UAP14475 のブログⅢ

Yahoo!ブログから引っ越してきました。パソコンとトイガンが大好物です。  暇になると艦これを始めてしまいます。とにかく秘書艦は阿武隈ちゃんで。

KSC Mk.23 の進化

「 KSC online store 」 にログイン中は、「グループから探す」に「パーツリスト」が追加され、
各パーツリストを無料でダウンロードできます。(その他の解説部分などは不可)

今回は、ダウンロードしてきたMk.23の取扱説明書から、
Mk.23の細かな進化の歴史をまとめてみました。


■1998年04月 (9804MK23.pdf)
・ ダウンロードできるものとしては初版。
・ 「 ロングレンジ 」 とおぼしき負圧式エンジンを搭載。
・ プラグ、プラグスプリングなど、のちのモデルでは見られないパーツが満載。
・ アクセサリーは「開発中」の表示が多い。

■1998年11月 (9811MK23B.pdf)
・ メインスプリング(ハンマースプリング)が夏用・冬用に分かれる。
・ 92.ファイアリングピンストッパー が追加される。これ抜きでどうやって固定してたのか謎。
・ 専用サプレッサーに 156.サプレッサーインナーバレル が追加される。
・ Q39.フラッシュサプレッサー と O09.スコープマウントベース の開発が完了する。

■1999年06月 (996MK23C.pdf)
・ 92.ファイアリングピンストッパー が500円から50円になる。
・ T60.EZローダー(ダブルフィードタイプ)、T62.バルブレンチ(放出/注入バルブ専用工具) が追加される。
( マガジンリップの左右交互に寄った状態で給弾されるのがダブルフィード・・・らしい。 )
・ E24.ソーコムサイレンサー14mmφアダプター が追加される。
・ WILCOXレーザーサイト の説明文が変更になる。
( SEALsで採用されているとの旨が削除され、市販型であるとの旨が追加になる。)

■2001年01月 (0101MK23D.pdf)
・ 「 エクセレント 」 (ハードキック) と思われる機械式エンジンに変更される。
・ インナーピストン、インナーピストンスプリング、などおなじみのパーツが揃う。
・ あわせて 38.ブリーチ から 127.EXブリーチ に変更されているが何が違うのか分からない。
・ 各種HW部品が追加になる。
・ 112.ジョイントパッキン が 112.マガジンシール に変更される。おそらく名称のみの変更。
・ アクセサリーの品番が2ケタから3ケタに変更される。おしりに”0”を付けるだけ。
・ WILCOX製品が姿を消す。(実物とはいえあの値段は・・・ね?)

■2002年02月 ( 0202MK23E.pdf )
・ 5.フロントサイトスクリュー と 92.ファイアリングピンストッパー が展開図に補充される。
・ メインスプリングが統一される。
・ 133.HWマガジンリリース が削除される。
・ 109.ノズルラバー が 109.ノズルラバーセット に変更、2分割される。
・ 128.ピストンアッシー、129.リコイルアッシー が追加される。構成は2001/01と同じ。
・ 96.ホップアジャストレンチ に代わって U500.ホップアジャスター が追加され、100円値上がりする。
・ 157.ハイテンションスプリング が追加される。

■2004年12月 ( 0412MK23G.pdf )
・ 「 05ハードキック(05HK) 」 と思われる新型・機械式エンジンに変更される。
・ リコイルアッシーが一新され、Mk.23の特徴が消える。(※1
・ 従来型のリコイルアッシーは 129.リアルリコイルアッシー というバリエーションパーツとして扱われる。
・ マガジンが亜鉛一体型に変更となる。
・ 放出バルブ形状も変更となる。従来型はWE・G18Cや高圧対応バルブっぽい形状であった。
・ 134.HW EXブリーチ が削除される。
・ 新型ジンクマガジンのほか、マイティボンベとパーフェクトBBが追加される。

■2005年12月 ( 0512MK23H.pdf )
・ ダウンロードできるものとしては最終版。
・ 157.ハイテンションスプリング は 「 旧製品用 本品に使用不可 」 と記載される。
・ この段階で 「 05ハードキック 」 であるとの旨が、サイレンサーの項で記述される。
・ G230.MK23プレスマガジン が削除され、G237.MK23プロト/スティールプレスマガジン が追加される。


※1 : Mk.23の特徴・リコイルアッシー

実銃 H&K MARK23 (Mk.23) には反動軽減装置が組み込まれている。(とされる。)
KSCもこれを再現していると思われ、よーく従来型のリコイルアッシーを見てみると、
スプリングが二重になっており、このうち内側にある 47.バッファースプリング はやや硬めで、
48.バッファースプリングリテイナー のおしりはフレームに引っかかっている。
( 逆に 43.リコイルスプリングガイド のおしりは固定されていない )

このやや硬いスプリングは、スライド後退時の最後の5mmほどで作動する。
実際にKSC製Mk.23(従来型リコイルアッシー)のスライドを引いてみると、
最後の5mmほどはリコイルスプリングガイド自体が後退していることが分かる。

この機構によって、スライドが打ちつけられる鋭いリコイルをマイルドにしている。
大型拳銃であるMk.23以外にも、G26/G26Cが二重構造のスプリングを採用しているが、
これはおそらく単一のリコイルスプリングで頑張るには銃の長さが足りないからであろう。



さて、KSC Mk.23 の進化、たどってみると販売期間の割にはだいぶ変更を重ねているように思います。
エンジンは3種、リコイルアッシーは2種、いつか全部集めてみたいと思いますが、
中古品販売やオークションでは特にエンジンの別を意識せず売られることが多く、
思うように収集できないことが予測されます。

また、社外製品として、Fireflyからロケットバルブが、ZEKEからはメタルシリンダーが発売されています。
ロケットバルブは銀色の外観と三ツ矢の矢羽根が特徴的なエンジンです。
たぶんマグナブローバックのパク・・・まあサードパーティー製品ですから詳細不明ですかね。

ほか、KSC純正のブラックインナーバレルも発売されています。
ブラックインナーはその名の通り、通常の真鍮色とは違って黒く塗装されており、
銃口からインナーバレルが見えにくくなる効果があり、リアリティがアップします。




 
以前貼った写真ですが、左がエクセレントもしくはハードキック、右が05ハードキック になります。
05ハードキックはブリーチ形状が大きく小型化されています。
05ハードキックタイプが他に比べて若干軽いのは、この変更によるのかもしれません。



 
これも以前貼った画像ですが、こちらはFirefly製ロケットバルブになります。
このエンジンについてはまだ調べてないので詳細不明です。





■修正 at 2018,05,18 21:44
・ 修正前 : 48.バッファースプリングリテイナー のおしりはバレル基部に引っかかっている。
・ 修正後 : 48.バッファースプリングリテイナー のおしりはフレームに引っかかっている。

■加筆 at 2018,05,18 22:04
エンジン画像とその説明を追加で掲載。

■訂正 at 2018,05,23 19:56
エクセレントエンジン=ハードキック、であると思われるので訂正しました。
よーくパッケージを見ると”ハードキック エクセレント”と書いてあるんですね。
・ 修正前1 : 「 エクセレント 」 もしくは 「 ハードキック 」 と思われる・・・
・ 修正後1 : 「 エクセレント 」 (ハードキック) と思われる・・・
・ 修正前2 : 「 ハードキック 」 もしくは 「 05ハードキック(05HK) 」 と思われる・・・
・ 修正後3 : 「 05ハードキック(05HK) 」 と思われる・・・