レガシーデバイスを用いてベンチマークを取る企画。
第一回は ASUS P5A + AMD K6-2 300MHz のセット。
P5A(というかSuperSocket7マザー)にはInternalCacheとExternalCacheをDisableにする機能があるので、
これを使ってキャッシュの重要性を検証しました。
正直もうやりたくない・・・スコアを見ればお察し。
■ベンチマーク環境(リンク先は『AKIBA PC Hotline!』の記事 )
・ OS : Microsoft WindowsXP SP3 32bit/非アクティベート
・ MB : ASUS P5A/WOA ( ALi AladdinⅤ/ SuperSocket7/ ATX )
・ CPU : AMD K6-2 ( 300MHz/ 1C1T )
・ GPU : ATi All-in-Wonder 128Pro ( Rage 128 Pro搭載 )
・ DRAM : SDR-SDRAM/133MHz-256MB×3
・ HDD : Seagate U8 ST38410A (8.4GB/5400rpm-3.5inch・ATA66)
・ IDE : 40芯2台用ケーブル
MB、CPU、GPU はいずれも1998年には登場したものです。
19年経っても色あせない(?)、AMDの傑作CPUです。
L1キャッシュ32KBを搭載、L2キャッシュはP5Aに1MB実装されていますが、
ノースブリッジに接続されていて、現代のL2キャッシュとは少し異なるようです。
K6-2には200MHz~550MHzまでありますが、マザーボードによって対応するクロック数の上限が異なります。
あんまり無茶をすると軽く焼けてしまうそうなので注意。
■ベンチマーク
・ CrystalMark 2004R7 ( 「ALU」 と 「FPU」 のみ )
・ HDBENCH 3.3.0 ( 「Integer」 と 「Float」 のみ )
・ CINEBENCH 9.5 ( 「CPU Benchmark」 のみ )
・ 3DMark2000
ベンチマーク時にはグラフィックボードのドライバ(ver.2.11.15.0)とWinShotをインストールして、
CrystalMark 2004R7、HDBench の2つはUSBメモリから実行しました。
残りはデフォルトのインストールフォルダにインストールして実行しました。
■結果
キャッシュ完全無効では起動させるだけでも時間がかかり、
エクスプローラさえ数秒~十数秒しないと反応してくれないので、
3DMark2000⇒CrystalMark⇒HDBENCHときたところで気力が尽きました。
一方で、マザーボード上に実装されたL2キャッシュ(ExternalCache)は、
無効化してもそんなにスコアの差が出ないので、それほど重要ではないのかもしれません。
ただ、3DMark2000のスコアだけソコソコ下がってるあたり、グラフィックの方に影響があるのかな・・・?
あれも無意味というわけではないようですね・・・
第一回ベンチマーク大会② では Pentium 133MHz が登場予定。
ちなみにキャッシュメモリはi486世代から標準装備だったりします。
☆目次☆
①こ↑こ↓
②Pentium vs K6-2 第一回ベンチマーク大会②
■追記
なんか画像が粗いと思ったら補完なしでリサイズしてました・・・
GIMPでリサイズかける前にPictBearでフルカラーに変換しないとね。
次の記事から気を付けます。
■追記:スクリーンショット
驚異のスーパー低スコア。いずれもキャッシュを完全無効化した K6-2 300MHz 。
WindowsXPを動かすことさえやっとのPCなのでした。
やっぱり近代CPUはキャッシュメモリあってこその存在なんですね~
これほどの低スコア、CrystalMarkのランキングに登録してみたいくらいですよ(笑)
まあアレにはキャッシュの有効無効は出ないので、誤った値を追加するのは止しましたが、
んーこれはなかなかおもしろい実験だったように思う。同時にすごくしんどい実験でもあった。