Phison製SSD用コントローラーについて
Phison製コントローラーは今日でこそ幅広く採用されているように思いますが、
その昔は評判の悪い時代もあったといわれます。(PS3102/PS3105など3Gbps時代?)
そこで今回はPhisonのコントローラーを振り返ってみたいと思います。
発売時期 | 名称 | 対応チャンネル数 | 最大転送速度 ( R=Read / W=Write ) |
対応セル |
---|---|---|---|---|
2007年 | PS3102 | 4ch | R 100MB/s W 40MB/s |
SLC MLC |
2009年 | PS3105-S5 | 8ch | R 250MB/s W 220MB/s |
SLC MLC |
2011年 | PS3107-S7 | 4ch | R 180MB/s W 180MB/s |
SLC MLC |
2012年 | PS3108-S8 | 8ch | R 520MB/s W 460MB/s |
SLC MLC |
2012年 | PS3109-S9 | 4ch | R 500MB/s W 200MB/s |
SLC MLC |
2014年 | PS3110-S10 | 8ch | R 550MB/s W 530MB/s |
MLC TLC |
2016年 | PS3111-S11T | 不明 | R 550MB/s W 490MB/s |
2D/3D MLC 2D/3D TLC |
不明 | PS3112-S12 | 不明 | R 550MB/s W 530MB/s |
3D TLC |
表にしてみると分かりやすいんですが、
Phisonはハイエンド向け製品(8ch)とローエンド向け製品(4ch)を交互に発表しているようです。
自作PCで馴染みがあるのはハイエンド向け8chのPS3105-S5やPS3110-S10じゃないかと思います。
SiliconPower・S80がPS3108-S8採用ではないかというウワサもあります。
ローエンド向け4chは Half-Slim SATA など小型SSDで採用されることがあるようですが、
小型のノートPCや組み込み製品を触らない限りは縁遠い存在であるようです。
PS3110-S10ではTLC対応となっており、Samsung・840EVO などに搭載の
「ターボライト・テクノロジー」をパク・・・インスパイアしたような機能が搭載されているようです。
たぶんですが、東芝・THNSN9120GESG のコントローラーがコレのカスタム品と思います。
確証はありませんが特性がそのまんまでした・・・
なお、上ではSATA接続のコントローラーのみ取り上げましたが、IDE接続のものもあります。
おそらくは ” PS301x ” もしくは ” PS30xx ” がIDE対応と思われます。
本当に最初期のSSDはIDE接続でしたからね。
近いうちに、Phison製コントローラー搭載SSDを集めてベンチマークを取りたいと思っています。
いくつかそれらしいSSDを見つけてポチッたりしていますが・・・んーなかなか年代モノは出物が少ないですね。
Crucial V4系 とか、新品時に評判がよくなかったせいか中古品の流通量が少ないようです。
はたしてPhison研究は進むのでしょうか? というか進める意味あるのでしょうか? ・・・いやきっとある!(謎)