dynabook R731/W4UD 部品交換修理②の際に実験しました。
コチラが件のTongXingFan。
ヤフオクにて2018,02,10落札。1,780円+送料無料。
日本発送ですが中国からの輸入品でしょう。
比べてみるとこんな感じ。
今回は互換品(?)ながらもバックプレート付き。
色が違うのと、スポンジが付いてないという違いはありますが、基本形状は同じです。
目に見えて違うのは羽の形状。
Radeonチックなシロッコファン(ブロワーファン)の標準品似互換品(左)と違い、
今回購入したTongXingFanは軸から羽が生えてるタイプになります。
また、消費電力は標準品が5V300mAという表記(※)なのに対し、
TongXingFanは5V280-500mAと・・・見受けられる表記があります。
( ※・・・写真左の互換品には特に記載されていないがおそらく同程度。作動音が全く同じだから。 )
で、今回はOCCTでその実力を測ってみました。
冷却能力が高ければ、同じファンコントロールでも高い動作クロックを長く維持できるはずです。
室温20~21℃、エアコンで管理しているので気温に差はなく、
アルミ製・ファン付のパソコン台を使っているので接地面の過熱による差もありません。
さて、結果は!
は?(威圧)
やっぱり役に立たないじゃないか(怒)
あーもうめちゃくちゃだよ(憤)
TongXingFanじゃ話にならないから、純正ファン、呼んできて?(激怒)
と、いうことでTongXingFanの採用は見送りとなりました。
これ絶対5V500mAも出てないよね? 静かすぎる。
むしろ静穏・低消費電力向けのファンと言える。
なお、計測は 2分モニター⇒10分負荷⇒3分モニター で行っている。
コア温度はどちらも84℃で頭打ちとなっていた。
■観察 Tong Xing Fan のフィン(羽根)
・ 左 : 先日交換した標準品似の互換品
・ 右 : Tong Xing Fan
よく見ると薄ーいことが分かる。
たいてい薄型ファン(薄型フィン)というのは厚みのあるファンと比べて性能に劣ります。
わざわざ無駄な空間を生じさせてまで薄くする意味は分かりませんね。
■余談:USBコネクタに鴻海精密工業
あ、鴻海精密工業(FOXCONN)だ。
SHARPのついでに東芝のPC事業も食べてかない?
富士通Lenovo v.s. 鴻海SHARP東芝 を期待している。
しかしどっちを推せばいいんだろう?
まあこのままいけば「dynabook」は消えるか売られるかしかないと思う。
PCのコモディティ化(経済学かじった人間の好きな言葉)は激しさを増し、
国内における個人のスマホ依存&PC離れは進む一方なのだ。
この状況で高付加価値を達成するには特別な”何か”が必要だが、
それを生み出す技術はもうこの企業にはない。
悲しいことだがPCに関して部品で差をつける時代は10年前に終わった。
特別な半導体を付けてみたり、工夫を凝らした設計だったりというのは、見られなくなった。
意匠やブランドだけが残った・・・でもそれを重んじる顧客はいなくなった。
※「コモディティ化」を端的に説明すれば、どこ製を買っても同じと思われるようになること、である。
■dynabook R731/W4UD 修理&実験 7周年記念事業
・ dynabook R731/W4UD ファン交換(2回目)
・ dynabook R731/W4UD 部品交換修理①
・ dynabook R731/W4UD 部品交換修理②
・ dynabook R731/W4UD TongXingFan性能試験
・ dynabook R731 電源オプションについて
■加筆・修正 at 2020,03,04 18:59
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