UAP14475 のブログⅢ

Yahoo!ブログから引っ越してきました。パソコンとトイガンが大好物です。  暇になると艦これを始めてしまいます。とにかく秘書艦は阿武隈ちゃんで。

月面で色収差を測れる説

月が綺麗ですね(直球)


歪曲収差の測定については比較的簡単ですが、色収差の測定は少し厄介です。
色収差を測るためには背景とのコントラストの高い被写体を撮影する必要があります。

そこで思いついたのが月の撮影です。
月は結構明るいため、夜空を背景にするとかなりのコントラストが出ます。
距離384,400kmとかなり遠くにある被写体なのでAF後にカメラを振ってもピンボケしません。
背景には空しか映らないので写り込みを心配する必要もありません。

問題は夜にしか撮れないことですが・・・まあ夜更かししましょう。


で、早速試しに撮ってみました。レンズは 「 Panasonic 12-32mm F3.5-5.6 」 です。(クリックして拡大)

中央1000x667pxをトリミング右上端1000x667pxをトリミング
12mmF3.5
(開放)
F5.6
F8

Olympus・E-PL6、ISO800。F3.5・SS1/3200、F5.6・SS1/1250、F8・SS1/640。自動ホワイトバランス。
歪曲収差と周辺減光は撮影時にカメラボディで補正している。

露出はF3.5でシャッタースピードの限界に達したため成り行きで決めましたが、
結果としては月の海でRGBがそれぞれ150程度、それ以外で200程度でした。(F3.5のみ10%ほど高め)
特に問題はなさそうな感じなのでこれでOKとしましょう。(観賞用ならもう少し明るくてもよさそうですが)

右上端で月を撮影したものを見ると、思ったより画面端から少し遠ざかった位置に写っています。
E-PL6のAF枠に入るように撮影したんですが、AF後に少しカメラを振ったほうが良かったようです。
なお、マイクロフォーサーズは本来4:3の縦横比ですが、比較しづらいので3:2で撮影しています。
( というか日ごろから3:2で使ってます )


画像はGIMP2.8からJPEG品質95で出力していますが、上の状態で30KBほどとかなり圧縮できています。
元の画像をトリミングやリサイズをせずに丸ごと圧縮しても500KBほどにしかなりません。


  ↑ F3.5で撮影した元画像(JPEG)をGIMP2.8で再圧縮したもの

そのまま載せられなくもないサイズですが、実際に記事にする場合は計12枚(12/25/32mm、開放/F5.6、中央/画面端)
一挙に掲載する予定なので1000x667pxでトリミングした状態で掲載することにしました。
というかトリミングしないと月が小さすぎて真っ黒な画像が表示されてるように見えますよね・・・。


今回テストした12-32mmは普段使いでもなかなか悪くないと感じていましたが、
やはりテスト結果も悪くなさそうな感じになっていました。(比較対象がないので暫定ですが)
本当はもっとヤバいレンズで実験する予定だったんですが、準備不足でコレにしてしまいました。
ちなみにボディによっては色収差補正もしてもらえるらしいです。羨ましいけどお金が・・・。

実は被写体として太陽と北極星も検討しました。
が、太陽はNDフィルターが必要なため、北極星は小さすぎるためNGとなりました。
どちらも毎日見れるし形が変わらないという利点があるんですがね。特に太陽は日中に見れますし。
北極星もコマ収差や非点収差の検証には有効だと思います。


ちなみに今回は24mm相当で撮影したためかなり小さく写ってますが、
400mm相当で撮影するとこんなサイズ感になるようです↓

  ↑ 24mm相当で撮影したものを縦横ともに1/16.67でトリミングしたもの。

フルサイズなら400mm、APS-Cなら270mm、M4/3なら200mm。
高倍率ズームの望遠端かそこそこの望遠レンズでもなかなか大きく写せるようです。
ISO800・F8・SS1/640でも十分明るく写るので、手ブレ補正があれば手持ちでもキレイに撮れるでしょう。





■撮影機材
Olympus PEN Lite E-PL6 + Panasonic 12-32mm F3.5-5.6
ちなみに写真の月は11月5日の深夜に撮影したもので、月齢10.7の月らしいです。
上弦と満月の間で・・・あとは月齢カレンダーで検索、しよう(提案)
8日には満月になるらしいので高倍率ズームはこの日にテストしたいところ。