HGシリーズと並行して販売・・・されるはずだったSGシリーズの1つ 「 SG2 」 。
HGシリーズが”ハイグレード”の位置づけ、SGシリーズが”スタンダード”の位置づけらしいのですが、
HGシリーズは HG2/3/4/5/5d/6 の6種類が存在するのに対し、SGシリーズは SG2/5 の2種類しか存在しません。
■ 東芝 SG2 THNSNB128GMSJ
ヤフオクにて、2019,09,01落札⇒2019,09,02発送⇒2019,09,03受取。
本体1,510円+送料360円。中古品。
THNSNB128GMSJ はSG2の中でも Half-Slim SATA のフォームファクタで作られたモノで、
ラインナップ中最大の容量128GBを持ちます。 ( 128GBはmSATAモデルにも存在します )
この個体はラベルに 「 1235 」 とあるため”2012年第35週製造”と思われます。
すなわち、2012年9月2日~8日の製造 です。今から7年前ですね。
1.8inchとほぼ同じ大きさですがコネクタが異なり、コチラは一般的な7+15pinとなっています。
( 1.8inchはMicroSATA(7+9pin)。通信部分は互換性があるのに電源部分だけ互換性がないという・・・ )
主にネットブックや組み込み機器向けなのは1.8inchと同じです。
コントローラーはHG2/HG3と同じ 「 T6UG1XBG 」 、NANDは32GB×4枚の構成と思われます。
簡単な話、本来8chのコントローラーを4chで使って作られた小型版&ダウングレード版です。
2.5inch9.5mm厚モデルも30GB/62GB(※32GB/64GBではない)の低容量でラインナップされてますから、
普及価格帯モデル・・・いや個人向けに販売されてないあたり法人向けの廉価版でしょうね。
■ ベンチマーク ( CrystalDiskMark )
・ 左 : ランダムデータでのベンチマーク結果
・ 右 : 0Fillデータでのベンチマーク結果
んーやっぱりチャンネル数が少ない分遅くなってますね。
シーケンシャルリードは割と良いようですが、シーケンシャルライトはモロに廉価版らしくなってますし、
HG2でも低かったランダムアクセス性能がさらに絶望的な数字になってしまっています。
NCQ非対応のハンデもありますし、ヤバい感じが出てしまいますね。
前回ベンチマークを行った、同容量・同世代でPhison・PS3105-S5搭載モデルの
GreenHouse・GH-SSD128GS-HMと比べても、シーケンシャルリード以外の全てで負けるという悲しい結果・・・
まあシーケンシャルリードは20%ほど速いんですけどね。どこを重視するかによるでしょうか。
■ S.M.A.R.T.情報 ( CrystalDiskInfo )
いつも通りです。TBW表示はナシ。
AA・ADとも100スタート。これはHG2と同じ。(HG3はADが200スタート)
東芝伝統の(?)APM対応もキッチリしているようです。他と同じく効果のほどは未検証。
ファームウェアの”AJXA”って並び替えると”JAXA”・・・って関係ないですが。
基本的に東芝FWは出荷先によって3文字目が変化するようで、
”A”=Apple(Mac向け)、”T”=Toshiba(dynabook向け)、などがあります。 ( この2つはHG3で検証済み )
じゃあこの”X”って何でしょうね・・・他にも”Y”なんかもあるみたいですが、なかなか難解な気がします。
”N”(NEC?)とか”S”(SONY?)とか”L”(Lenovo?)とかはだいたい見当がつくんですが・・・
と、いうことでした。
SSDとしての性能は、古い製品、しかも廉価版ということでかなり見劣りします。
特にランダムアクセス性能の低さがちょっと目につきます。今となっては特に安いわけでもないので、
Half-Slim SATA が必要な場合や、レアな製品が欲しい場合以外に選んで買うことはないと思われます。
もとよりデータ取り用に購入したモノなので役目はこれで終了です。
が、近くで見るとものすごく小さくてカワイイ感じになってます。消費電力も最大380mAと少ないので、
基盤に養生テープを一周巻いて簡易外付SSDにしてしまうと便利な気がします。
なお、2.5inchSSDと比べるとこんな感じです↓
だいたい1/4サイズです。カワイイ。
ただ軽すぎるのでケーブルを触った拍子にブラブラ動くことがあり、少し注意が必要です。
■撮影機材
・ Apple iPhone SE
前回のGH-SSD128GS-HMと同じくHalf-Slim SATAでした。
ラベルは剥がそうかなーと思ったんですがヤバそうだったので剥がしませんでした。
ラベルの裏については後々記事になるであろうTHNSNB030GBSJで明らかになります。(まあフツーでしたが・・・)