今週のお題「何して遊ぶ?」
ちょうどお題スロットにピッタリのものがあったので投稿してみましょう。
今年も淋しいGWを送る私はせっかくなのでこの機会に映画をドシドシ観てみることにしました。
旧作の洋画は新品・中古ともお安く手に入るので、AmazonからBlu-rayを取り寄せてPS3で視聴しました。
「見たかったけど見てなかった映画」を中心に買い集めたのでどれも10年くらい前の作品です。
一部の作品は実際に見たこともあります。
それでは、レビューします! (評価はちょっと甘めかも)
『インターステラー』 | 評価 ★★★★★ |
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ひとこと ・・・ ブラックホール映画 | |
『ゼロ・グラビディ』や『オデッセイ』と同じく宇宙を舞台にしたSF映画。 ただし、この作品はかなりSF要素が強く、科学的なリアリティよりもアドベンチャーとしての色が濃い。 ワームホールに始まり、終いにはブラックホールにGOして5次元化など色々とスゴいことになる。 近未来、気候変動(砂嵐)と植物の伝染病により人類は地球に住めなくなりつつあった。 人類は移住先を探すべく、数年前にワームホールの向こうにある12の惑星に先発隊(決死隊)を送っており、 このうち3つの惑星から水・大気・有機物の存在を知らせる信号が届いていた。 ここに主人公・クーパーを含む宇宙飛行士たちを送り、移住先の選定と先発隊の回収を行う予定だった。 ところが、3つの惑星のうちの2つは実はハズレであり、さらに諸々の事情(主にマン博士)により クーパーたちは地球に帰れなくなってしまう。最後の星へ行くためにはブラックホールで スイングバイを行うしかないが、母船エンデュランスだけでは十分に加速することはできない。 そのため2つの着陸船に誰かが乗り込み、自らをブラックホール目掛けて切り離す必要があり・・・。 ・・・という感じ。 脚本が非常によくできた映画なので楽しく観ることができます。 マン博士の星は降りる時点で若干何かがおかしいとは思ってましたが・・・。 時間が経ちすぎて地球の面々から死んだと思われたりと「絶望」という描写の多い作品です。 あえて言うなら一番最初の地球での描写が長すぎるというのはあるかもしれません。 なお、この映画は本編2時間49分の大作なのでイッキ見する場合は気をつけましょう。 | |
『オデッセイ』 | 評価 ★★★★★ |
70億人が彼の還りを待っている(葬式実行済み) | |
上の『インターステラー』と同じく宇宙を舞台にしたSF映画。主に火星が舞台となる。 特典映像にもあるように主人公の性格は割と明るく設定されているうえ、 途中からは地球とも交信するようになるので孤立感や絶望感は意外と少ない。 近未来、火星での地表探査を行っていた主人公・ワトニーたち。そこを火星の強力な嵐が襲う。 ワトニー以外の宇宙飛行士はハブから着陸船にたどり着き着陸船で火星を脱出するが、 嵐で破壊されたアンテナに衝突したワトニーは火星の地表に取り残されてしまった。 NASAはワトニーの死亡を発表するが、衛星画像を確認すると地表に動きが確認される。 ハブに残された食料や私物、火星地表に放置された装置や無人探査機、 そして植物学者としての知識を活かし、ワトニーは地球との交信や生存の手段を探る。 しかし、ハブの破壊などにより救出の可能性は薄れてゆき・・・。 ・・・という感じ。 これまた脚本のよくできた映画なので、のめり込むように観ることができます。 先述の通りワトニーの性格が明るいので状況のわりに恐怖感はあまり強くないです。 もしかするとあなたも火星に暮らしたくなるかも・・・。帰りは駆け込み乗車になりますが。 実は以前に地上波放送を視聴済みでしたが、二度目の視聴でも楽しめました。 なお、この映画も本編2時間22分と長めです。宇宙は広いですから。 | |
『風立ちぬ』 | 評価 ★★★★☆ |
ひとこと ・・・ 飛行機は美しい夢だ | |
ゼロ戦の設計者・堀越二郎をモチーフにしたアニメ映画。宮崎駿監督作品。 珍しく実在の人物がもとになっているということもあり評価は様々だが作風はやはりジブリ。 戦前・戦中が舞台であり軍用機の設計が仕事ではあるもののあまり悲痛な描写はない。 軍から依頼されるとか特高につけられるとかくらいだろうか。 飛行機に憧れる少年・堀越二郎は夢の世界でジャンニ・カプローニに出会う。 目の悪い二郎はパイロットではなく設計者として飛行機に携わることを決心し、 実際に軍からの依頼に応えて様々な軍用機を設計していくことになる。 後に妻となる里見菜穂子との出会いや同僚の本庄など周辺の人々との交流が描かれる。 ・・・という感じ。 実在の人物の半生をもとにしていることもあり、ストーリーはかなり小さな人間関係の中で進行します。 本人の功績がどうこうというより人間ドラマとしての色が濃く、ストーリーの焦点は主に人間関係にあります。 ただし、(おそらく意図的に)本人の感情の抑揚が小さくなっているため淡々と物語が進む感覚があります。 とはいえ記憶に残る作品なのは間違いないでしょう。少し特殊なジブリ作品です。 ところで同じく三菱のMRJがあんなことになってしまったんですが・・・。 「結果は散々でしたが」(予言) | |
