UAP14475 のブログⅢ

Yahoo!ブログから引っ越してきました。パソコンとトイガンが大好物です。  暇になると艦これを始めてしまいます。とにかく秘書艦は阿武隈ちゃんで。

S&T製M203をWA製M4A1に組み込む(要作業)

買っちまったからには無理やりにでも組むぞ!

ということで、ポン付け不可と判明した、
「 S&T M203 ライトウェイト ロングバレル 」 を
「 WesternArms M4A1 デルタ 」 に
組み込もうと思います!

※ デルタ(バージョン) ・・・ WA製M4A1の廉価版。旧型ベースでスーパーバージョンと内外装とも少し違う。

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改造は、自己責任です。



■なぜポン付けできないか

① デルタリング形状の不一致
WA製M4A1(デルタ)のデルタリングに、S&T製M203のリアル形状向け固定具を付けようとすると、
円形になっている部分が入らず、またデルタリングに引っ掛ける部分が長すぎてつっかえます。
そのため、まずはここを切り落とす必要があります。

② アウターバレルの寸法が微妙に違う
WA製M4A1(デルタ)のアウターバレルに設けられた固定具向けの凹部は、
S&T製M203の前提とした位置より数mmだけレシーバー寄りの位置にあり、
固定具を取り付けようとしてもかみ合わずにロックすることができません。
(※無理やりやるとプラスティックのアウターバレルが傷みます)

③ その他
以上2点を解決しても、微妙な仕様の違いからM203の上辺を圧迫、
M203のバレル開閉を妨げてしまうことがあります。
この部分はすり合わせで解決する以外ないでしょう。



■作業開始!

まず、以下の道具を揃えます。
・作業台
・ アルミニウム研磨・切削可能なグラインダー
・ クランプ
・ プラスティックを切断できるノコギリ
・ プラスティックを削れるやすり
・ プラスティックの削りくずを回収できる袋

※グラインダーは危ないので注意して使用しましょう。


① M203のデルタリング固定具を加工する
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まず、デルタリング内周とかみ合うはずだったC字のプラスティック部分を切断します。
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画像では刃の入りかた悪く、微妙に土台まで切ってますが気にしないで・・・
この部分はなくても固定できるのですが、どうして付いてるんでしょうね?
ノコギリだけではかなりバリが残るので、ヤスリを用いてならしましょう。

次に、デルタリングとかみ合う突起部分を短くします。
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2mmくらい切ればいいでしょう。あんまり切りすぎて後から後悔しても仕方がありません。
こちらもバリが残るのでヤスリをかけましょう。


② M203のアウターバレル固定具を加工する
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※ 削りすぎるとヤバイので、できれば合わせてみながら慎重に作業してください。
※ 削りたての固定具は熱くなっています。素手で触らないでください。

固定具(ベースとバンド)の前縁部を削ります。どうにもアルミニウム製っぽいです。
削りすぎた場合はM203の前後方向に対する固定が弱まり、最悪グラグラになるので注意します。
マグナ・ブローバックの威力が凄まじいらしく、削りすぎるとキッチリ締めても動きます。
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私自身やや削りすぎています。
ギリギリなんとかなりましたが、画像より0.5mm~1mmほど長く残すべきでしょう。
何度かかみ合わせを見て、どこを削ればいいかよく確認しながら作業しましょう。


③ しなくてもいいかもしれない
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一応、スリングスイベルを外します。
取付時に邪魔になるほか、M203を上から圧迫する恐れがあったためです。
しかし本当に外さなければならないのかは不明です。
ピンポンチで外すのが正しい方法ですが、3mmほどの釘の先端をボルトカッターで切断すれば、
代わりにならなくもないです。ただしサイズの適合を金槌で叩く前に確認すること。


④ すりあわせ
バンド部分はグラインダーでの作業中に変形してしまうことがあります。
あまりに固定具のテンションが高い場合、キチンとアウターバレルや金具とフィットする形状をしているか
確認のうえ、問題があればクランプで曲げるなりして調整します。
しかし1mmほどあるアルミですから、曲げすぎないように注意します。
この部分がもとから金属でなければもっと楽なんですが・・・


⑤ 完成
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M203の動作を確認します。
特に、バレルを閉められない場合は、ガイド部分が基部に引っかかっていないか確認します。
M203は樹脂製なので、固定具同士の高さが不釣り合いだと歪んでしまうのです。
この場合、④やその他すりあわせを行ってみましょう。



■最後に

WA製M4A1にM203を取り付けたいならフロントセットごと買った方が良いと思います。
これだけ苦労しても出来上がるのはすり合わせの跡だらけの銃ですし、
M203は固定具を加工していますから、他の銃へ取り付けることができません。

しかし、それでもなお、間違えて買っちゃった人は頑張ってみてもいいかもしれません。

また、WA製M4A1の方には一切手を入れてません。
このため、M203を取り外してハンドガードを付け直すだけで、簡単に純正状態へ戻せます。
WAの場合、修理時にカスタムを外すよう言われることもあるそうなので、
もしもの時を考えると、銃本体に手を加えないことも選択肢の一つです。

今回の組み込みは、私の人生初の加工・すりあわせ、
そしてグラインダーデビューでしたが、なかなか上手くいったと思います。
まあ、ちょっとキズやら加工の甘さやらがあるので、売りものにはならないと思いますし、
グラインダーで削りたての固定具を触ってアッチッチしたりとハチャメチャでしたが、
なかなか楽しかったですし、銃に特別な愛着を持てるかもと思いました。
なにせ”自分の手で作ったワンオフ”ですからね。

最後の最後にひとこと。改造は自己責任です。



数mmの寸法の違いで入らないM203もなかなかのキワモノですよね・・・
デルタリング側は仕方ないにしても、アウターバレル側はなんとかなりそうなものですが・・・