前の記事にこんなことを書きました↓
実銃 H&K MARK23 (Mk.23) には反動軽減装置が組み込まれている。(とされる。)
KSCもこれを再現していると思われ、よーく従来型のリコイルアッシーを見てみると、
スプリングが二重になっており、このうち内側にある 47.バッファースプリング はやや硬めで、
48.バッファースプリングリテイナー のおしりはフレームに引っかかっている。
( 逆に 43.リコイルスプリングガイド のおしりは固定されていない )
このやや硬いスプリングは、スライド後退時の最後の5mmほどで作動する。
実際にKSC製Mk.23(従来型リコイルアッシー)のスライドを引いてみると、
最後の5mmほどはリコイルスプリングガイド自体が後退していることが分かる。
この機構によって、スライドが打ちつけられる鋭いリコイルをマイルドにしている。
大型拳銃であるMk.23以外にも、G26/G26Cが二重構造のスプリングを採用しているが、
これはおそらく単一のリコイルスプリングで頑張るには銃の長さが足りないからであろう。
文字だけだとよく意味が分からないので、人生初のGIFを作成してみました。
( 画像では省略してますが、実際にはショートリコイル・ティルトロックも行います。 )
M4のリコイルバッファ、あれ中にスプリングが入ってるらしいんですが、
たぶんMk.23と同じ理屈でリコイル軽減とスライド前進の速度向上に役立っているのだと思います。
( というかM16シリーズの方が早生まれですが・・・ )
ほかにもリコイルスプリングが2本搭載されている銃として、Vz.61スコーピオンが存在しますが、
こちらは同じスプリングを2本並列に並べているだけで、時間差で作動したりはしません。
銃によってリコイルスプリングの構成や配置は結構違うので、
いろいろなモデルで注意深く観察してみるとおもしろいと思いました。
なお、実銃 「 H&K MARK23 」 の商品ページはここです↓
https://hk-usa.com/hk-models/mark-23/
マニュアルがタダ読みできます。配布にはAmazonのAWSを使ってるようですね。良い鯖です。
■修正 at 2018,05,18 21:44
・ 修正前 : 48.バッファースプリングリテイナー のおしりはバレル基部に引っかかっている。
・ 修正後 : 48.バッファースプリングリテイナー のおしりはフレームに引っかかっている。
あわせてGIFも修正。
また、GIFではバッファースプリング圧縮時にバレルが後退していなかった点も修正。
■修正 at 2018,05,14 22:56
GIFアニメーションのフロントサイト造形と、バッファースプリングリテイナーの
掛っている位置が気になったので修正。動きは元のままです。
以下、修正前のGIFです。