『トータル・リコール』(2012) | 評価 ★★★★☆ |
ひとこと ・・・ 夢オチ | |
「記憶を書き換える」ことが主題のSF映画・・・いやアクション映画かな。 かなりの大胆な設定によって主人公の大立ち回りを実現している。 大量の化学兵器の使用によって人の住める土地が非常に少なくなった未来。 主人公・クエイドはコロニー(オーストラリア大陸の居住区)に住み、ザ・フォールという 地球を貫く巨大なエレベーターのような乗り物でもう一つの居住区・UFBへ通うばかりの暮らしを送っていた。 その暮らしにうんざりしたクエイドは「記憶を塗り替えて夢を見ることができる」というリコール社に足を運ぶ。 希望を聞かれて「諜報員が良い」と答えるクエイドは早速その記憶を体験しようとするが、 突然施設が警官隊の襲撃を受ける。反撃し警官を殺害したクエイドは追われる身となってしまう。 追手をかわし、身に覚えのない協力者の手を借り、自らが元諜報員のテロリスト・ハウザーであったと知る。 しかしすべてはUFBによるコロニー侵略を止めるためのことであった・・・。 ・・・という感じ。 普通におもしろい映画だと思います。伏線も多いし展開もスムーズでストレスなく観れます。 ところがなぜか評価が低い・・・と思ったら1990年に同名の映画がシュワルツェネッガー主演で 製作されていたんですね。たぶん主人公をシュワルツェネッガーにしていたら高評価だったでしょう。 まあ最終的には夢オチなんですけどね。(明示はされないが・・・) | |
『ポセイドン』 | 評価 ★★★★☆ |
ひとこと ・・・ この部屋自体が大きな浮袋(破裂) | |
突然の大波(ローグ・ウェーブ)により転覆した豪華客船からの脱出を描くパニック映画。 『ポセイドン・アドベンチャー』のリメイクに当たるが設定・構成はかなり変更されているという。 大みそかの夜、航行中のポセイドン号を突如大波が襲い、船は一気に転覆してしまう。 船長は乗客に対し大広間であるボール・ルームに留まるよう指示するが、主人公たち数名は脱出を目指す。 火災や浸水に見舞われる船内を主人公たちは海水に追われながら船底を目指して進む。 唯一の脱出口は船首バウスラスターだったが・・・。 ・・・という感じ。 まあいわゆる普通のパニック映画です。楽しく観れます。船らしいギミックもあって好印象でした。 実はかなり昔に地上波放送で見たことがある作品です。エンジンが落ちてくるところは覚えてました。 しかし、どうやらリメイク前の『ポセイドン・アドベンチャー』が傑作だったらしく相対的に評価が低い様子。 私はリメイク前の作品は見ていないので普通に楽しめたんですが・・・。 『トータル・リコール』もそうですが、リメイク作品は完全な別作品として観たほうが楽しめるんでしょうね。 ちなみに特典映像で「ローグ・ウェーブ」についていろいろ解説されていたりします。 メイキング映像からも結構こだわって作ってる感じがするだけに、世間の評価が悲しいです・・・。 非難の声の多いコナー君も最終的には犠牲者出してないのでセーフで・・・。 なお、この映画は本編1時間38分と短めです。テンポが良いので観やすいでしょう。 | |
『ターミネーター:新起動/ジェニシス』 | 評価 ★★★☆☆ |
ひとこと ・・・ ジョン・コナー(人間ターミネーター) | |
ターミネーターシリーズのリブート作品。SF映画。シュワルツェネッガー。 今作ではタイムマシンが多用されるため時系列的にはかなり複雑な動きをする。 「ジェニシス」は作中で登場する(おそらく民間向け)ソフトウェアの名称。たぶんスカイネット製品。 「審判の日」の後、人類はついにスカイネットのシステムを停止させルことに成功する。 しかし、スカイネットが完全に停止する直前に最終兵器であるタイムマシンによって過去の時代に ターミネーターが送り込まれてしまう。これを追って主人公カイル・リースも過去の時代へと向かう。 過去へと向かう途中、「ジェニシスはスカイネットだ」という謎の記憶をカイル・リースは見る。 過去の時代へ(やはり全裸で)やってきたカイル・リースはターミネーターからサラ・コナーを守りつつ、 ソフトウェア「ジェニシス」をサービス開始前に破壊することを計画する。 しかし、そこにジョン・コナーが現れ・・・。 ターミネーター4では負けそうだった人類ですが、今作では勝ちました。 シリーズ通しての設定だったのにあまり目立たなかったタイムマシンがついに大活躍し、 今作ではターミネーターだけでなく人間(カイル・リース)も送り込まれます。 T-1000型に加え、人型ならぬ人間ターミネーターと化したジョン・コナーも登場します。 設定や展開的には割とおもしろい作品(特に人間ターミネーターは好印象)だったと思うんですが、 どうも人間パートが長すぎてターミネーターの暴れっぷりが足りない気がします。 「カイル・リース/ジェニシス」じゃないんだからもっとシュワルツェネッガーを暴れさせましょう! | |
