E-PL6のRAW現像で色収差補正をする件② Olympus14-42mmIIR
前回に引き続き、E-PL6での補正値を探しました・・・(疲労)
↑ 前回の記事 (Panasonic 12-32mm F3.5-5.6)
前回に引き続き、純正RAW現像ソフト「OM Workspace」を使用して、
焦点距離ごとの色収差補正の最適値を探してみました。
検証にはチャート図を撮影した写真を用い、補正値は写真の四隅でそれぞれ検証しています。
そして今回はチャート図が微妙に進化しています。
↑ 1920x1080pxの画面で全画面表示すると等倍になる(はず)。
この新型チャート図なら解像力も歪曲収差も測定できる・・・はず。
とはいえ今回は倍率色収差だけしか見ないので方法は前回と完全に同じです。
焦点距離 | 左上で補正した場合 | 右上で補正した場合 |
---|---|---|
左下で補正した場合 | 右下で補正した場合 | |
14mm | R/C-20 B/Y+50 | R/C+0 B/Y+80 |
R/C-20 B/Y+60 | R/C+0 B/Y+80 | |
18mm | R/C-10 B/Y+50 | R/C+0 B/Y+60 |
R/C-10 B/Y+40 | R/C+0 B/Y+60 | |
25mm | R/C-10 B/Y+20 | R/C+0 B/Y+40 |
R/C-10 B/Y+30 | R/C+0 B/Y+40 | |
35mm | R/C-20 B/Y+0 | R/C+0 B/Y+20 |
R/C-10 B/Y+0 | R/C+0 B/Y+10 | |
42mm | R/C-20 B/Y-10 | R/C+0 B/Y+0 |
R/C-20 B/Y-10 | R/C+0 B/Y+0 |
上の検証結果から、各焦点距離での補正値を平均したうえで大まかな数値(10の倍数)にしてみました。
これで今後撮影した写真はサクサク処理できるようになると思われます。たぶん。
焦点距離 | 補正値 |
---|---|
14mm | R/C-10 B/Y+70 |
18mm | R/C-10 B/Y+50 |
25mm | R/C-10 B/Y+30 |
35mm | R/C-10 B/Y+10 |
42mm | R/C-10 B/Y-10 |
まあ大丈夫でしょう。たぶん。
以下、検証に使った写真と、それを実際に補正したものです。
Olympus M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R @14mm、色収差補正なし |
---|
Olympus M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R @14mm、色収差補正 R/C-10 B/Y+70、歪み補正自動 |
---|
このレンズ、前回検証したPanasonic12-32mmより一回り大きいのにMTFは若干悪いっぽいんですよね・・・。
広角端も2mm狭いし。長所と言えば色収差が少ないことと望遠端が10mm長いことなんでしょうけど、
色収差はデジタル補正ができますし、スナップではそこまで望遠端を使うこともないので
正直今となってはほとんど使わないレンズです。
■撮影機材
・ SONY α NEX-6 + SIGMA30mm(A013) ・・・ E-PL6を撮影
・ Olympus PEN Lite E-PL6 + Olympus14-42mmIIR ・・・ 倍率色収差の検証に使用
チャート図全体を写した写真(4608x3072px)はGIMP2.8にてJPEG品質50、YUV422で圧縮しています。