dynabook R732/36FK パーティション復元
リカバリ領域を消してはいけない、ハッキリわかんだね(要望)
ひょんなことから先日購入したR732/36FK君はご多分に漏れず、プリインストールのWindows7ではなく、
謎ライセンスのWindows10がインストールされた状態でオークションに出品されていました。
「まあR732/Fのリカバリディスクで復元すればいっか」 と思っていたものの、やはりR732/36FKのリカバリも欲しい・・・。
↑ 東芝 dynabook R732/36FK。シャンパンゴールドもなかなか悪くない。
そこで最後の望みを賭け、「 Test Disk 」 によるパーティションの復元を試しました。*1
Test Disk でパーティションを復元できるかできないかは、すでに上書きされたか、まだされていないか、で決まります。
そのためフルフォーマットが行われている場合は完全にアウト、行われていなくとも若いセクタ番号にあった
パーティションはWindows10のインストールで上書きされてしまうので大抵アウト、となります。
今回のマシンはタバコ(いや化粧水か?)くさい上、どことなーくプロの出品者ではない感があったため、
もしやフルフォーマットはしていないのでは・・・? とどこか察していました。*2
で、「 Quick Search 」 では出なかったので 「 Deeper Search 」 をかけた結果がこの通り↓
はい。ディスクのおしりに謎のパーティションが出ましたね。
R731/R732シリーズのリカバリパーティションはディスクの最後尾に作成されるのでこれで間違いないでしょう。
パーティションを復元後、別のPCに繋いでパーティションの情報を調べると以下の通り。
もう間違いないですね。
しかし、ひとつ問題があります。
R731/R732のリカバリパーティションはディスクの先頭にあるパーティション(復元不能)がないと
説明書の手順(「0」キーを押しながら起動)ではリカバリできないんですね。
つまりこのままではどうにもなりません。
そこで、まずはバックアップを作ります。
( 完全バックアップを作成後にマウントした状態。正常に開けるか確認することも重要だ。 )
Acronis君で先ほど復元した 「 HDD Recovery 」 パーティションを保存しておきます。
これは最悪の場合に備えての保険です。これさえ持っておけば事故が起きても気楽でいられます。
(保険契約すると事故率が上がるのは世の常であるか・・・)
で、いろいろ試しましたが、リカバリUSBを作っちゃうのが一番ラクなようでした。
今回はR732/F(Win7リカバリ領域あり)で作ったリカバリメディアの中身を入れ替えて作成しました。
まずはR732/Fでリカバリメディアを作ります。
作成したリカバリメディアの中身を確認したうえで、ファイルとフォルダをすべて削除し、
同じ名前のファイル・フォルダをR732/36FKのリカバリ領域(またはそのバックアップ)からコピーします。
( もしかしたら何も考えずに全部コピーするだけでもOKかも・・・? )
なおR732/Fは 「 ZZImages 」 なのに対して、R732/36FKは 「 ZZIMAGES 」 ですが、
これは 「 ZZIMAGES 」 のままコピーしてOKのようです。このフォルダーはおそらくディスクイメージそのものです。
DVDでリカバリメディアを作るとこのフォルダーの中身が分割されてたりします。
( 左 : R732/36FK用に改造したリカバリメディア )
( 右 : 改造前のリカバリメディア )
”それならフツーのUSBメモリにR732/36FKのリカバリー領域をコピーすればよくね?” ―――それは私も思いました。
しかし実際にこれをやると、なぜかリカバリメディアからのブートに失敗します。
おそらくですが、USBメモリがWinPEをブートできるような・・・アレ、アレになってないとダメ、なんでしょう。(?)*3
ではAIKでWinPEのブータブルメディアを作ってそこにファイルをコピーしたらどうか、それは試していません。
あとはR732/36FKにUSBメモリを挿して、USBメモリからブートすればリカバリできます。
ブートメディアを一時的に変更する場合は、起動時にF12キーを押しておくと選択画面が表示できて便利です。
USBメモリから内蔵HDDにファイルをコピーし、その後にリカバリ開始、となるので結構時間がかかります。
というかUSB3.0ポートに挿してもUSB2.0の速度でやってるような・・・。
何はともあれ、これで Windows7 HomePremium の環境が手に入りました。
( 清掃のため液晶ベゼル取り外し中 )
あーもう最高ですね。Windows7を三種の神器に加えましょう。
それにしてもプリインストールアプリが多いですが・・・。法人向けモデルを見習うべきだろう東芝君。
なお、R732/Fと同じくIRSTの影響で「休止パーティション」が自動で作成される模様です。*4
MBRの内蔵ドライブに4つのパーティションを自動で作成するのは勘弁してください・・・
なお、R732/Fのリカバリメディアでリカバリすると・・・
でもまあオリジナルの状態を保存することも重要ですよね?
■撮影機材
・ Canon IXY DIGITAL 50
・ Apple iPhone 6s Plus
ちなみに、リカバリメディアのドライブ名はリカバリイメージごとに異なります。
R732/Fは 「 TI308861D0A 」 、R732/36FKは 「 TI30865600A 」 です。これらはCドライブの名前にもなります。
たぶん 「 DATA.INI 」 で指定しています。
■修正 at 2021,12,01 20:24
画像の掲載サイズをオリジナルサイズに変更しました。
少しページが重くなると思います。
*1:今回はrufusを使ってUBCDをUSBメモリに焼き、R732/36FK上でUBCDを起動させて作業しました。すでに他のシステムやデータが入ったマシンで Test Disk を用いると、操作ミスから別のパーティションを破壊してしまうおそれがあるためです。Test Disk は便利ですが操作を間違えると と ん で も な い こ と になるので気をつけましょう。
*2:個人情報保護の観点から言えばフルフォーマットせずに売るのはあまりよろしくない。もっともWindows10のインストールでCドライブのパーティションは破壊されているので、ファイナルデータか何かを使わない限りは復元できないだろう。そしてそのソフトは無料ではない。
*3:パーティションをアクティブにマークしただけではダメだった。
*4:BIOS設定からIRSTを無効化した状態でリカバリしても作成される。ただし、休止パーティションを(サードパーティー製ソフトで)削除した状態で 「 パーティションサイズを変更せずに復元 」 を選択して再度リカバリすると作成されていない状態になる。