SIGMA 28-80mm F3.5-5.6 II 【お手軽!!歪曲収差検証】
唐突ですが、シリーズ化するかもしれない新企画です。
海外サイトでやってる歪曲収差の測定をマネしてみたい、と以前から考えていました。
で、一番お手軽な方法として「Excelで罫線を引いたA4用紙を撮影する」という方法を思いつきました。
実際に使用した画像がコチラ↓
フリーソフトのLibreOfficeでサクッと作れました。A4で印刷すると1cm四方の方眼になる模様。
なお、中央の×印は表の中心、四隅の×印は票の角、4か所の斜線は中心からの対角線の端を示しています。
印刷するのも面倒だったので、この方眼シート(?)をノートPCの15.6inch液晶パネルに表示させておき、
液晶パネルをカメラで撮影することで歪曲収差を確認することにしました。
A4用紙に印刷するより液晶パネルに表示した方が光量も得られるのでオトクです。
手持ちでの撮影であるためどうしても傾いてしまいますが・・・。
なお、特に広角では画面いっぱいに写すと最短撮影距離を下回ってしまいやすいため、
最短撮影距離を下回る場合はマニュアルフォーカスにして、ピントリングを最短距離に合わせて撮影しています。
F22で撮影しているのも被写界深度を深くしてなるべくピントが合いやすいようにするためです。
初回は 「 SIGMA MINI ZOOM MACRO 28-80mm F3.5-5.6 II 」 です。
このレンズは大量に流通している割にデータが少ないので前から測ってみたいと思ってました。
中古で4,000円ほど。2群ズーム採用のコンパクトな標準ズームレンズです。
さて、気になる結果はコチラ↓
枠あり(リサイズなし) | 元画像(グレイスケール・リサイズなし) | |
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28mm | ||
35mm | ||
50mm | ||
80mm |
早見表 | |
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28mm | |
35mm | |
50mm | |
80mm |
使用したカメラボディはいずれも EOS 5D。ISO1600・F22。GIMP2.8で編集、JPEG品質50。
赤枠は最も外側、緑枠は水平解像度の2/3程度、青枠は垂直解像度の2/3程度の歪曲収差になります。
枠は頂点を直線で結んだものなので、罫線が枠の外側にあればタル型、逆なら糸巻型の歪曲収差があります。
28mm ・・・ タル型収差
35mm ・・・ 28mmから良くなるものの、タル型収差
50mm ・・・ わずかにタル型収差があるものの、ほとんど分からないレベル
80mm ・・・ 歪曲は見られない
この分だと良くも悪くも一般的な標準ズームレンズと言えるでしょう。
とはいえ安価で小さなズームレンズとしては想像以上に良い結果のように思えます。
レンズの性能は歪曲収差だけではないとはいえ、なかなか悪くないレンズだと思いました。
( なお広角での色収差 )
と、いうことで歪曲収差の測定でした。
本当はもう少しカオスな結果が出るんでは・・・と思ってたんですが、案外 つまらない 悪くない結果でした。
今後もちょくちょく測ってみようと思います。というか実は素材自体は撮影済みです(加工がめんどい)。