ABSスライド・ABSフレームなのに1kgを超える超大型ガスハンドガン!
■マルシン工業 44Automag Clint1 ABS/ステンレスシルバー
・ 全長 : 330mm(公称)
・ 重量 : 1,040g(公称)
・ 装弾数 : 10+1発、8mmBB弾
・ エンジン : 負圧式1wayブローバック
・ ガス : HFC-134a
・ 射撃 : セミオート
・ 定価 : --
・ 重量 : 1,040g(公称)
・ 装弾数 : 10+1発、8mmBB弾
・ エンジン : 負圧式1wayブローバック
・ ガス : HFC-134a
・ 射撃 : セミオート
・ 定価 : --
Airgun.jpにて、2018,10,18予約⇒2019,03,20入荷&発送。
本体20,400円+送料850円。新品。
久々に再生産されたマルシンのオートマグです。
オートマグは6mm化されることなく8mmのままでの再生産となりました。
”.44AMPの迫力を再現するには8mmの方が良い!”ってことでしょう。
今回購入したのは「ステンレスシルバー」モデル。
ニッケルフィニッシュやクローム仕上げとは違い、どちらかといえば艶消しのシルバーになります。
ステンレスにもいろいろあって、鏡面からつや消しまで仕上げはいろいろあるらしいですヨ。
とりあえず弾速(初速)を測定します。
平均 61.05m/s
平均 0.745J
・ 気温23.5℃
・ 湿度59%
・ 8mm0.40g弾。
フルチャージ後30分ほど放置し、その後計測。
ホップアップは未調整。
8mm弾仕様なのでもっと出しても良いと思いますが、ハンドガンとしては十分な数字ではないでしょうか。
最高67.3m/s、最低55.77m/s と少々数値にバラつきが目立ちますが、慣らしていけば縮まるかもしれません。
しかし初速以上に良いと思ったのが”撃ち味”です。
正直、マルシンの自動拳銃といえば動きが悪そうなイメージがあるんですが、
このオートマグに関しては23℃でも十分に動いてくれるようでした。
このモデルはボルトが大きく重いため、見た目に負けないだけのリコイルショックがあり、
リコイルスプリングが強めなのか、ボルトが戻るスピードもなかなか速いようでした。
( リコイルスプリングはもう少し弱くしても良さそうですが、そのままでも問題はないです )
この間Youtubeにアップしてみたのでどうぞ(ステマ)↓
↑相変わらず服装ガバガバですが・・・
まあできれば25℃以上の方が安定してホールドオープンしますけどね。
シングルカラムマガジンということもありガスタンクがちょっと小さいみたいなので、
いくらか温めながら使うとより楽しめると思います。
では照準器を見てみましょう。
さすがに全長330mmもあるとフロントサイトが遠いです・・・
長い分だけ精度は出ると思いますが、このモデルは重心が機関部のあたりにあるため、
片手で握るとフロントサイトがフラフラしがちになります。ある意味リアル・・・?
フロントサイトはマグナム風のつくりをしています。(”マウンテンリボルバー”っぽいでしょうか)
ただしレッド・インサートはなく全面銀色になっています。若干見失いやすいかもしれません。
リアサイトは上下左右の調整が利くフルアジャスタブルになっています。
届いた時点で若干左に調整されてました(謎) 少しガタつくような気がするんですが気のせいでしょうか・・・
フロントサイト・リアサイト間には反射防止のセレーションが彫ってあります。
なんか溝がちょっと白っぽくなってるような気がしますが、長銃身も相まってなかなか美的です。
しかしシルバーABSの泣き所、銃身の下面側に直径3mmほどのヒケが2つ見えます。目立たない位置なのが幸いです。
次に刻印を見てみます。
大きい割りに刻印は少ないようです。
・ 左側面 : AMTロゴなどの刻印
・ 右側面 : 「 MFGMARUSHIN 」 刻印
それでは通常分解をしてみます。
この状態からスタートします。
マガジンはこの時点で抜いておいたほうが良いです。(忘れてた)
マガジンを抜いて、トリガーガードの上方にあるレバーを起こし、銃身を銃口側に引っ張ります。
リアサイトが引っかかっている場合は少し上に浮かせながら銃身を引っ張ります。
分解用のレバーは結構硬いのでケガをしないように注意しましょう。
何度か動かしているとだんだん動かしやすくなってくるので頑張りましょう。
マイナスドライバーを使うとメッキが剥げる可能性があるので注意。
分解するとこうなります。
なんというか・・・グルーガンっぽい感じになりました。
では今度は組み立てます。
基本的には分解と逆の手順を踏めば出来上がりますが、
この銃身の根元部分が引っかかる場合があります。
この場合は銃身を少し手で上に持ち上げてあげるとスッと入ります。
コチラは説明書に書いてありますが、ボルト周辺の突起がリアサイトに引っかかってしまうため、
リアサイトを少し引き上げて突起を乗り越えさせる必要があります。
最後にレバーを元に戻せば完了です。
ではちょっと気になったところをいくつか挙げてみます。
写真は通常分解時のボルト周辺を写したものです。
オートマグのボルトリリースは外から見えない位置にあるため、どこと噛み合ってるのか調べたところ、
どうやらボルトのガイド部分(写真2枚目中央)と噛み合っているようでした。
この部分は見たところ金属製のようなので、ボルトリリースの耐久性は高いものと思われます。
保証はしませんが、削れてダメになるのはだいぶ先じゃないでしょうかね。
コチラも同じく通常分解時の写真で、チャンバー側から銃身を覗いたところです。
ホップパッキンは一直線型・・・とそこではなく。
どうにもこの銃身は曲がっていないように見えます。つまり「スペリアル・バレル」ではないように見えます。
基本的に「スペリアル・バレル」搭載型(2007年頃~)が”maxi8”、
「スペリアル・バレル」非搭載のモデルが”MAXI” となる(はず)なので
オートマグは”MAXI”の生き残りかもしれませんね。
■ TIPS:「スペリアル・バレル」とは ■
銃身の一箇所が大きく湾曲したマルシンの8mmBB用バレル。2007年頃に登場。
おそらくは8mm仕様のモデルを6mm仕様に改造されないようにするためのもの。
と、いうのも、警視庁との質疑応答において
” 6mm仕様に改造できる8mmモデルの威力は、6mmBBの威力上限(0.989J)を守ってほしい ”
という回答があったため。0.989Jを超える8mm仕様において改造対策ナシは少々顔色が悪いようだ。
( たしかこの記事は月刊GUNかアームズマガジンのどれかに入ってたと思う・・・が失念した )
しかし、スペリアル・バレルは命中精度に悪影響が出るとされるほか、
最近のマルシン製品は6mm仕様が多いため、スペリアル・バレルは過去のものとなりつつあるかもしれない。
■ TIPSおわり ■
コチラはマガジンを後ろから写したものです。
.44AMP弾仕様、とはいえシングルカラムマガジンなので非常にスリムなカタチをしています。
スリムな分だけガスタンクも小さいので、ガスガンとしては少々不利な形状でもあります。
これはひっくり返した状態での1枚です。
左右のグリップパネルを見ると、切り離した痕跡らしきものが見えます。
木製グリップパネルとかあったら良いんですけどねー(チラッ)
と、いうことで44オートマグでした。
迫力もあり、なかなか良いモデルだと思いました。
手を入れるとしたら・・・リコイルスプリングをもう少し弱くしてみる、とかでしょうかね。
オートマグらしいデカすぎるサイズ感を体験できるので、デカい拳銃が好きな人、どうぞ。