フカフカだったので着け心地は良さそうですね。( この状態ではもはや着け心地がどうこうじゃないが・・・ )
アジャスターはクリック感がかなり弱かったので、もしかするとちょっと滑りやすいかもしれません。
そして付いたままになっていたイヤーパッドの残骸も外しておきました。音出し確認済み。

あとはイヤーパッドを手配するだけですが、こちらはAmazonに注文済みです。
ATH-M40fsと共通部品(HP-M77)だったことが幸いしたのか、互換品が未だに売ってありました。
数日後には20世紀のオーディオテクニカが復活するでしょう。楽しみです。



ところで・・・


↑ ATH-M66が入っていた箱。空輸拒否されている。

品名を理由として陸送に振り替えられていたようです。なお品名は「イヤホン・ヘッドホン・オーディオアクセサリー」でした。
ワイヤレスヘッドホンやポータブルタイプのDAPにはリチウムが入ってるからでしょうね。
今回は東京⇒福岡だったので空輸と同じく2日で着きましたが、遠い場合はヤバそうです。





■撮影機材
OLYMPUS PEN Lite E-PL6 + Panasonic 12-32mm F3.5-5.6
ISO800、F8、SS1/8でイケると思ってたんですが、ブログに掲載するとなって気づきました。手ブレしてます。
特にこの記事の2枚目の写真は等倍だとかなりヒドい状態で、掲載時に横1500pxに縮小してもブレブレでした。
被写界深度色収差を気にして無理にF8にこだわった結果がコレですよ・・・。次からはF5.6・SS1/15で。

■追記 at 2022,10,19 23:18
音響レジスターと称したアレは「チューニングシート」や「ダンパー」と呼ばれているかもしれません。
・ 『 https://www.fostex.jp/products/rpkit50/