望 遠 ズ ー ム 大 軍 拡 2 0 2 4 , 0 3 , 0 9
今日はマジメなお買い物。
私がレンズを買うのは「必要だから」ではない・・・「買ってみたいから」である。
ところがそうもいかないこともある。特に欲しかったでもないのに買わなくてはいけくなることもある。
SIGMA 8-16mm F4.5-5.6も実はそうだったが、シャッターチャンスが自らやってくることもあるのである。
”そんなもの見逃せばいいんじゃないか?” ・・・いやそうはいかない。カメラボディが泣いてしまう。
そして今回はひょんなことから望遠レンズもしくは望遠ズームレンズが必要になってしまった。
これは困った。なぜなら長焦点距離のレンズは基本的に買わないようにしていたからだ。
身の回りのモロモロを撮影するのに望遠レンズはまず使わない、だから買ってない。
手元にあったレンズはこうだった
・ M4/3 ・・・ OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
・ Aマウント ・・・ MINOLTA AF REFLEX 500mm F8
・ EFマウント ・・・ Canon EF75-300mm F4-5.6 II USM
Olympus40-150mmはまだしもEF75-300mmIIは性能的に使い物にならない。
Minolta500mmは性能的には悪くないがα57に付けると750mm相当の単焦点になってしまって使いづらい。
そして今回の「用」では明るさがある程度欲しいのだ。つまり適任のレンズが居ない。
よし、買いに行こう。
とはいえ望遠レンズなんて調べたこともほとんどない。
今回は事情により大型レンズの持ち込みは厳しいと予想されたので、
とりあえずこんな条件で探してみた
・ マイクロフォーサーズ規格対応
・ オートフォーカス対応
・ 望遠端で換算300mmもあればOK
・ 全長おおむね100mm程度まで
・ 三脚不要で使える重量
・ なるべく明るいもの
・ なるべくお安く
さてどんなレンズがあるのだろうか・・・
と、探していて気づいたのだが意外と候補が少ない。
なのですぐに目星はついた。
「 Panasonic LUMIX G X VARIO 35-100mm/F2.8/POWER O.I.S (H-HS35100) 」 である。
このレンズは2012年に発売されたF2.8通しの望遠ズームレンズ。
何せ古いので中古品相場は5万円前後と(F2.8にしては)お安い価格となっていた。
望遠端が換算200mmなので少々画角が広すぎるのが玉に瑕だが少しクロップすればOKだろう。
その他、見どころとして
・ ウェザーシーリング付き
・ インナーズーム&インナーフォーカスで全長99.9mm固定 *1
・ 手ブレ補正機能付き
とにかく見どころの多いレンズですぐに気に入ってしまった。
一応FEマウントやEマウントでも探してみたが、やはりAPS-Cやフルサイズではより大きくて高価なレンズが主流であった。
もちろんその分高性能なのは確かだが・・・。
また、このレンズには見た目もカタログスペックもほとんど同じモデルが存在している
・ LUMIX G X VARIO 35-100mm/F2.8/POWER O.I.S (H-HS35100) *2
・ LUMIX G X VARIO 35-100mm / F2.8 II / POWER O.I.S. (H-HSA35100) *3
・ LEICA DG VARIO-ELMARIT 35-100mm / F2.8 / POWER O.I.S. (H-ES35100) *4
これは数年間隔でリニューアルモデルを登場させた結果であるらしい。
H-HSA35100では協調手ブレ補正対応、H-ES35100でも反射防止の小改良が施されており、
レンズ構成自体はおそらく変わっていないと思われるが、性能は少しずつ向上しているようだ。
ただ、中古品価格はそれぞれ数万円ほどの開きがあり、H-HS35100以外には興味を持てなかった。
とにもかくにもPanasonic35-100mmを購入したのであった。
キャンペーン期間中だからか3/2に注文したのに配送予定日は3/9とずいぶん遠くなってしまっていた。(実際には3/8受取)
とはいえ撮影が予定されている日はもうしばらく先なので、レンズを試す時間は十分にある。
■さらなる軍拡
ついに35-100mmを手に入れた。
が、望遠ズームの魅力に憑りつかれた私は次なるレンズ(のオークション)に手を伸ばしていた・・・
「 Panasonic LUMIX G VARIO 100-300mm / F4.0-5.6 II / POWER O.I.S. (H-FSA100300) 」 である。
換算200-600mmをカバーする超望遠レンズでありながらも全長126mmとコンパクト。
さらにII型は防塵防滴性能を追加されており、35-100mmF2.8と合わせて悪天候下での撮影に臨める。
ただし開放F値が少々暗い上、(実質的な)上位モデルである100-400mmF4-6.3と比べても解像力に劣る。
そしてオークションは順調に進行し、3/9時点で本体36,000円+送料となっていた。
入札は本体40,000円程度、これでムリならAmazonで新品を62,000円で買うことにしよう・・・
と、思っていたところに面白い出品があった。
「 Panasonic LUMIX G VARIO 100-300mm / F4.0-5.6 / POWER O.I.S. (H-FS100300) 」 である。
これは上のII型から見て旧モデルにあたるもので、色々と機能は減るが光学的には瓜二つ。
しかし即決価格を見て驚いた。本体26,500円+送料780円。これは安い!
