UAP14475 のブログⅢ

Yahoo!ブログから引っ越してきました。パソコンとトイガンが大好物です。  暇になると艦これを始めてしまいます。とにかく秘書艦は阿武隈ちゃんで。

キャッシュメモリの重要性@K6-2 第一回ベンチマーク大会①

レガシーデバイスを用いてベンチマークを取る企画。
第一回は ASUS P5A + AMD K6-2 300MHz のセット。
P5A(というかSuperSocket7マザー)にはInternalCacheとExternalCacheをDisableにする機能があるので、
これを使ってキャッシュの重要性を検証しました。
正直もうやりたくない・・・スコアを見ればお察し。

ベンチマーク環境(リンク先は『AKIBA PC Hotline!』の記事 )
・ OS : Microsoft WindowsXP SP3 32bit/非アクティベート
・ MB : ASUS P5A/WOA ( ALi AladdinⅤ/ SuperSocket7/ ATX
・ CPU : AMD K6-2 ( 300MHz/ 1C1T )
GPUATi All-in-Wonder 128Pro ( Rage 128 Pro搭載 )
DRAM : SDR-SDRAM/133MHz-256MB×3
・ HDD : Seagate U8 ST38410A (8.4GB/5400rpm-3.5inch・ATA66)
IDE : 40芯2台用ケーブル

MB、CPU、GPU はいずれも1998年には登場したものです。
19年経っても色あせない(?)、AMDの傑作CPUです。
L1キャッシュ32KBを搭載、L2キャッシュはP5Aに1MB実装されていますが、
ノースブリッジに接続されていて、現代のL2キャッシュとは少し異なるようです。


今回使用したK6-2はFSB100MHz対応のもので、Socket7と互換性のあるSuperSocket7用のCPUです。
IntelがSlot1でPentiumⅡをリリースする中、K6-2K6-2+、K6-ⅢはSuperSocket7で粘りを見せました。
K6-2+とK6-ⅢはL2キャッシュを内蔵するモデルで、当時は高価だったそうです。(特にK6-Ⅲ)
K6-2には200MHz~550MHzまでありますが、マザーボードによって対応するクロック数の上限が異なります。
あんまり無茶をすると軽く焼けてしまうそうなので注意。


ベンチマーク
CrystalMark 2004R7 ( 「ALU」 と 「FPU」 のみ )
HDBENCH 3.3.0 ( 「Integer」 と 「Float」 のみ )
CINEBENCH 9.5 ( 「CPU Benchmark」 のみ )
・ 3DMark2000

ベンチマーク時にはグラフィックボードのドライバ(ver.2.11.15.0)とWinShotをインストールして、
CrystalMark 2004R7、HDBench の2つはUSBメモリから実行しました。
残りはデフォルトのインストールフォルダにインストールして実行しました。


■結果
イメージ 1イメージ 2イメージ 3イメージ 4
 

( 上から、CrystalMark2004R7、HDBENCHCINEBENCH 9.5、3DMark2000 )

計測ミスを疑われそうなレベルのスコアが出てますが、全て適切に計測しました。

キャッシュ完全無効では起動させるだけでも時間がかかり、
エクスプローラさえ数秒~十数秒しないと反応してくれないので、
3DMark2000⇒CrystalMarkHDBENCHときたところで気力が尽きました。

また、HDBENCHで測定中にCTF Loaderが停止しましたが再測定はしませんでした。
もう十分堪能したよ・・・

一方で、マザーボード上に実装されたL2キャッシュ(ExternalCache)は、
無効化してもそんなにスコアの差が出ないので、それほど重要ではないのかもしれません。
ただ、3DMark2000のスコアだけソコソコ下がってるあたり、グラフィックの方に影響があるのかな・・・?



この結果から得られた知見はひとつ。

キャッシュメモリは積みましょう。

もし明日、完全にキャッシュメモリを除去されたCore i7Core i3と同じ価格で売られていたとしても、
それは買うべきではないでしょう。性能は価格通りかそれ以下と考えられます・・・
ベンチマークを取る記事で、たまにL2キャッシュのスピードを測ることがありますが、
あれも無意味というわけではないようですね・・・



第一回ベンチマーク大会② では Pentium 133MHz が登場予定。
ちなみにキャッシュメモリはi486世代から標準装備だったりします。

☆目次☆
①こ↑こ↓
Pentium vs K6-2 第一回ベンチマーク大会②




■追記
なんか画像が粗いと思ったら補完なしでリサイズしてました・・・
GIMPでリサイズかける前にPictBearでフルカラーに変換しないとね。
次の記事から気を付けます。

■追記:スクリーンショット
イメージ 5イメージ 6イメージ 7
 











































驚異のスーパー低スコア。いずれもキャッシュを完全無効化した K6-2 300MHz 。
WindowsXPを動かすことさえやっとのPCなのでした。
やっぱり近代CPUはキャッシュメモリあってこその存在なんですね~

これほどの低スコア、CrystalMarkのランキングに登録してみたいくらいですよ(笑)
まあアレにはキャッシュの有効無効は出ないので、誤った値を追加するのは止しましたが、
んーこれはなかなかおもしろい実験だったように思う。同時にすごくしんどい実験でもあった。