UAP14475 のブログⅢ

Yahoo!ブログから引っ越してきました。パソコンとトイガンが大好物です。  暇になると艦これを始めてしまいます。とにかく秘書艦は阿武隈ちゃんで。

東芝 HG2 THNS128GG4BBAA 【ベンチマーク&分解】

2019年・SSD軍拡第一弾! 10年前発売のSSDはいま――


東芝 HG2 THNS128GG4BBAA
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ヤフオクにて、2019,07,02落札⇒2019,07,03発送⇒2019,07,05受取。
本体2,900円+送料340円。中古品。

東芝の High-Performance SSD 、HG2の128GBモデルが 「 THNS128GG4BBAA 」 です。
強力なガベージ・コレクション機能と、リードオンリーモードの搭載を特徴とします。
HG2は I-O DATA および CFD から個別販売が行われました。2009年発売。

SSDとしては珍しく APM (Advanced Power Management、省電力性と処理速度を調節する設定)
が利用可能ですが、どう設定してもほとんどベンチマーク結果に変化はありませんでした。



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・ 公称最大読み出し速度 : 240MB/s
・ 公称最大書き込み速度 : 200MB/s

・ シーケンシャルリード : 227MB/s(Q32T1)、222MB/s
・ シーケンシャルライト : 191MB/s(Q32T1)、191MB/s
ランダムリード(4KB) : 20MB/s・4627.2IOPS(Q32T1)、17MB/s・4105.5IOPS
・ ランダムライト(4KB) : 19MB/s・4652.1IOPS(Q32T1)、17MB/s・4242.7IOPS

ベンチマーク環境 : UAP-1
・ OS : Microsoft Windows7 Ultimate 64bit
・ MB : GIGABYTE GA-990FXA-UD3 rev.3.0
・ CPU : AMD FX-8350
DRAM : DDR3-2133/4GB×2チャネル
・ 接続ポート : AMD・SB950搭載SATA6Gbps(eSATAとして利用)

上記パソコンにてNTFSクラスタサイズ:4096byte)でフォーマット済み。APM無効。

SATA3Gbps対応(6Gbps非対応)のSSDなので、さすがに今見ると見劣りしますね。
このSSDはNCQ非対応なので、IntelX25-Mなどに比べてランダムアクセス性能が低くなっています。
一方、シーケンシャルライトについてはIntelX25-Mより速くなっています。

先代の”HG1”(※正式名称でない) 「 THNSxxxGExBx 」 に比べて高速化していて、
後継の”HG3” 「 THNSNCxxxGBSJ 」 と変わらない(もしくはそれ以上の)転送速度を持ちます。
古めのPC(Nehalem以前など)で3GbpsSSDでかまわない場合にはシステムドライブに良いかもしれません。

廉価版として(?)”Standerd-Performance SSD” の 「 SG2 」 が存在します。
SG2は搭載するNANDチップの数が少なくなっており、転送速度も控えめです。
”最初期のSSD”って感じの性能が昔を思い出させマス。当時はHG2くらいのSSDって高くて高くて・・・



■分解
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1枚目 ・・・ 天板にある4つのネジを外すと天板が外れるようになります。
2枚目 ・・・ 天板を外すとSSDモジュールの裏面が露出します。5つのネジを外すとモジュールを外せます。
3枚目 ・・・ 外したモジュールにはサーマルパッドがついています。
4枚目 ・・・ 外装に貼りついたサーマルパッド。

・ コントローラー : TOSHIBA T6UG1XBG (?) 【詳細不明】
・ 外部DRAMMicron MT46H32M32LFCM-6 IT ( 0EA17 D9HSJ ) ( LPDDR-333/128MB )
・ NAND : TOSHIBA TH58NVG7D7EBAK0×8チップ ( 16GB/ 8KBページ/ 43nm/ BGA

コントローラーとNANDチップにはサーマルパッドが貼られています。
効果はどれほどなんでしょうね・・・ラベル面のほうが熱くなる設計のようです。

外部DRAMは128MBで容量のちょうど1/1000です。ここにLUT(Look Up Table)や
書き込みキャッシュを一時的に記憶するそうです。もちろん大きいほど有利。
DRAMメーカーのMicronはエルピーダメモリを買収した会社なので・・・古い仲でしょうか?



■参考 (InternetArchiveのキャッシュ版を含む)





■撮影機材
PCBや金属外装の反射があるので暗めの写真になっちゃいました。
チップの刻印部分もIXYで撮ったんですが、刻印が薄すぎて非常に読みづらいので省略しました。



■訂正・加筆 at 2019,07,07 20:24
NANDのプロセスルールを34nmとしていましたが、正しくは43nmでした。修正済み。
また撮影機材の項目が抜けていたので追加しました。