UAP14475 のブログⅢ

Yahoo!ブログから引っ越してきました。パソコンとトイガンが大好物です。  暇になると艦これを始めてしまいます。とにかく秘書艦は阿武隈ちゃんで。

Pentium vs K6-2 第一回ベンチマーク大会②

K6-2PentiumP54C)より早いのか?

あっそうだ(唐突)
残念ながらPentiumでは3DMark2000が回りませんでした。完走しないとかではなく。
3DMark2000はどうにもMMX対応が必須のようなのですが、初代Pentiumはこれがないんですよね。
対応は Pentium Pro MMX Pentium からで、後継のPentiumⅡからは製品名に取り入れられたりしました。
( ※ PentiumⅡ/Ⅲ/Mは Pentium Pro の改良型で、無印Pentiumの後継はいない )
K6-2で回せるのはK6-2MMX3DNow!に対応しているからです。
競合が PentiumⅡ with MMX technology なので仕方がないですね。
Asciiによると、3DNow!MMXの”追加命令セット”というカタチをとっているそうです。

なお、「 MMX 」 というのはFPUを用いて計算を行う、SIMD命令のひとつで、
SSEやAVX命令の先祖にあたります。今では古くなってあまり使われないそうですが・・・
① 80387まで、ALU(整数)とFPU(浮動小数点)は別チップ
② i486から、ALUとFPUが同じチップに存在
③ 無印Pentiumでパイプライン化されて高速化
Pentium Pro MMX Pentium からMMX命令対応で利便性アップ
と、進化していくFPUでした。

ベンチマーク環境(リンク先は『AKIBA PC Hotline!』の記事 )
・ OS : Microsoft WindowsXP SP3 32bit/非アクティベート
・ MB : ASUS P5A/WOA ( ALi AladdinⅤ/ SuperSocket7/ ATX
・ CPU : Intel Pentium 133MHz ( 133MHz/ 1C1T )
GPUATi All-in-Wonder 128Pro ( Rage 128 Pro搭載 )
DRAM : SDR-SDRAM/133MHz-256MB×3
・ HDD : Seagate U8 ST38410A (8.4GB/5400rpm-3.5inch・ATA66)
IDE : 40芯2台用ケーブル

K6-2からCPUだけ載せ替えました。OSもそのまま。
電圧(VCORE)ジャンパ、FSBジャンパ、バス/コア倍率ジャンパ、この3つを忘れないこと。
FSB忘れて100MHzにしっぱなしだった・・・(焦)

今回は事故にならなくて良かったけど、Pentiumは3.3V動作、K6-2は2.3V動作、だからね。
もし、PentiumK6-2で電圧を間違うと即死してしまうかもしれないので注意。
K6-2の300MHzは300円くらいの価値があります。古いモノだし大事にしましょう。

で、
無印Pentiumはi486から進化したx86Intel製CPU(ALU)の5台目で、
「Penta」+「~ium」=「Pentium」 となりました。その後もずーと続いてますね。
NetBurst世代まではハイエンドでもPentium、その後ローエンドへ左遷 )
Socket4/5/7に対応、Socket5のCPUはSocket7にも挿すことができ、
その後に出てきたSuperSocket7にも挿すことができます。
AMDIntelが同居できる最後のソケットとなりました・・・



ベンチマーク
CrystalMark 2004R7 ( 「ALU」 と 「FPU」 のみ )
HDBENCH 3.3.0 ( 「Integer」 と 「Float」 のみ )
CINEBENCH 9.5 ( 「CPU Benchmark」 のみ )

■結果
イメージ 1イメージ 2イメージ 3
 
IntelAMD より FPU が 早かった (20年前から)
CrystalMarkでは、K6-2に比べ、ALUが1/3でFPUが1/2です。
HDBENCHではそんなに差がないように見えますが・・・
( もしや3DNow!の効果では・・・! )

なお、Pentiumは133MHzなのに対し、K6-2は300MHzなのでALUが1/3程度なのはOKです。

あーこれがBulldozerにまで続く呪いの始まりですねー(呆れ)
Intel派のみなさんはこれを15年の間、遺伝子に残していたんでしょうねー



■100MHzあたりのスコアで比較
イメージ 4イメージ 5イメージ 6
 
K6-2、やはりPentiumには劣らない模様。
FSBも1.5倍くらいあるし、発売もK6-2が後なので当然といえば当然ですが・・・

あと、1Wあたりの性能比較をした場合もK6-2が上です。
Pentiumは電圧が高いのでどうしても消費電力が大き目なんですよね。
といっても、K6-2 300MHz と同じで11Wくらいのもんですが。
これ以降の世代で10W台といえばCoppermineとかAtomになります。
なお、Atom/Xeon/Celeronブランドの誕生はPentiumより後です。
PentiumXeonCeleronAtom という感じです。



第一回ベンチマーク大会③では、AladdinⅤ vs MVP3 を予定してますが、
場合によってはPentiumⅡに変更するかもしれません。
もうSocket7触るの飽きた・・・スロットものを見ると挿したくなる。(禁断症状)

☆目次☆
キャッシュメモリの重要性@K6-2 第一回ベンチマーク大会①
②こ↑こ↓




■追記:スクリーンショット
イメージ 7イメージ 8イメージ 9
 




















いずれも Pentium 133MHz での結果です。

なんかExcelだけだと嘘くさいし、
全部の数値を載せるとゴチャゴチャになるので、
実験中に撮ったスクリーンショットを貼っておきます。

ここまで古いPCでのベンチマークというのは、
何の参考にもならないとは思うんですが、
「 ああこんなに低性能だったのかぁ 」
と、感じとってもらえると嬉しいです。

なお、WindowsXPでもやや重い動きを見せます。
とはいえ、完全にムリという感じでもなく・・・




■追記
Pentium Pro からMMX対応、との旨を書いていましたが、
確認したところ、MMX PentiumからMMX対応、の誤りでした。
ごめんなさい。

なお、次回の実験は事情によりSlot1(PentiumⅡ)に変更しました。
AbeeのACアダプターは相性が激しい。20/24pinの結線が完全じゃないから・・・かな?
どうにも EP-51 MVP3E-M と GA-6BXD は繋ぐとウンともスンとも言わなくなる。
で、結線が完全なATX12Vを持ってくると動き出す、と。
P5Aでうまくいったのでなんとかなるかと思ったんですが・・・

GA-6BXDはUSBキーボードへの対応もイマイチなのか、
DVD-ROMからのブートを行うためにはPS/2キーボードで「Press any key」する必要がありました。
うーんUSBの無線キーボードの方が楽なんだけどなぁー