Canon EF50mm F1.8 II 【お手軽!!歪曲収差検証】
収差のことならダブルガウスにお任せ!
前回に引き続き、レンズの歪曲収差を測定してみました。
前回と同じ自作の方眼です。PNGファイルで37KBらしい。プレステ2のセーブデータかな?
今回は単焦点レンズなので焦点距離は1つしかありませんが、デジタルレンズオプティマイザ(DLO)が使用できるため、
補正前のデータと補正後のデータの両方で歪曲収差を調べることにしました。
なお、DLOの適用は以下の通り。
・ デジタルレンズオプティマイザ 50
・ 色にじみ ON
・ 周辺光量100
・ 歪曲 100
キヤノンが前世紀に発売した(改良された)ダブルガウスタイプの単焦点レンズ。
中古で8,000円ほど。値段と明るさと色収差が魅力的。
気になる結果は以下の通り。
枠あり(リサイズなし) | 元画像(グレイスケール・リサイズなし) | |
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50mm 補正なし | ||
50mm DLO適用 |
早見表 | |
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50mm 補正なし | |
50mm DLO適用 |
カメラボディは EOS 5D。ISO1600、F22。GIMP2.8で編集、JPEG品質50。
赤枠は最も外側、緑枠は水平解像度の2/3程度、青枠は垂直解像度の2/3程度の歪曲収差になります。
枠は頂点を直線で結んだものなので、罫線が枠の外側にあればタル型、逆なら糸巻型の歪曲収差があります。
50mm 補正なし ・・・ 少しタル型収差
50mm DLO適用 ・・・ ほぼなし(僅かにタル型収差)
デジタル補正という光学的ドーピングによって記録を伸ばせるようです。(なんてことを・・・)
RAW現像時の設定で、もしくは(対応していれば)ボディ内補正で歪曲収差を補正するべきでしょう。
歪曲収差だけでいえば前回のSIGMA・28-80mmIIの50mmより悪い結果です。正直意外でした。
しかしMTFや色収差では逆転できるものと思われます。(測ってないけど)