UAP14475 のブログⅢ

Yahoo!ブログから引っ越してきました。パソコンとトイガンが大好物です。  暇になると艦これを始めてしまいます。とにかく秘書艦は阿武隈ちゃんで。

【PCIe】エッジフリーと延長ケーブル

最新(?)拡張スロット企画「PCI Express」のエッジフリーと延長ケーブルについて~
 
 
PCI Expressについて
PCI Express(PCIe)はPCIの後継規格として作られた拡張スロットの規格です。
最近ではほとんどのPCにグラフィックボード搭載からUSB増設までの広い用途に使われています。
 
このPCIeにはバージョンが1.x~3.xまで今のところあり、
バージョンが1つ上がればバイトレート(B/s)が2倍になるという法則があります。
 ○PCIe1.1 x1 : 250MB/s ⇒ PCIe2.0 x1 : 500MB/s ⇒ PCIe3.0 x1 : 1000MB/s
ただしビットレートbps)に関しては常に二倍になっているわけではありません。
 ○PCIe1.1 x1 : 2500Mbps ⇒ PCIe2.0 : 5000Mbps ⇒ PCIe3.0 : 8000Mbps
これはPCIe2.0までが8b/10b(10bit=1byte)なのに対しPCIe3.0では128b/130b(130bit=16byte)
を採用しているため効率が80%⇒約98%と向上、結果ほぼ8bit=1byteとなっています。
・・・え?効率98%じゃ980MB/sになる?・・・2%くらい誤差の範囲でしょう・・・
 
またPCIeは通信レーンを束ねるで高速化することもでき、
最低数である1レーンの場合はx1、最大数である64レーンの場合はx64となります。
転送速度は「該当バージョンのx1の転送速度×レーン数」となります。
 
 
■エッジフリー
本来「PCIe x1にPCI x4コネクタを持ったカードを刺す」などの
バス側よりレーン数の大きいカードは刺すことができません。
しかしこれは物理形状の問題であり、実際無理やりにでも刺してしまえば動くこともあります。
これを実現したのが「エッジフリー(形状)」。PCIeのコネクタを一部壊したようなものです。
 
エッジフリーのPCIe x1にはx1でもx4でもx8でもx16でも刺さります。
(※刺さりはしますが正常動作しないこともあるそうです)
ただし転送速度はPCIe x1のエッジフリーであればPCIe x1の速度、
PCIe x4のエッジフリーであればPCIe x4の速度までしか出ません。
 
「PCIe x1しか空いてないけどPCIe x4のカードを使いたい」などの場合に使えそうです。
実際、多くのマザーボードにはPCIe x16かPCIe x1の2つしか付いてなかったりしますし・・・
 
 
■延長ケーブル
普通なら「PCIeを延長」なんてことはしないのですが一応ケーブルはあります。
PCIe x1であれば「BplusTechnology KZ-B21」、「SAJ CA-PCIE1-010」など、
PCIe x16であれば「SAJ CA-PCIE16-010」などがあります。
 
しかし延長の長さによっては動作しないこともあるそうなので注意。
あくまで「本来は延長しないもの」と考えた方が良いと思われます。
なんでもUSBみたいに延ばせるわけではないですからね・・・
 
○豆知識
 導線が長くなると電圧降下や総抵抗値の上昇により不安定化・通信不能になることがある。
 またアナログ通信のデータ線であれば電磁波などによるノイズを乗せやすくなってしまう。
 長距離通信向き通信規格およびケーブルの使用やリピータの使用などによって対策できる。
 アナログ通信に関しては・・・電磁波を減らすとか良いケーブル使うとか?