Lenovoフォーラムで発見したので紹介するゾ～これ （割と重要）
『 P1 Gen 2 - Small dots on OLED screen 』 として話題に上がったこの問題。
モバイルワークステーション ThinkPad P1 Gen2 のオプション構成である 「 4K OLED タッチパネル 」 に
小さなドット、あるいは布地のような模様が見えるとしてユーザーから声が上がりました。
ユーザー側からタッチスクリーンのセンサー（Wacom製らしい）が原因ではないかという説が出る中、
フォーラムの管理者であるAndy_Lenovo氏から以下のような内容が投稿されます。
・ 出典 ： 「 ThinkPad: P and W Series Mobile Workstations-Lenovo Community 」、3ページ
氏によれば、ドットや布地のように見えるのはOLEDのサブピクセル配置に起因するものとのこと。
このディスプレイは他のOLEDと同じく、正方形を45°傾けたような形状のドットを持っており、
サブピクセルの関係で開口率が低いものとなっているため、人によっては 「 スクリーンドア効果 」 が
気になるかもしれないといいます。
そして、このスクリーンドア効果は不具合でも欠陥でもなく、ディスプレイの設計上の特性であるとしました。
しかし、その後にcamille21氏によって以下のような説が唱えられます。
・ 出典 ： 「 ThinkPad: P and W Series Mobile Workstations-Lenovo Community 」、4ページ
氏によると、ディスプレイの配置の角度（45°）に対して、タッチセンサーの配置の角度が異なっており、
この2つの間でモアレ現象が起こってしまい、布状の模様のように見えるのではないかといいます。
これだけ聞くと、なんとお粗末なディスプレイか、という感じですが・・・
スレッドの中で、実はこのディスプレイはもともとタッチセンサー非搭載のSamsung製OLEDで、
そこに後付けでLenovoがタッチセンサーを貼り付けた結果、モアレ現象に見舞われているのではないかとされました。
これと同型のディスプレイを採用した他の機種として、「 HP Spectre x360 」 と 「 DELL XPS 15 」 （いずれも型番不明）
があり、HPのものはLenovoと同じくタッチセンサー搭載で、やはり同じように布状の模様が見える一方で、
DELLのものはタッチセンサー非搭載のため、このような布状の模様は見えないとのことです。
・・・と、いうことでした。
もしかすると、「 なんだLenovoの画面ごときでゴタゴタ言って・・・ 」 と思われるかもしれませんが、
このマシンは最大構成で30万円ほどするマシンなので・・・まあそれ相応の怒りがこみ上げてくるようです。
また、モバイルワークステーションは法人向けかつCADや画像編集などに用いられるものなので、
ディスプレイの設計ミスは大問題になります。
それにしても、なぜLenovoは出荷前に（あるいは製造中に）その異常に気づかないのか、という感じですが・・・
ちなみにこちらが日本版購入ページです↓
日本ではすでに 4K OLED タッチパネル は選択できなくなっています。（もともと無いのかも？）
www.lenovo.com
高性能CPU・GPUを搭載するモバイルワークステーションですが、
このモデルは特に軽量性に重点を置いているようです。（ というかW540の頃からLenovoはこのコンセプト ）
製品ページでは ” 世界最軽量 ” を謳っています。薄さもかなりのものと思います。
しかし、このマシンはどうにも冷却性能が足りていないようです。
以下のレビューで指摘されています↓
www.notebookcheck.net
まあ買う前から若干察しがつきそうな気もしますが・・・
ワークステーション用途でCPUパワーがガクガク下がるマシンはちょっとマズイと思うんですが、
救いがあるとすればGPUのパワーは下がりにくいというところでしょう。
モバイルワークステーションの選択肢は DELL、HP、Lenovo、富士通 の4つくらいしかないので、
じっくり比較すると良いでしょう。といっても今回のような問題は予測できないものと思いますが・・・