『ザ・シューター/極大射程』 | 評価 ★★★★★ |
ひとこと ・・・ よっぽどのスナイパー好きが作った映画 | |
大統領暗殺の阻止(笑)を依頼されたり暗殺犯にされたりするアクション映画。 もちろんドンパチもあるが、スナイパーということもあり割と銃撃戦以外の描写が多い作品となっている。 元軍人で凄腕スナイパーであった主人公・スワガーはかつて戦闘中に観測手を失い、 仲間にも見捨てられたことから一線を退いて山の中でひっそりと暮らしていた。 そこへ元軍人のジョンソン大佐から大統領暗殺を阻止するため、意見を聞きたいと誘われる。 愛国心から依頼に応じ、スワガーは暗殺に最適なポイントを探り出した。 しかし、これはジョンソン大佐の罠であり、スワガーは暗殺の濡れ衣を着せられたうえ殺されかけてしまう。 命からがら逃げだし、FBI新人職員のメンフィスを味方に付けてジョンソン大佐への復讐を始める。 黒幕がミーチャム上院議員であり、海外では大量虐殺にさえ手を染めていたことを突き止めるが・・・。 ・・・という感じ。 まあはっきり言ってしまえば最終的にスワガーが全員射殺します。 これはかつて自らを見捨てた人間たちが全員死亡したことが伏線になってるんですけどね。 ものすごい筋肉な映画のようですが、中途半端に裁判とか言わないところはむしろスカッとします。 特典映像でもそういう作風にしたかった的なことを言ってるのでたぶん狙い通りでしょう。OK!(ズドン) スナイパーの演出については特典映像でガチな訓練をしているあたり、相当なこだわりがあるようです。 ミーチャム上院議員がカネのために虐殺に手を染めてたりと結構深刻な問題も仕込まれてますね。 FBI周りの話は若干都合が良すぎる感もありますが、全体としては十分よくできてると思います。 特にスナイパー好きな人に良いでしょう。実は私は地上波放送で冒頭部分だけ見たことがありました。 ちなみにカットシーン集に(おそらくは審査を通さずに)レミントンM700を購入するシーンがあったりします。 いつの間にそのライフル買ったんだろう、と思ったら爆弾の材料と一緒に買ってたんですね。 でも今のご時世から考えると結構ヤバみな演出の予感・・・(銃規制不可避) なお、この映画は本編1時間37分と短めです。テンポが良いので観やすいでしょう。 | |
『ダイ・ハード3』 | 評価 ★★★★★ |
ひとこと ・・・ サイモン・セッズ | |
ダイハードシリーズの3作目にあたるアクション映画。 前作・前々作と同じくコメディータッチな部分が多く、『ダイ・ハード4.0』以降の暗めのタッチとは異なる。 サイモンと名乗る爆弾犯によって「サイモン・セッズ」という命令ゲームに巻き込まれる主人公・マクレーン。 ハーレムで差別的な看板(お察し)を身につけさせられる、時間内に公衆電話へ行くように言われる、 などなどマクレーンを振り回すサイモン。実は初代ダイ・ハードで殺害した犯人グルーバーの兄であり、 弟の復讐のためにテロを起こしていると考えられた。 しかし、マクレーンは途中でサイモンの真の狙いが金塊であることを見抜き、ダンプカーを追跡する。 ダンプカーを載せた貨物船に橋から飛び乗ったマクレーンとゼウスだったが、ともに捕まってしまう。 船には巨大な爆弾が搭載されており、2人もろとも船を海に沈めようとするが間一髪のところで脱出する。 手元にあるのは頭痛持ちのサイモンが去り際に残したアスピリンの容器だけだったが・・・。 ・・・という感じです。 コメディータッチなダイ・ハードとしてはこれが最後だと思うんですが、一番好きな作品でもあります。 最初から最後までわちゃわちゃしてますが、一方で脚本は非常に良くできており展開はスムーズです。 たぶんこれで3、4回目の視聴になると思うんですが、やっぱりおもしろい映画だと思いました。 |
以上、映画だらけのGWでした。
いやー映画っていいですね。まだまだ観てみたい映画がたくさんあるので、ジリジリ見ていきたいところです。
ところで『ディープ・インパクト』のBlu-rayが6月発売だそうです。Amazonで1,400円。懐かしい。
■GWに間に合わなかった(注文済み)
・ 『クライマーズ・ハイ』 ・・・ 観たことある。印象深い作品。
・ 『シルミド』 ・・・ 観たことある。史実とは結構違うらしいですが有名な韓国映画のひとつ。Blu-ray未発売(?)
・ 『スピード2』 ・・・ 観たことある。ドアに手榴弾仕掛けられるシーンは覚えてる。
・ 『ポセイドン・アドベンチャー』 ・・・ 件のリメイク前の作品。
・ 『激突!』 ・・・ 有名な作品らしい。