UAP14475 のブログⅢ

Yahoo!ブログから引っ越してきました。パソコンとトイガンが大好物です。  暇になると艦これを始めてしまいます。とにかく秘書艦は阿武隈ちゃんで。

『WesternDigital Red WD40EFAX』 ◇SMRで大炎上/ネットで話題のHDD

恐怖のサイレント・チェンジ。NASユーザーの怒りでRedが赤く燃える。


■WesternDigital Red WD40EFAX
・ 容量 : 4,000GB
・ 回転数 : 5400rpm
・ サイズ : 3.5inch
・ 接続 : SATA
・ 製造 : 2020,03,04 タイ産
RMA : 2023,04,05 まで
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リコレにて、2021,04,21注文⇒2021,04,22発送⇒2021,04,23受取。
本体7,128円+送料550円。中古品。

WesternDigital製のNAS向けHDD 「 Redシリーズ 」 の4TBモデル。SMR採用。
Blueシリーズと同じ5400rpmながらもカタログスペックでMTBF100万時間を謳う高信頼モデル。
サーバー向けと違って騒音や発熱が少ないため、NAS以外でも使いやすい仕様になっている。

今回の個体は2020年製で、使用時間も5829時間(約243日)とまだまだ新しい状態。
RMA期間も2年近く残っており、新品の半値程度の割にはお買い得感がある。


実は、同日新入荷していたWD80EFZX(約13,000円/8TB)を買おうと思っていたんですが、
非常に残念なことに不思議とクレジットカードが通りませんでして、あたふたしているうちに売れてしまいました。
逃がした魚は大きい、とはいえ、残り物には福がある、とも言いますからWD40EFAXを買うことにしたのでした。
( WD80EFZXはヘリウム充填っぽいのでマジで欲しかった・・・ )

この日はWD40EFRXもほぼ同じ値段の在庫がある状態で、WD40EFAXがSMRなのは分かっていましたが、
せっかくなので挙動の確認を含めてひとつチャレンジしてみよう、ということであえてWD40EFAXにしました。
「04/20(火)値下げ!」 と書いてあったのもありますが・・・(笑) こういうのに弱いんですね私は。



さて、WD40EFAXは一部ユーザーの間では悪い意味で有名になったHDDであるようです。
このHDDと同じくRedシリーズの4TB品で、以前より販売されていたWD40EFRXというHDDが存在しますが、
実はWD40EFRXがCMRだったところを、WD40EFAXではSMRにしれっと変更していたのでした。

それだけでもそこそこ悲しまれる部分ですが、さらに悪いことにWD40EFAXでZFSファイルシステムを使用すると
エラーが頻発するというトラブルが報告され、ZFSユーザーから怒りの声が上がることになりました。
原因は諸説ありますが、WD40EFRXとWD40EFAXの違いはCMR/SMRとキャッシュ容量くらいしかないので・・・(お察し)

この一件によりWikipediaの記事に節が追加されるという実績を残してしまいました。

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  ↑ 出典 : 『 シングル磁気記録方式 - Wikipedia 』、2021,04,28時点のスクリーンショット


個人的にはSMRに替えた割りに値段がほとんど変わらないのもそこそこ突っ込みどころのような気もしますが・・・

とはいえ、WD40EFAXもRAIDを組まずに運用すれば問題はなく、しかもMTBF100万時間の高信頼HDDです。
中古品では今回手に入れた個体のように使用時間が短く、しかもやや安いものもあるようなので、
不人気ぶりを逆手にとってWD40EFAXを狙ってみるのも悪くないような気がします。



・・・この分だとST3000DM001の仲間入りか?
いやアレはもう伝説だから・・・(伝説的故障率)

en.wikipedia.org


  ↑ 英語版Wikipediaの記事。HDDで単体記事があるってどういうことなの・・・(困惑)

この数字の並びを見るだけで怒りがこみあげてくるんだよなぁ・・・(ガチギレ)
IronWolfはまだ良いんだろうか? と思うけどやっぱりまだ恐怖心がぬぐえない。



■S.M.A.R.T.情報
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非常に珍しいと思うんですが、このHDDはTRIMコマンドに対応しています。
誤検知ではないのか、またどう使っているのか、どんな効果があるのか、といった点は不明です。
ほかに、SSHDである東芝・MQ02ABD100HなんかもTRIM対応のようです。(この前買いました)



ベンチマーク
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  ・ 左 : 最外周の1.5GB部分でテストした結果(一般的に最高速が出る)
  ・ 右 : 最内周の1.5GB部分でテストした結果(一般的に最低速が出る)

NAS向けということもあってかキャッシュ *1 の使い方は控えめな模様です。
大胆にキャッシュを使うHDDでは、外周でも内周でも書き込み速度が変わらないという珍現象を引き起こします。*2

特にランダムライト(4KiB)の転送速度が妙に高いので、
おそらくランダムライトの部分だけキャッシュしているんでしょう。
これなら大きなファイルを延々と書き込む場合でも転送速度を維持できるのではないかと思います。[要出典]
なかなか賢いHDDだと思います。ちょっと良いお値段するだけあるってことでしょうか? *3



比較用 : WD・Blue WD60EZAZ のS.M.A.R.T.情報とベンチマーク
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  ↑ よく見たらWD60EZAZもTRIM対応。最新のトレンドなのかな?

実は手元にWD60EZAZがあるので比較用に掲載してみました。
WD60EZAZもSMR採用なので信頼性と容量(プラッター容量もかな?)は違うものの、非常に近い仕様です。
Redと違ってBlueにはMTBFの記載がなく、ロード/アンロードサイクルも30万回、そして2年保証となっています。

ところが驚きましたね、まさかここまで差がないとは。いやきっと耐久性が段違いなんだよ・・・(焦燥感)
一応、「NASware 3.0」 なる機能の有無が異なるようですが、単体運用では無縁です。(クレードルに挿してます)




比較用 : 外観
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青いのが米国向けで、赤いのがソ連向けです

ケーシングはWD40EFAXとWD60EZAZで同じものを使用しているようです。
なお、WD40EFRXはWD40EZRZと同じものを使用している模様。世代交代でしょうか。
スピンドルモーターや制御基板はさすがにシリーズごとに違いがあると思います。(でないと困る)





■画像保管庫 (※予告なく変更する可能性があります。Redと同じく。)
・ 「 WD・WD40EFAX - UAP14475 の画像資料庫

■撮影機材
Canon IXY DIGITAL 50
正直これはもう Red Plus を買った方が良いでしょうね、少なくとも新品では。
WD40EFAXがRedシリーズ最期の製品になるんじゃないかと心配しています。



■修正 at 2021,04,28 19:17
・ 誤 : 記事にスタブが追加される
・ 正 : 記事に節が追加される

*1:SMRハードディスクでは、直接瓦書きをするのではなく磁気ディスク上の専用の領域(=キャッシュ)に一時的にデータを溜めておいて、アイドル状態になってから瓦書きを行うという機能が搭載されています。SMRハードディスクにおいてアクセスランプが光っていないのに明らかにゴリゴリ言ってることがあるのはこのためです。

*2:東芝・MQ04ABD200など。

*3:RedはBlueの1.5倍くらいの値段。2021,04,28時点のドスパラ通販では、WD40EFAX-RT:13,147円、WD40EZAZ:7,980円。Blueの6TB品であるWD60EZAZ-RTが10,571円なので悩みどころ。さらにRed Plusの4TB品であるWD40EFZXは13,840円でRedとほとんど価格差がない。”Redシリーズつぶす気か?”と思うような状況。そうや、Red PlusをRedにすり替えればええんや。なおいずれも税込み&送料無料。