UAP14475 のブログⅢ

Yahoo!ブログから引っ越してきました。パソコンとトイガンが大好物です。  暇になると艦これを始めてしまいます。とにかく秘書艦は阿武隈ちゃんで。

WesternArmsのM4シリーズ

アーカイブからいくつか情報を拾ってきたのでレポート提出。


■WA製M4、WAM4の誕生

WesternArmsがM4/M16シリーズを発売したのは2008年のこと。
”マグナ・ブローバック搭載の長物” というのがウリだった模様。
M4A1 シリーズ 【WESTERN ARMS】 』 (InternetArchive、2008年12月10日保存)

●ブローバック新時代へようこそ!マグナM4A1堂々完成!
2008年、マグナがガスブローバックの世界を変える!
ガスブローバックガン最高の作動性能を誇る"マグナブローバック"が
いよいよアサルトライフルという、新カテゴリーを開拓します。
今までのハンドガンと同様、可能な限り忠実に再現された各部の構造は、
実銃に匹敵するリアルさとなっており、手軽に作動/分解/カスタムが可能です。
あたかも、映画やコミック、はたまた空想の世界で実銃を手にしているかのような、
リアルなバーチャルリアリティ体験を、WA/M4A1で楽しんで下さい。
― 『 WA【コルト】M4A1ミリタリー カービン 【WESTERN ARMS】 』 (InternetArchive、2010年2月13日保存)

リンク先の商品ページでアピールポイントがいろいろ書かれています。
最初期のラインナップには≪S-ver.≫がなく、当初は限定品だったと思われます。
上の 『 WA【コルト】M4A1ミリタリー カービン 【WESTERN ARMS】 』 内にて、
スーパー・バージョン(S-ver.)が限定品であるとの旨が書かれています。


■WAM4の先祖

WesternArmsの販売するM4は、もともと他社の持っていたモデルガン用金型を改造し、
ブローバックガスガンとして売り出したものです。
もともと金型を持っていたのはMGCで、倒産後にWAが買い上げたとされています。

(前略)・・・専門誌広告上において、金型などの製造設備の売却が打診され、金型はトイガンメーカー数社に売却された。M4A1ウエスタンアームズからブローバックガスガンとして、M92Fモデルガンはタナカワークスから、.32オートモデルガンはCAWからそれぞれ販売されている。
― 『 MGC (トイガンメーカー) - Wikipedia 』 (2017年9月4日閲覧)

(前略)・・・G&PとPRIMEのメタルフレームの最大の違いは、レシーバー全長のサイズにある。G&PはWA互換のMGCモデルガンサイズで全長が1mmほど短い。PRIMEはリアルサイズでチャージングハンドルの長さは2mmほど異なる。
― 『 WA(ウエスタンアームズ) M4カービンのカスタム PART 1 』 (ハイパー道楽、2017年9月4日閲覧)

(前略)・・・レシーバーは旧MGCのモデルガン用の金型をガスガン用に改修して作られている。このため東京マルイ電動ガンなどに比べ、グリップ後方のレシーバー長が僅かであるが3mmほど短い。これが特に大きな問題になることはないが、実物グリップを装着した場合ロアレシーバーのアールラインから1mmほどグリップがはみ出すといったこともあるようだ。
― 『 M4A1カービン スーパーバージョン WA(ウエスタンアームズ) ガスガン エアガンレビュー
(ハイパー道楽、2017年9月4日閲覧)

MGCの金型を使っているため、ところどころに名残があるとのことでした。
また、同社のコルトタイプハンドガードは、XM177E2などに用いられる、
M4A1のハンドガードよりも細身の6穴タイプとなっているほか、
フラットトップレシーバーは背がやや低めでレイル間隔が微妙に短く、
長いオプションパーツを付ける場合は問題になるそうです。


■WAM4のラインナップ

WAM4のラインナップは大別して3つ。
①ノーマル・バージョン
②デルタ・バージョン
③スーパー・バージョン (S-ver.)

ノーマルは2008年発売当初から存在し、2009年初めまでにデルタが登場しました。
デルタは、表面仕上げの簡略化、基本装備の簡略化、この2点で低価格化を行ったシリーズ、
S-ver.は2009年4月ごろ発売で、内部パーツから外装パーツまで、
リコイル強化や外観のリアリティ向上を行ったシリーズになっています。
WA【コルト】M4A1ミリタリー カービン 【WESTERN ARMS】 』 (InternetArchive、2010年2月13日保存)
WA デルタ・M4A1 カービン 【WESTERN ARMS】 』 (InternetArchive、2010年1月31日保存)
【予約】WA【コルト】M4A1 カービン《S-ver.》RISモデル 【WESTERN ARMS】
(InternetArchive、2009年3月30日保存)

●2008年最大のヒット作M4A1に、新モデル「DELTA」誕生!
登場以来、実銃に匹敵するリアルな構造に加え、抜群の作動性能や
無限に広がるカスタマイズのたのしさで、ヒット街道を突き進むWA/M4に、
新カテゴリー「DELTA」が加わりました!
 □ グラスファイバー混入強化樹脂製ストック&ハンドガード搭載!
 □ 新開発マルチHOPUPユニット「ブルズアイ」標準装備!
 □ デタッチャブルリアサイト新採用!
リーズナブル×ベーシック×高性能。構造や高い基本性能をそのままに、
表面仕上げ・基本装備を簡略化することで大幅なコストダウンを実現。
加えて、大好評のブルズアイバレルをも標準に搭載して新登場です。
シンプルにまとめられたスタイルそのままにフィールドを駆けるも良し、
オリジナルの刻印や仕上げを施すも良し、はたまた様々なパーツを組込む
ベースモデルとして使用するも良し!
あらゆるニーズに対応する、WA/M4ニューモデル「DELTA」!
是非ともこの機会に、魅惑のWA/M4ワールドへ!
― 『 WA デルタ・M4A1 カービン 【WESTERN ARMS】 』 (InternetArchive、2010年1月31日保存)

デルタシリーズが最後に確認できるのは、2010年7月6日で、
2010年9月5日にはラインナップから消えており、公式ページに存在したのは2年程度となります。
ノーマルシリーズも同時期に消えた可能性が濃厚ですが、正確には分かりませんでした。
SR-16がノーマルであればデルタよりは長寿となります。

デルタシリーズは表面処理を省いているとはいえ十分高価でした。
しかし、このシリーズは本当の本当に未塗装のプラスティック全開、
動作こそマグナ・ブローバックとはいえ、さすがに初期のユーザーは驚いたことでしょう。
COLTの刻印もなければ塗装もなし。アッパーレシーバーは左右で色が違う・・・
( ※デルタのアッパーレシーバーは左半分だけ艶消し、右半分はツルツルテカテカ )

なお、2017年9月現在はS-ver.しかないどころか、ラインナップ自体がガラガラで、
当初のバリエーションの豊富さは感じられません。
また何かの機会に増えるといいなと思います。



以上、WAM4についてでした。
東京マルイ、KSC、WA、そして海外勢の皆さん。
現在ではたくさんのメーカーがガスブロM4を作り、カスタムパーツもたくさん流通しています。
WesternArms製はこれから先、他社製品とどう競っていくのでしょうか。



■各社ガスブロM4に関する情報
東京マルイ : バッファーチューブが曲がって取り付けられやすい
・ KSC : 空撃ちモードがない、初期ロットは箱だしで威力が高い
・ WesternArms : ハンドガードが細い、レシーバーが小さい、ハンドガードの固定が固い