この日はちょうどクーポンが出ていたのでさらに1500円OFFになる、つまりコミコミで26,000円ほどだ。
所詮は普及価格帯のレンズであるし、II型の長所である防塵防滴も考えてみれば有効性には疑問符が付く。
雨が降っている中で撮影するのに開放F値がF5.6、しかも換算600mmでは普通にブレるんではないだろうか?
ボディによっては手ブレは解消できるかもしれないが、被写体ブレもあるから結局シャッタースピードが必要になる。
そして雨の日は視界が霞みやすいから遠くの被写体を大きく捉えても鮮明に写るかはこれまた謎である。
ならば支出を1万数千円抑えられる旧モデルで妥協してしまっても良いのではないだろうか・・・。
<ポチッ
そして超望遠の夢が叶ったのであった。
ただちょっと暗いのでもしかすると今回の用途では使えないかもしれない。
まあオトクに買えたので使えなかったとしても悪い気はしない。オトク最高。
ちなみに途中であきらめたII型のオークションは本体55,600円+送料1,240円で終了となっていた。
買えねー!
■いざ撮影へ (2024,03,22)
そう、今回の「用」というのは野球観戦だったのだ!
結局2本とも持ち込んでみることにしたが、座った席の都合から100-300mmのほうが有効であった。
詳しくはリンク先の記事を参照されたい。(PV乞食)
■余談:その他検討したもの
・ Panasonic LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S. *5
・ Panasonic LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 II ASPH. / POWER O.I.S. *6
PanasonicのM4/3用レンズは上位モデルになると「LEICA」の文字を冠するようになる。
その「LEICA」付き超望遠レンズシリーズの中では比較的リーズナブルなレンズ。II型は最近発売されたばかりのもの。
LUMIXブランドの100-300mmよりズームできるうえ、性能的にも申し分ない高性能レンズである。
ただし中古品でも10万円近いうえに比較的大柄なレンズであるため今回は購入しなかった。
・ Olympus M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II *7
「こんなレンズあったんだ・・・」と感じるなんだか影の薄いレンズ。安い。
ちょうど大量に流通している40-150mmをより長焦点距離化したような仕様となっている。
なかなかおもしろそうだったが開放F値がだいぶ暗いので今回はナシにした。
Panasonic買っちゃったテヘペロ♪ E-M1使ってるのにレンズがパナばっかりになって困惑する今日この頃・・・。
・ Panasonic DMC-GX8
Panasonic製のEVF搭載小型ボディ。単純に欲しくなったので真剣に買おうとした。
Dual I.S.対応なので同社製の35-100mmF2.8と組み合わせれば協調手ブレ補正が使える(はず)。
が、冷静に考えてみると・・・
・ 手持ちのE-M1も困るほどデカくはない
・ 連写速度などスチル撮影機能はまちまち
・ 値段が高い
・ 35-100mmF2.8を買ったばかりなので支出を抑えたい
というわけで今回はナシにした。でもいつか買うと思う。
・ Canon EF70-300mm F4-5.6 IS USM *8
「古い一眼レフ用レンズなら安く手に入るんじゃね?」という甘い考えに基づいて割り出された候補。
しかし大抵の古くて安いレンズは値段なりの性能しかないため、おそらくロクな結果を得られないと判断した。
なお名前の良く似た「EF70-300mm F4-5.6 IS II USM」などは高性能だが中古品価格も高い。
結局のところ機材というのは出したカネの多寡によって良し悪しが決まるのである。夢のない話であるが・・・。
・ Canon EF200mm F2.8L USM
・ Canon EF200mm F2.8L II USM
上と同じく古いレンズだが少し焦点距離の短いレンズ。安い割に性能はなかなか悪くない。
とはいえこのままでは焦点距離が短いのでこれにテレコンを付けて運用しようかと考えていた。
しかしMTF的にテレコンによる画質劣化に耐えられるかどうか微妙と判断して買わなかった。
ちなみにこれらのレンズの鏡筒後部にある”くびれ”のような部分は三脚座を取り付けるための構造らしい。
■撮影機材
・ Apple iPhone 6s Plus
■加筆・修正 2024,04,09 21:02
野球観戦の記事を書いたのでリンクを追加して文章を少し変更した。
ついでに「カテゴリー」に「野球観戦」を追加した。
*1:「インナーズームなんて珍しい!」と思ったのだが、よく調べてみたらOlympus 40-150mm F2.8 PROもインナーズームだった。防塵防滴性能もあるのでちょうどPanasonic 35-100mm F2.8と同じような使い方ができる。ただしコチラは焦点距離の関係からか一回り大きく、全長160mmとなっている。公式ページ「https://jp.omsystem.com/product/lens/zoom/pro/40-150_28pro/index.html」
*2:https://panasonic.jp/dc/p-db/H-HS35100.html
*3:https://panasonic.jp/dc/products/g_series_lens/lumix_g_x_vario_35-100_ii.html
*4:https://panasonic.jp/dc/products/g_series_lens/leica_dg_vario_elmarit_35-100.html
*5:https://panasonic.jp/dc/products/g_series_lens/leica_dg_vario_elmar_100-400.html
*6:https://panasonic.jp/dc/products/g_series_lens/leica_dg_vario_elmar_100-400_ii.html
*7:https://jp.omsystem.com/product/lens/zoom/mzuiko/75-300_48-67_2/index.html